,

肌着をなんとなくで買わない方がいい理由とは

ネットショップで買い物する場合、試着したり見て触って買うことができないので、サイズについて迷ったり悩んだりすることがあるのではないでしょうか。 たかはしのネットショップでも、サイズのお悩みについての電話が毎日たくさん入りますし、メールでのお問い合わせもたくさんいただきます。 今回は、サイズのお悩みを例に、肌着をなんとなくで買わない方がいい理由についてお届けします。 まずは自分を知ることが大切 たとえば、「サイズ選びに迷っています」というお問い合わせをいただいたときのことです。 「トップバストが〇cmで、アンダーバストが〇cmで、ウエストが〇cmなので」と電話でお問い合わせいただく方もいらっしゃいます。一方で、ご自身のサイズがどのくらいなのかを伺うと、「自分のサイズは〇ニクロのLです」とおっしゃる方もいらっしゃいます。しかも、パンツがLなのか、TシャツでLなのか、よくわからないけどLですという話が実際あります。 また、「ブラジャーはどれがいいと思いますか」、「どれを買ったらいいでしょうか」と買うもの自体、決まっていないケースもありました。そこでサイズを伺うと、ご自身のトップバストが何cmあるのかわからない、なんていうことは現場ではよくあります。 フィッティングの現場では、大体前と横から見た厚みからおおよそのサイズでLですとお伝えすることはありますが、体感はお客様によってそれぞれ違うため、着てみたときの体感を、必ず言ってくださいと伝えています。というのも、選んだものがベストとは限らないですし、着たときの感じ方が一番大事だからです。 誰かからこれを買った方がいいと言われたからとか、こういうものを着なきゃいけないと言われたからとか、ブラジャーをつけなきゃいけないって言われるとつけなきゃいけないと思ってしまうのも、きものを習って覚えようとしている場合は、当然かもしれません。 まず何より大事なのは、自分が何を好んでいるのか、自分が何を心地いいと感じるのかを真っ先に考えることです。 たとえば、乳房のあるなしに関わらず、きちっとホールドしたいという感覚の方もいらっしゃいます。それは誰かから言われたからではなく、ホールドすると気持ちいいからという自分の感覚を大事にされるといいと思います。 そのため、なんとなくで買ってしまったら、非情にもったいないですよね。 たとえば、毎日よく着るブラジャーでも、買って失敗することはあると思います。ただ、これまで買って使ってきた経験値が多いので、なんとなくで考えていても体感の蓄積がありますよね。そのため、これまでの経験の中で、なんとなく選んでも失敗は少なかったかもしれません。 和装の場合、とくに初心者さんは、誰かからこれが良いよと言われたら、それを買っていることがあるのではないでしょうか。あと意外と多いのが、お母さんの箪笥に入っていた下着や、おばあちゃんの下着を今も使っているという方もいらっしゃいます。 きものを着始めたときなど、まずあるものを使って着ることが結構あるので、下着を親子兼用にしていることもありますよね。 それは、決して悪いことではありません。ですが、昔と比べると、体型も着方も変わってきています。 よく10年ひと昔と言いますが、10年という束なりが、二つになって20年、三つになって30年、四つになって40年で、大きくここ50年の間にものすごくきものの着方の変化がありました。 また、体型も1950年と比べると平均身長で約10cm大きくなっていますし(※)、手足も長くなっているので、骨格が変わってきているのがわかると思います。身長だけでなく、骨格自体が変化しているので、作り方を変えない限り、今の体に合うものにはならないはずですよね。 ※厚生労働省…