平成25年5月

きものよきもの

子供が小さい頃から、腰が痛いのを直していただいたことがご縁で、私は風邪をひいても針に行きます。
普段は頭痛、肩こり、目の疲れ、腰の痛みなどで針の治療を受けています。
針には合う合わないがあるのでどなたでもというわけにはいきませんが、私にとっては救世主です。

実は昨日も行ってきました。なんだか急に肩がこったからです。
肩甲骨がちょっと前に入っているので肩こりしやすい体型ではあるんですが、どうにも苦しい…というのは久しぶりでした。
 
なんでだろう…、しかも急に

しばし考えた結果、はたと思い当たる節がありました。
それはお茶道具を仕舞っている納戸の大掃除をするため、三日間続けて洋服でいたためだということでした。
多分ブラジャーの紐が食い込んで肩こりにつながったのでしょう。

普段は当店のキモノブラをするか、活動着を羽織っている日は着物ブラさえ付けないこともあります。
ほぼ毎日着物で過ごすことに慣れてしまった私の体にはあのヒモはきつかったのでしょう。
以前は平気だったはずなのに、運動不足ももちろんありますが、慣れとは怖いものです。

さらにひとつ加えれば、姿勢もあると思います。
着物だと本当に姿勢が良くなりますが、洋服だと油断しちゃうんですよ。
 
三日間、ブラの紐が食い込んだのと姿勢を意識しないで過ごしたことがひどい肩こりの原因

だとすれば、着物はいかに健康にいいかって話ですよね。
絹という素材も人間の体に一番近い繊維と言われていますし、なんと言っても体を温める構造であることが嬉しい効用です。

また膝をついて正座することは膝に悪いというデメリットもありますが、体が歪まない座り方で、しかもインナーマッスルが自然と鍛えられる姿勢なんですよ。

そう言えば人間は四つん這いで暮らしていた時から二本足で歩くようになってまだ日が浅く、進化の途上にあるそうです。
だから内臓を支えている筋肉は下方に支えるようには出来ていないらしく内臓を支えられないために起きる病気も多々あるのだとか…。
そのお話を聞いたとき、

「あ、それにも着物は効果あるかも!」

と思いました。
だって帯でしっかり支えますからね。
腰の悪い方には絶対オススメです。
男性も下腹をぐっと支えるように帯を締めますので、筋肉の替わりになっているんじゃないでしょうか~。

とはちょっと贔屓目かな。笑