一つじゃなかった!きもののたたみ方【きもの初心者必見】
こんにちは。2年目新人の鷹木です!
たかはしに来る以前は、振袖と浴衣以外、着物とは全く無縁だった人生…。
着物に無縁だったということは、その扱いはもちろん、収納のための“たたみ方”にも全く無縁だったわけですが、今回は着物のたたみ方の違い!?こちらがテーマでございます!
たたみ方の違いを知るきっかけは〇島店長の一言
以前の私は、浴衣を着る度に、友人や着付けをしてくれる方等のお力をお借りして、自分でもなんとかたたみ跡をたどってこんな感じだろう…と、どうにかこうにかそれなりに形にしてたたんでいた感じでした(^▽^;)
それが、おかげさまで、たかはしに来てからすぐに着物のたたみ方をきちんと学べるチャンス到来!
大先輩のO島店長が着物のたたみ方を教えていた際、その時の様子をしっかり動画でも記録!自宅で見直しながら、何枚かたたんで練習しました。その甲斐あって、まだ時々確認はしますが、自分で着物をたためるようになりました!
手持ちの着物をすべて、同じやり方できちんとたたんで、「よし!これでOK☆!」と安心してから数ヶ月後…。自分の振袖一式を先輩方に見てもらう機会がありました。
お店に持ち込んだ振袖を見るなり、
〇島店長「これ、襦袢のたたみ方違うな。」
私「え??〇島さんが教えてくれたのを見ながらやったのですが…どこか違いましたかね(;´Д`)(汗)」
〇島店長「ううん。着物はこれで良いのだけど、襦袢はまたたたみ方が違うの。」
私「・・・え~!? そうなのですか!?」
着物と襦袢に違い?なぜ?形は同じなのに?上着と下着だから?
など、私の脳みその中がグルグル…(笑)
このやり取りで発覚した着物と襦袢のたたみ方の違い。
ありゃ~…私ったら…もう、手持ちの着物類は全部同じたたみ方でたたんでいます…。
それじゃぁ他の襦袢にも変に折り跡つけてしまいましたかね…。
きちんとたたみ方を知って、直さねばいかんでしょう!!
着物と襦袢・たたみ方に違いあり!
まず、先に教えていただいたものが「本だたみ」といい、染め・織りを問わずほとんどすべての着物と浴衣はこの方法で出来る、最も一般的なたたみ方とのことでした。
ほとんどって…一般的って…!というか、これだけじゃぁないのですかい(゚Д゚;)!?
一方で、襦袢のたたみ方は着物より簡単。
着物のように背中の部分で半分に折ったりはせず、上向きに広げて両脇を真ん中にパタパタ、袖も重ねて前へパタパタ…そのまま下から二つ折りで終わり!
これを「襦袢だたみ」といいます。
「本だたみ」と「襦袢だたみ」の、違いはまさに“襟”でした!
襦袢を本だたみにしてしまうと、襟の中心が折れてへこんでしまい、主役の着物の襟もかっこよくきまらない!
襦袢だたみは、襟をきれいに保つために襟を折らないたたみ方だったのですね!
他にもあります、たたみ方の種類
ちなみに…
着物と襦袢だけじゃなく、着物の種類によってもその着物に合わせた線の付け方や収納の仕方で違ったたたみ方がいくつかありました。
- 夜着だたみ(よぎだたみ)…しわを最小限に抑えることができる、留袖や振袖などの礼装用のたたみ方。
- 襦袢だたみ(じゅばんだたみ)…おはしょりのない長襦袢やコートにも。
- 羽織だたみ(はおりだたみ)…羽織をたたむ前に羽織紐をはずし、房(ふさ)を整えてから別にしまう方法。羽織はたたんだら、できるだけ丈を折らずに収納するのが良い。
- 石だたみ(いしだたみ)…袴の場合、本体をたたむ前にアイロンをかけてひだのしわを伸ばし、三つ折りにする。
まとめ
洋服のように自由にたたむのとは違い、変なしわや余計な線をつけずに着物をきれいに保つためだからこそ、「本だたみ」が着物の決まった形なのだと思い込んでいました。
それが実は、襟をきれいに着るためや、着物の種類により異なるたたみ方がいくつもあるなんて、衝撃です!
着物生地や文様の状態をより良く保存するために、たたみ方を変えるのだという文献もあり、昔からの人の知恵と、着物を大事にする想いはすごいですね。
我が家にはそんなに立派な着物がいっぱいはないですが、私の着物と母の着物、想いの詰まった大事な着物!早速、本だたみと襦袢だたみ、二刀流でお直しですー!
記事の中ではやり方をご紹介しておりませんでしたが、詳しい方法は女将の動画がとてもわかりやすいため、ご覧くださいませ。
▼着物を膝前できれいにたたむ方法はこちら
▼襦袢を膝前できれいにたたむ方法はこちら
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