海の偉大さ【5分間スピーチ】

5分間スピーチとは? スピーチ者 受注 小松 ご存知の方も多いかと思いますが、地球の表面積の3分の2は海です。 海の深さは平均して約3,730mありまして、これはちょうど富士山の高さに相当するそうです。 深さの平均が富士山の高さというあたりからも海のスケールの大きさがわかりますね。   さらに、世界で一番深いマリアナ海溝があるのですが、この深さについての計測結果がいくつかあるらしいんですが、大体1万9,111mとされてます。 これを恐ろしいことに、海面を基準にして山を逆さにして考えた場合、エベレストでも山頂が海の底につかないほどの深さなのだそうです。 そのエベレストの高さは8,849mなので、全然海底にはつかないわけですが、そんなにも広くて深い海の海水を含めると、地球の水の総量は約2億8,000万立方kmです。 もうちょっと途方もなくて想像ができないですが、この水の総量自体は地球に海ができて生物が誕生した頃から、ほとんど変わっていないと考えられているそうです。 つまり地球の水というのは、雨や川、海、蒸発して雲になったりしながら、この2億8,000万立方kmの水をずっと循環させているそうです。   これらの事実で、「おお!さすが、水の惑星、地球じゃん!」と水が潤沢と思うのかもしれないですが、実はこの2億8,000万立方kmのうちの97.5%は海水なので、すぐ飲めるような我々が普段使うような水としてはわずか2.5%くらいしかないということです。   この2.5%のうちのだいたい7割くらいが、南極と北極でカッチカチに凍っているので、実際使える水はもっと少ないわけです。この凍っている水を抜いて、淡水で普段使える水を地球全体の量から考えると、だいたい0.75%という話なので、なんかもうちょっと海は途方もないなっていう感じです。   さらに、この0.75%の水のうち、ほとんどは地下水です。我々が普段目にする湖とか沼とか河川の水は、全体の0.01%ということなので、もはや淡水は貴重じゃないですかっていう気になってきます。   にもかかわらず、今もそうですが、河川を中心に水質汚染が大きな社会問題になっていますよね。 これは社会のお勉強でも学んだかと思うのですが、都市に人口が集中したり、生活排水が増えたとか、工場の産業活動がもたらす廃棄物、排出水によって水質汚染が一気に進んだということらしいです。   水質汚染が原因で水俣病とかイタイイタイ病もあるように、健康被害をもたらす公害病の原因にもなります。 我々も水がないと生きられないくせに、意外と海や河川を大事にしていないと思うので、海や河川などをもっと大事にしていかなきゃと心掛ければならんのだなと思います。   ちょっとまじめな話ばっかりだと、つまらんって思うかもしれないので、今週末開催予定の浴衣でビアガーデンに絡めて、ビールと水の飲める量が何で違うのかを調べました。   水も意外と500mlくらいならば、さらっと一気飲みできますが、1l、2lとなると途中で「ぐはっ」となって飲めないですし、一気飲みではなく、ちょこちょこ飲んで1lでも、お腹タプタプでしばらく気持ち悪くなりますよね。   一方で、ビールだと意外とそうではないですよね。 大ジョッキの2杯くらいだったら、酒豪の方だと30分くらいあれば飲めちゃうのかなと思います。   ビールの大ジョッキだと日本だとだいたい700mlくらいで、泡の分をちょっと引いても2杯も飲めば1lは超えるわけですね。 ビールは軽く1l飲めているのに、水だとお腹タプタプでオエッとなるのは理由があります。 その理由はやっぱり胃での吸収です。 水は胃では吸収されなくて、1時間くらいかかって十二指腸から小腸、大腸に出てからようやく水の吸収が始まります。   ビールはアルコールが含まれているので、胃の壁でアルコールを「ンショアーっ」と吸収する時に、水の分子も「オリャーっ」と持っていっちゃうわけです。 そのため意外と炭酸で「ゲフー」となっていてもビール自体の水分はお腹に溜まってないかと思います。   その理由がビールでトイレが近くなるので胃で吸収されたビールがすぐ尿になるからなのかなと思いそうですが、それもちょっと違います。 尿は腎臓で作られています。腎臓は血液をろ過する役割を果たしていますが、余分な水はそこで取り除かれます。 だいたい1日に170Lほどがろ過されているのですが、その95%は尿の細管で再吸収されて、残りの5%が尿として出ていきます。   この再吸収される量と尿になる量というのはホルモンで決まります。 アルコールにはこの再吸収を促進するホルモンを邪魔する働きがあるので、本来再吸収されるはずだった水分が再吸収されないでそのままトイレで尿として「バーッ」と出てしまうのです。   ビールを飲んだ後に出る尿というのは、飲んだビールそのものではなくて、ビールを飲む前に体にあった水分が出ていることになるので、脱水症状を加速させるわけです。喉が渇いたらビールで水分補給というのは自殺行為なので、水分をちゃんと飲んでください。 5分間スピーチシリーズは下記リンクバナーから一覧をご覧になれます。 更新情報はInstagramで発信していく予定です。 Instagramを登録されている方は、是非「たかはしきもの工房…