「きものは動きにくい」は誤解でした【きもの初心者必見】
こんにちは。たかはし新人&きもの初心者の佐藤めぐみです。
新型コロナの影響で、「また着物着て居酒屋にご飯に行こうね」が実現できていない毎日を過ごしている佐藤ですが、いかがお過ごしでしょうか?
今回は「着物は動きにくいんじゃ?」と思っている方に読んでいただきたく、私の体験を事例にお届けしていきます。
以前、母の訪問着でイベントに参加した際、まるで人格まで変わった?ぐらいの勢いで「借りてきた猫+ロボットみたいな動き」になっていた私。
その2カ月後には、たかはしのマダムたちと紬の着物で居酒屋に行き、普段通りに美味しいものをパクパクと食べられるぐらいには進化したわけですが、その違いが生まれた原因について考察していきたいと思います。
目にしてきた”きもの”が作り上げたものとは
かつての私は、
- 着物は洗えないから、汚してはいけない
- 動くと着崩れるから、大人しくしていないといけない
- なんとなくのイメージから、ちゃんとしてなきゃいけない
- 水戸黄門、暴れん坊将軍など江戸時代を舞台にした時代劇
- ドラマや映画での結婚式やお葬式などの場面
- 歌番組の演歌歌手や笑点の噺家さん
- 旅館の女将さんや仲居さん
と、思っていました。
では、いつからこんな風に思うようになったのか?と記憶を遡ってみます。
「洗えない」と「着崩れる」は、七五三の時に母や親戚から言われた記憶。
3つ目の「なんとなくのイメージから」というので、高校時代に愛読していた漫画「動物のお医者さん」を思い出しました。
物語の内容は省略しますが、札幌市の「H大学獣医学部」を舞台に、獣医師を目指す学生の日常がコミカルに描かれている漫画です。
この主人公のおばあさんが、常に着物姿で登場するためか、コミック版の巻末にて、着物について書かれていたものがありました。
キモノの写真ってどうしてすましたポーズばっかりなんだろう
出典:佐々木倫子「動物のお医者さん11」白泉社
出典:佐々木倫子「動物のお医者さん11」白泉社
※おばあさんのキャラ的にすましたポーズ以外が必要なのだろうと推察
これを読んだ高校生当時、そりゃこんなポーズの写真は無いわな(笑)ってすんなりと思っちゃいました。
つまり高校生の時点ではすでに、なんとなくのイメージで着物はちゃんとして着るものみたいなものが出来上がっていたんですね。
その原因を探るべく、高校時点までに目にしてきた着物といえば、、、
など。
多くが礼装や準礼装に位置づけられるフォーマル着物で、そのまま着物のイメージに定着してしまったようです。
時代劇の町民はカジュアル着物のはずなのに、やっぱり華やかな印象のものが強く意識に残っちゃうんですねぇ(;^_^A
▼フォーマル着物とカジュアル着物についてはこちらをご覧ください
こうやって知らずに刷り込まれた幻のようなものから、着物は普段と違うから動きにくいものなんだと思っちゃっていたわけでした。
思い込みの書き換えは一瞬で突然に
出典:「朝日新聞」2020年2月15日 朝刊
社長が朝日新聞で紹介された記事の中の写真の一枚。
私の思い込みは、これを見たとき一瞬で拭われちゃいました。
着物でもバッティングセンター行けちゃうんですから(*’▽’)
社長のこの一枚があれば補足はいらないかもしれませんが、、、。
よくよく考えたら、先人たちは着物が普段着。
今のような便利な家電が無い時代に、着物で炊事洗濯掃除などの家事をやってきたわけで、勝手なイメージで思い込んでいたような動きにくさがあるわけがないですもんね。
「自転車にだって乗れるよ~」とのことなので、暖かくなって来る頃には着物で自転車にチャレンジするのが私の小さな目標です( *´艸`)
過去の経験によってできあがった思い込みも書き換えは一瞬。
今、着物を楽しむために要らない思い込みにはさよならして、楽しんでいきたいですね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。次回も読んでいただけると嬉しいです。
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