お悩み別胸元補整その1:胸の脇のはみだしお肉はどうするの?
アームホールからはみ出す脇肉はどうしたらいい?
着物を着る時の補整のお悩みは、胸元に関するお悩みだと思うのですが、胸のお悩みといっても十人十色。胸の補整を考え続けているたかはしきもの工房ならではの、マニアックかつピンポイントなお悩みについてブログでもシリーズで掘り下げていきたいと思います。
第一弾として『アームホールからはみ出す脇肉はどうしたらいいの?』というお話をさえていただきます。
バストが大きい、小さいに関わらず、鎖骨の下から脇にかけて肉付きがよいという場合がありますよね。そうするとどうしてもサイドラインがもったりしたかんじになり、肩がいかつい印象を与えてしまいがちです。
この脇肉は一体どうしたらいいのでしょうか?
たかはしでは、脇肉は中央に寄せる! をお勧めしています。
どんなお胸の方でも、おすすめしているのは「寄せてあげる」胸元の補整。胸を平にする、つぶすという補整がこれまでは一般的に言われる胸元補整でした。それを「寄せてあげる」と言い出したころには、疑問の目で見られたものです。
でも、つぶして平らにするより、寄せて上げたほうが体に厚みは出ますがそれが高い位置になりますので、若々しいハツラツとしたかんじが出ます。
ただ、着姿においてはお好みがあるのでつぶすほうが好きという方もいらっしゃると思います。どちらを選ばれるかはご自分がよいなと思う方でいいと思いますが、選択肢のひとつとして、ぜひスッキリ見えする「寄せて上げる」補整も入れていただきたいのです。
例として、アンダーバスト98センチ、トップバスト113センチ、アンダーとトップの差が15センチのモデルさんの着姿を見てください。
肩から脇にかけて肉付きがよいタイプのモデルさんの左がさらしで平らにした場合、右がPut…
「しきたりきもの」にうそつき襦袢はOK?NG?【お問い合わせ紹介】
今回は「しきたりきもの」にうそつき襦袢をご利用になるという場合に多かったお問い合わせをご紹介していきたいと思います。
Q1. 「しきたりきもの」に「うそつき襦袢」を利用してもいいのでしょうか?
A.しきたりきものであっても、うそつき襦袢を着ていただいて問題ありません。
格の高い五つ紋の留袖や黒紋付の時にご利用いただいても大丈夫です。
ただ、ご自身が「ちゃんと相手に礼節を表したい」「うそつき襦袢だと気づかれたらどうしよう…」「なんだかうそつき襦袢だと気後れしちゃう…」と感じる場合には、その気持ちを大事にして長襦袢をご利用いただくのが良いと思います。
Q2.「しきたりきもの」を着る際、うそつき襦袢の色は必ず白でなくてはいけないのですか?
A.五つ紋の留袖と黒紋付は最も格が高い着物なので、うそつき襦袢であっても白がふさわしいです。うそつき襦袢を構成するうそつき衿についている半衿も、「しきたりきもの」の場合には振袖を除けばすべて白色が基本です。
なので、五つ紋の留袖と黒紋付の時にはうそつき襦袢のうそつき袖もうそつき衿も白をおすすめいたします。
ただ、訪問着の場合にはうそつき衿は白であっても、うそつき袖には白か淡い色(ぼかし等)がふさわしいと弊社では考えております。
色無地なども、おしゃれに着たい時にはうそつき袖は淡い色(ぼかし等)でも構いませんが、相手に招待された場で相手に敬意を表したい時には白をご検討いただくのをおすすめいたします。つまり、白は「礼装」の象徴と捉えております。
Q3.「しきたりきもの」には正絹じゃなくてはいけないの?
A.しきたりきものに合わせる長襦袢やうそつき襦袢の素材は実はあまり気にしなくて問題ございません。
基本的には質感を重視するなら絹素材でピシッと決めたいところですが、お手入れの手軽さからポリエステルをお選びいただいても大丈夫です。
弊社のうそつき袖やうそつき衿もポリエステル素材や正絹素材がございますので、お好みに合わせてお選びください。
Q4.「夏のしきたりきもの」には何を着たらいいの?
