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痛いコーリンベルトを痛くない神に変える方法

きものの着付けで、コーリンベルトが体に当たって痛いと思っていても、ガマンしていませんか。 とても便利で役に立つコーリンベルトですが、痛いと感じている方が意外と多いようで、とある有名きもの屋さんの女将が吐露してくれたときのこと。 有名きもの屋さんの女将:「実は私ねコーリンベルトが痛いのよ。」 たかはし女将:「えー?!痛いの我慢してずっと着ているの大変だよね?」 有名きもの屋さんの女将:「でも、みんな我慢しているんでしょう?」 たかはし女将:「いやいや私は我慢できませんので、体に当たるところにはつけてないんです。」 有名きもの屋さんの女将:「どこにつけてもコーリンベルトの効果があるの?」 たかはし女将:「十分にありますよ。」 ということで今回は、痛いコーリンベルトを痛くない神に変える方法をお伝えします。 コーリンベルトが痛い原因と回避する留め位置 コーリンベルトは、腰ひもを締めた後、衿折りをして広衿を押さえながら留めていくのが一般的だと思います。 コーリンベルトが痛いという方は、アンダーバストの下辺りを留めているのではないでしょうか。留め具がちょうど肋骨に当たるために痛いのだと思います。 たとえば、肋骨と肋骨の間で留め具がうまく骨に当たらずに逃れるときもあれば、当たるときもあるということを経験されている方もいらっしゃるかもしれません。 そういう不安定さも起こらないように、絶対に肋骨に留め具が当たらないところに留めます。だいたい、肋骨と骨盤の間の腰ひもを締めるあたりに留めるといいです。 コーリンベルトを留める位置を下げると、胸元が開いてしまうのではないかと不安に思われるかもしれません。 たかはしスタイルの着付けでは、胸元を締めませんので、胸ひもも伊達締めも使いません。 引く力をコーリンベルトに与える留め方 どのように留めるのかというと、引く力をコーリンベルトに与えて留めます。 衿元を下に引っ張りこむイメージで衿をグッと押さえて、腰ひものあたりでコーリンベルトを留めます。 腰ひものところは、お肉ですし満点腰スッキリスキニーパッドを使っている場合、コーリンベルトの当たりもまったく感じないわけです。そのため、痛くて苦しいことにはなりません。 日常きものは我慢して着るものではないと思っています。 礼装のときは、二時間お座りしていれば済むのであれば、多少のことは我慢できるかもしれません。 しかし、一日中歩いたり走ったり、手を伸ばしたり寝転んだり、いろんなことをする中で、着付けが痛みや苦しさにならないように考えています。 たかはしスタイルという着方教室では、日常きものに特化した着付けについてお伝えしますが、コーリンベルトのつけ方もそのいい例です。 コーリンベルトを使うと、衿がきちんと折ることができ、背中のシワが取りやすくてとても便利ですが、痛いのは避けたいところです。 もし同じように痛みを感じている方がいたら、試しに腰のところにコーリンベルトを留めてみてください。 そして、コーリンベルトを短めにしてください。留めて体にピタッと当たっても全然痛くないけど、きちんと生地に当たっているくらいの強さが理想です。 背中のシワをおさえられますし、衿がきちんと引っ張られます。ぎゅうぎゅうになると衿がつまってくるのは胸下で留めているときと同じです。 ほどよくきちんと押さえて体についてるくらいの強さを自分なりに模索してみましょう。非常に楽チンでコーリンベルトが神になります、 ぜひやってみてください。 コーリンベルトが痛いを解決する女将の動画はこちらをご覧ください。 【コーリンベルトが痛いを解決!初心者さんにも直ぐ出来る!】たかはしきもの工房「ズボラ女将の和装の常識を斬る!」 更新情報はInstagramで発信していく予定です。 Instagramを登録されている方は、是非「たかはしきもの工房…
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挟む力が弱くなったコーリンベルトの活用術

