つじつま
2007年5月2日
「つじつまが合わない」とか、「つじつまを合わせる」は「辻褄」と書くそうで、裁縫用語からきているんですって。
「辻」は縫い目が十文字に合うところで、「褄」は着物のすその左右のこと。
どちらも、きちっと縫い目が合っていないとチグハグな着物になってしまうことから、物事の道理や筋道が合わないことを「つじつまが合わない」というようになったそう。
ところでうちは悉皆(しっかい)が元々の本業(←って、副業があるわけではないんだけど…^^;)
たくさんの仕立物を見せていただくし、解かせていただくがずいぶんと勉強させられる。
以外と多いのは裁ち間違い。
その他にも訪問着の柄があっていない、袖が反対、紋がずれてる、落款の入る場所が変! 辻も褄も合ってない、などなど
驚くような仕立て方も……
『この仕立屋さんはこれが変だとわかっていないんだな…』と思えるような、稚拙な間違いに出会うとプロ意識の無さに腹が立つ。
確実に『これは確信犯だな』と思える仕立て、つまり間違えたことをわからないように画策した形跡にあうと悲しくなる。
それはその仕立屋さんの小狡さに対してと、いうこともあるが、
実は仕立屋さんがそうせざろう得ないような、雇い主である呉服屋さんの容赦ない扱い方、ということにも傍らにはあるみたい。…
間もなく『振袖展』
2007年3月15日
恒例の『振袖展』を今月最終週に催す。
その広告原稿を今日作らなくっちゃ!!
最近の流行は?と良く聞かれるがここ2~3年業界が力を入れていてお客様にも人気なのはバリバリの古典柄。
これでもか!というほどの絢爛豪華な柄、松竹梅が入り乱れ、職人も腕の見せ所だぜ~…
うちの『仕立屋』さん
2007年2月28日
今日はちょっと自慢です!
うちの仕立屋さんは本当にすばらしい腕の持ち主ばかり。
こうなるまで随分時間はかかったし、大事な仕立屋さんとさよならもしてきた。
だけど、信念を曲げずにやってきてよかったと、最近つくづく思う。
今から思えば、うちもひどい仕立ても有ったはず。
高度成長期に絶え間なく仕事があった今の50~70歳代の仕立屋さんは、自分の腕を磨く暇もなく、疑うスキも与えられずひたすら縫ってきた。
40歳台の仕立屋さんはイイ時代に仕立てを憶えたものの、若い頃とは違い、どんどん仕立物が少なくなってきたと言う時代。
ま、どんな時代であっても仕事を磨くのは感性あってのこと。
私も着物のなんたるかを知らずにきものやを始めたわけで、知らないということは怖ろしい。
でも、気付かせてくれた人がいた…
至福の時 訪問着のリフォーム
2007年1月31日
この着物、今から四十年前に成人式でお召しになったとのこと。
そのお客様が今度還暦のお祝いにこのお着物を直して着てみたいと仰る。
というか、ご本人はそんなふうにリフォーム出来るとは思っていなかったらしくどうしたらいいか、を聞きたくて持っていらした。
この着物とお客様を見た瞬間、このお着物をどう直したらいいかすぐに思い描くことが出来た。
これも本当に『出会い』なんですね~!
…
カナダからの注文
2007年1月18日
昨日、なんとカナダから商品の注文が入っていた(@@)
『ど、どうしよう……』
そりゃそうよね~、インターネットだもの、外国だって見られるの…
悉皆屋の仕事冥利?!
2006年12月14日
『女冥利』と言う言葉はあるけど、『仕事冥利』っていうのだろうか?
なんでもいいけど、この着物はそういうお仕事になるであろうお預かりの1枚。
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