A.夏のしきたりきものの場合、夏の襦袢は白の駒絽がふさわしいとされていますが、基本的に絽であれば素材は正絹、ポリエステルなどからお選びいただいて大丈夫です。
※弊社のオリジナルで「絹麻」という絽の素材もございますが、光沢感という点でポリエ
ステルと正絹からやや見劣りしますが着心地は涼しく、汗の張り付きもなく快適です。
涼しさを重視したい場合にご検討くださいませ。
Q5.…
令和4年4月
今年はテレビの神様がうちに微笑みかけてくれてるかもです。
1月にはNHKBSプレミアム「美の壺」に京染悉皆のことで取り上げていただき、先月三月には、やはりNHK総合「サラメシ」に社食を取り上げていただきました。どちらも大変反響があり、個人的にもメールや電話に対応するために寝不足になったりと嬉しい悲鳴でした。
また、ひょんなことから弊社から気仙沼産のシャークスキンを使った高級婦人靴を販売することになったのですが、これも東北のみならず、方々のテレビや新聞等で掲載していただいたのです。記者会見というものを初めて経験したのですが、たくさん取り上げられてビックリ!仕掛け方によってこうも違うんだということを知りました。
これを仕掛けたのは小出宗昭さんという中小企業支援家が立ち上げたご当地Biz。ご当地Bizとは、各地域の行政が適性のある支援人材…
半衿付けの極意!?バイアスとは、なんぞや【きもの初心者必見】
県外から気仙沼に移住して、たかはしきもの工房に入社いたしました新人&きもの美人になりたい小野寺ペコ吉です。
まず驚いたことは、気仙沼で「小野寺です」と言っても、まったく新鮮味がないことでした。
以前、住んでいたエリアで小野寺は我が家ただ一軒。番地の記入なしでも確実に郵便物が届くレア苗字だったのです。
ところが、気仙沼に移住して、市役所で名乗っても、病院で名乗っても、「あら、珍しい苗字」とはなりません。
入社して最初の朝礼で従業員の皆さんの自己紹介を聞いて、さらにびっくり。
小野寺につぐ小野寺。小野寺の山盛り。小野寺フェス。
気仙沼で一番多い苗字とまで言われているのが小野寺なのだそうです。
小野寺被りを避ける意味でも、あえてペコ吉と名乗らせていただきたい私が驚いたことというか、あらためて勉強になったことは、「バイアス」の意味です。
知っているようで、ちゃんと知らないカタカナ語
着物で出社をめざし、ちゃんと半衿付けしなくっちゃ、と思い立った前夜。
で、半衿付けって、どうやるんだっけ?(@_@)
と今さらながら、あやふやな記憶しかない自分に驚愕しつつ、なにはともあれ、女将のYouTubeで、サクッと検索しました!
たすけて、女将~!((+_+))
▼「まち針を使わない! 簡単半衿縫い付け術」
いつ見ても愉快なたかはしきもの工房チャンネルを見ながら、半衿付けをするという本来の目的をうっかり忘れかけていたその時。
女将:「半衿に向いている生地は、ひいた時にキューッと生地が動くものが内側にシワが出にくいので良いんです。」
ん? 動く生地?(@_@)
着物を着はじめた人たちが最初につまづくといわれる半衿付けの重要なポイントのような気がします。
さらに、
女将:「半衿は、なるべくバイアスで内側につけていきます。」
半衿で一番、気をつけたいところ、それは人に見られる内側の部分。
ここだけはきっちり習得しなければ、と思うのですが、バイアスでつけるって意味がよくわかりません。
バイアス。
ぼんやりとわかっているような、わかっていないような……。
モヤモヤします(*_*)
ここはひとつ、まず辞書で言葉の意味を調べてみることにしました。
【バイアス】
…
失敗!短い名古屋帯、どうしよう?【きもの初心者必見】
着物のお買い物での失敗ってありますか?
こんにちは。きもの初心者&2年目の佐藤です。
例えば、洋服のお買い物での場合、
手持ちの服とのコーディネートがイマイチで箪笥の肥やしに
…
ゴシゴシ擦らない予洗いで真っ白足袋生活
泡で汚れを掻き出す柔らか予洗いで足袋を真っ白に!
