【きもの初心者必見】世代によって衿の開き具合に違いがあるのはなぜか

新人がびっくりしたこと

こんにちは。たかはし新人&きもの初心者の佐藤めぐみです。
普段、佐藤が目にする着物を着こなせている方々は、本当めっちゃかっこいい!!
初心者でも「粋だわ~」って感じるぐらい素敵に着こなしてらっしゃいます。
そんな素敵な方々が、ずらーっと並ぶ場面があり、そこで気になったことがありました。

着物に〇を突っ込みやすいか否か?

たかはし主催のイベントにて撮影した集合写真を眺めていた時のこと。
粋に着物を着こなしている方と、可愛らしく着物を着こなしている方とで、衿の開き具合に違いがあることに気づきました。

その違いとは、粋に着こなされている方の衿の開き具合は深めで、可愛らしく着こなしている方の衿の開き具合は浅めでした。
そして、粋に着物を着こなされている方には人生の先輩方が多かったのです。
どうやら年齢が関係しているようなので、たかはし社内にて聞いてみたところ、次のように教えていただきました。

年齢に似合う衿合わせについて

  • 年齢が若い方は鈍角に衿を合わせるときれいに見える
  • 年齢が高くなるにつれシャープ(鋭角より)に衿を合わせると粋に見える

なぜそのような法則があるのか気になったため女将に聞いてみたところ・・・。

「あれじゃない?昔の貞操観念。
若い子は身持ちを固くするから、衿が開いてない。
ほら極妻だと、衿から”手”を突っ込みやすいぐらいに開いてるよね?(笑)」

その理由も無いって言えない初心者なので、あるかもしれない(;・∀・)!?
実際のところどうなんでしょう?
着物文化と歴史風俗に詳しい方など、もし知っていたら教えてほしいです。

衿の開き具合の美しさの基準は何なんだ?

衿の開き具合と貞操観念はさておき、年齢が若いと鈍角がきれいに見え、年齢が高くなるとシャープになった方が粋に見えるのは何が基準で決まってくるのでしょう?

以前、友人のブログで、私たちの中に美しさの基準があるから心が動くという話がありました。
衿の開き具合について美しいと感じる基準が私たちの中にあるとして、それってどんな基準なんだろうと気になっちゃうわけです。

以前、デザインについて聞きかじった中に、見た目の美しさの法則として、黄金比、白銀比って、あったのを思い出しました。
黄金比がおよそ5:8、白銀比がおよそ5:7。
数学的なことはさておき、黄金比と白銀比に近い比率のものがデザイン的に美しいと感じるという説があるようです。
例えば、黄金比であればパルテノン神殿やピラミッドなどの歴史的建造物や美術品、白銀比は法隆寺などの日本の木造建築に見出せるのだとか。

おお!答えに近づけそうな感じ!!

しかし、さらなる問題勃発。
というのも、果たしてどの長さを比べたら良いのかしら。

半衿の合わせの部分の長さをそれぞれ比較なのか、着物の衿の合わせの部分の長さを比較なのか・・・?
うひゃ~、結局答えが出ないのですが、私たちの中に美しいと感じる基準が何かしらあるということで。
美しいと感じる基準は不明ですが、衿の開き具合を決めるものとしてなるほどっていう内容がありましたので、次に続きます。

年齢による体形の変化に寄り添う着方

衿の部分をきれいに着付けするために、襦袢の衿端のラインをバストトップに合わせるようにすると良いという着方があるようです。

そのため、年齢が若いとバストの位置が高いため衿の開き具合が浅くなります。
年齢が高くなるにつれてバストの位置が変化するため、衿の開き具合が深くなると。

新人がびっくりしたこと

ちなみに、この内容を社内で確認してもらったところ、
「今回は衿の開き具合だけにして、”衿を寝かせる寝かせない”については別の記事にしましょう。」
と、着物初心者にとってまた謎めいた言葉をいただきました。
衿が寝ている状態ってどういう状況・・・?
それによっても衿元が綺麗に見えるかどうかが決まるらしいのですが、こちらは別途記事にしてみたいと思います。

最後に

着物の形は同じでも年齢による変化に寄り添うような着方の違いがあるって、もったいないの精神がある日本らしい感じがしますね。

そして、着物は年齢を重ねるほどに「粋」な着こなしができるというのも、素敵に年を重ねていきたいなという憧れのシンボル的な存在でもあるなと個人的に思います。
粋に着こなせる大人を目指して、いきいきと自分らしく自然体で心豊かにどんどこ年を重ねていくぞー!!!と思った次第でありました。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回の記事でまたお会いしましょう~。

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