行動が先の落とし穴?身丈のかっこ書き【きもの初心者必見】
着物の選び方や、帯の合わせ方もわからない人間がリサイクル着物屋さんに単身突撃した状態を。
たかはし新人&きもの初心者の佐藤めぐみです。
思い立ったら行動で、リサイクル着物屋さんに「手持ちの着物に合わせる半幅帯があったらな♪」と軽い気持ちで入店するも、合わせる基準がわからない(汗)
スマホでGoogle先生に「着物 色合わせ」を聞くも、手持ちの着物の写真撮ってくるべきだった!と、次回への改善点だけを得て、お店を後にしたのでありました。
さて、これではただ店員さんの時間を奪うだけだと思ったため、オンラインショップを探索することにしました。
身丈(肩から)の理由
探索中、着物の寸法を確認していたら、身丈(肩から)の表示が目に止まりました。
ほんの一瞬、 (。´・ω・)ん?
となりましたが、
その直後、「肩身丈のことかーっ!」と、私の中で繋がりました。
洋服の場合は、「着丈」のみですが、なぜ着物の「身丈」の場合は、(肩から)や(肩)の表示があるのか。
それは、着物の着丈には「肩身丈」と「背身丈」という二種類の身丈があるからです。
肩身丈:肩山から裾までの長さ
背身丈:背中心での長さ
なぜ二種類あるのかは不明ですが、時代や地域により用いる身丈が異なっているそうです。
例えば、お住いの地域では肩身丈が主流でも、他地域やそのオンラインショップでは背身丈という場合もあります。着物を購入する場合、どちらの身丈の寸法なのかを確認が必要です。
肩身丈と背身丈では、衿つけのための縫い代と繰越分のおおよそ5cmの差があります。
この違いを知らずに寸法を見て着物を選ぶと、自分の身体とは合わない寸法のものになる場合もあるわけです。
私の場合、身丈(肩)で170cmなので、仮に身丈(背)170㎝のものを買ってしまうと、身丈が5㎝程度長いものになります。その着物では、おはしょりが長くなったり、きれいに着るのは難しくなってしまうわけです。
( ´ー`)フゥー...買って後悔する前に気づけて良かったですよ。
寸法単位も二種類?!鯨尺と曲尺
さらに、寸法の単位にも「鯨尺」と「曲尺」と二種類の単位が存在します。
古来より日本では、長さや質量の単位に「尺貫法」が用いられてきました。
尺とは、尺貫法での長さを表す単位で、元は手幅を基準にしていたそうです。
昔は、鯨尺と曲尺以外にも、呉服尺、享保尺、折衷尺など様々な尺が使われていたそうですが、明治時代に廃止されました。
着物では一般的に「鯨尺」を用いますが、建築で使われる「曲尺」を用いる地域もあるそうです。
メートル法換算の場合の長さ(cm)
鯨尺 | 曲尺 | |
尺 | 37.9 | 30.3 |
寸 | 3.8 | 3.0 |
分 | 0.4 | 0.3 |
(1尺=10寸、1寸=10分、1分=10厘)
効率や便利さのみを追求するならば、身丈や寸法単位も一つの方が良いのだろうと思います。しかし、日本の昔の人たちが単位を様々なものを用いていたというのは多様性のひとつであり豊かさなんだなと感じました。それを経て今があることが、ありがたいなぁと思えるのでありました。
最後に
実は、冒頭の着物の選び方から身丈や寸法単位まで、社長の本を先に読んでいれば、まったく問題なかったわけです(汗)
もうお分かりかもしれませんが、行動が先!と、本を読む前に動いたんです(;・∀・)
着物は奥が深いので、PDCA(計画・行動・評価・改善)よりも、DCAP(行動・評価・改善・計画)の方が、私自身には合っていると思っています。
着られない着物を買うという、買って後悔をしなくて済んだのですが、次は社長の本片手にオンラインショップ探索をする楽しみが増えました^^
どんなやり方で着物に慣れ親しむにせよ、ご自身のお好みで着物を楽しんでいける方法を選んでいけますように♪
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。また次回の記事でお会いできるのを楽しみにしております。
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