皆様、足袋はどうやって洗っていらっしゃいますか?
白い足袋はどうしても汚れが目立つし、普段は柄足袋や気軽な足袋ソックスという方も多いのではないでしょうか。
でも、やっぱり白足袋は礼装にも使われるだけあって、履くと気持ちがビシッとシャン!と気合が入りますし、とても気持ちのよいものです。
カジュアルファンにも遠ざけないで使って欲しいなと思い、今回は白足袋を楽に真っ白に洗い上げる方法2022年度版をお届けいたします。
それは洗濯機に入れて洗う前に「予洗い」をすること。な〜んだやってるけどいまいちだよ、とおっしゃる方もいるかもしれませんが、実はその予洗いのやり方で、洗い上がりも足袋の持ちも、全然違うんですよ。
ズボラな女将でも続いている、真っ白になる達成感が嬉しい予洗い方法は、以下の通り。
予洗いの方法
【用意するもの】
・足袋洗い用専用スポンジ たびすけ
・ウタマロ石鹸
・ぬるま湯
1)ぬるま湯(30〜40度)に足袋を漬け、厚みのある底までしっかり水を含ませてびしょびしょにします。しっかりとお湯の中で押して、水分を中まで入れ込むのがポイント。
2)白い足袋には「蛍光増白剤」が入っていて真っ白に洗い上げることができるウタマロ石鹸がおすすめ。
それを汚れが目立つところに塗りつけていきます。
3)たびすけで汚れを優しく擦ります。
このとき、足袋だけでなくスポンジ側にも石鹸を塗布して、両方に石鹸がついた状態で擦るのがポイント。ゴシゴシする必要はありません。
力をいれないで優しく擦ります。力で汚れを落とすのではなく、優しく擦ることで、きめ細かい泡がたち、その泡で汚れを浮かせてとっていくのです。
たびすけに使われている繊維の形態は三角形になっていて、その特殊な形態によって傷をつけることなく汚れをかきとっていきます。
強く力を入れると、実は汚れを奥に押し込めてしまうような感じもして、このように泡で洗うやりかたをしています。身体も昔はナイロンのボディタオルでゴシゴシ洗うのがいいとされていましたけれど、最近は擦らずに泡で優しく洗いましょうと言われていますよね。それと同じです。
4)一度水につけて汚れの落ち具合を確認し、まだ残っているところがあったらもう一度泡をたっぷりつけて擦ります。
このとき、下から足袋を持っている手の指先などで汚れの部分を押し上げて、スポンジによくあたるようにするとより落ちやすくなりますよ。
5)予洗いが完了したら、洗濯機に入れて洗えばOK。
この予洗いひとつで足袋が真っ白に洗い上がりますので、ぜひお試しください。
力を入れるのは逆効果!? 足袋も痛まない泡洗い
以前は力を入れてゴシゴシしたり、たわしのようなもので洗っていたのですが、この細かい泡でやさしく擦り洗いする方法に変えてから足袋も長持ちするようになりました。
目に見えて白くキレイになり、やっていて楽しい作業なので、ズボラな女将でも続いています!
だいたい、いやだ、やりたくないという作業は労力の割に成果がないようなものが多いですよね。わかります。
でも、この足袋の予洗いは、白い足袋が気持ちよく真っ白になると本当に気持ちがいいので、ぜひ「いやだなあ〜面倒だなあ〜」と思っている人にこそ試してみていただきたい作業です。
洗う時も履く時も、白足袋はやっぱり気持ちがいいものですよ!
<おまけ:女将の予洗いワンポイント>
石鹸は、蛍光増白剤が入っているウタマロと、入っていない純石鹸を貼り合わせて使っています。
ちょっと濡らしてぎゅっと押しつけあうだけでくっつきます。白いものを洗うときはウタマロ側を、そのほかのものは純石鹸側で洗っています。手作り二層石鹸、便利ですよ!
今回ご紹介した「たびすけ」はこちらです。
やさしく洗えて、足袋底の汚れがよく落ちる
足袋洗い専用スポンジ…