留め具の挟む力が弱くなってしまったコーリンベルト(着付けベルト、きものベルト)を、そのまま捨ててしまうのはもったいないと思ったことはありませんか? コーリンベルトは、ゴムの劣化があるため10年も20年も使えるアイテムではありません。 なぜかというと、留め具の接合部分に使用されているゴムが硬化すると、きものを挟みこんで押さえる力がなくなってしまうからです。 もしコーリンベルトが使用中に外れるようになった時は、使用寿命を迎え、買い替え時がやってきたのかなと思ってください。 ただ、留め具の挟む力が弱くなった時でも、平ゴムはまだ使用できることが多いです。この平ゴムを活用して三重仮ひもにリメイクする方法をお届けします。 ※コーリンベルトはコーリン株式会社が開発した着付け用の補助アイテムです。コーリンベルトは商標登録された商品名で、一般名称にすると着付けベルトやきものベルトですが、この記事ではコーリンベルトでお伝えしていきます。 裁縫が嫌い・苦手な方も作れる「三重仮ひも」 リメイクするなんて、裁縫は苦手だし、むしろ嫌いだしという方もいらっしゃるかもしれません。でも、ご安心ください。ズボラがきものを着て歩いていると言われる女将も簡単にできちゃった方法です。 <用意するもの> 使用寿命になったコーリンベルト 手ぬぐい(不要な薄手の帯揚げでも○) 糸切りばさみ 裁ちばさみ 縫い針 縫い糸 ものさし クリップ※ミシンがある場合にはミシン <作り方> 1)コーリンベルトの平ゴムの両端を糸切りばさみで切り落とし、留め具を外します。 2)真ん中にある調整具を平ゴムから抜き取ると、一本の平ゴムになります。 3)平ゴムを三等分に折り、糸切りばさみで切って、同じ長さの三本の平ゴムにします。 4)手ぬぐい(以降、布と表記)を縦に半分に折り、裁ちばさみで半分の幅に切ります。 5)切った布の一枚を半分に折って、筒状になるように端を縫います。 もう一枚を同じように縫い、筒状に縫った布が二本できます。 ※ミシンをお持ちの場合には、ミシンで縫います。 6)針に40㎝ぐらいの糸を通し、筒状になった布の片方の端を、ギャザーを作るために縫います。 7)袋部分を下に、縫った部分を上にして使います。 8)等分した三本の平ゴムを揃えて、縫った布の中に入れ込みます。 9)縫った糸を引き絞ると、ギャザーになります。 10)布の内側に入れた平ゴムの端と布端を揃え、糸がある限り何度か往復し、しっかりと縫いとめます。 脇は糸で巻くように上から下にからげるように縫うことで、丈夫になります。 最後にしっかり玉止めをします。 11)ある程度、平ゴムを手で奥に入れ込むようにした後、ものさしを使って、ひっくり返します。 ひっくり返すと、片側が完成です。 12)反対側も同じように縫うために、平ゴムが付いた布をもう一方の筒状の布の中に入れ込みます。平ゴムが付いている側を長めに取って折り、クリップでとめるのがポイントです。 クリップでとめた部分にものさしを差し込み、中に入れ込みます。 平ゴムを布端に残した状態で、布を抜き切ります。 13)8~10と同じように、布端と平ゴムを揃えて縫いとめます。 14)布をひっくり返して、完成です。 実際にご自身の体で結んでみて、長さを調整してください。 手ぬぐいで作ると綿素材なので、摩擦により生地が動きにくく仮結びした時も止まりが良いです。 コーリンベルトの留め具のゴムが劣化している状態で使っている場合、平ゴムが丈夫なのでもったいなくて捨てられないという方もいらっしゃるのかもしれません。 ゴムが劣化してしまったコーリンベルトも、このように三重仮ひもに活用できると思えば、新しいものに替えやすくなりませんか。 衿元の着崩れを防ぎ、美しい着姿にするための重要なアイテムのひとつなので、使い勝手の良い留め具の挟む力が効く新しいものを使っていただければと思います。 お裁縫が嫌い・苦手な方も「私にもできる!」と思えちゃう女将の動画はこちら。 【使い古したコーリンベルトが三重仮ひもに?!】たかはしきもの工房「ズボラ女将の和装の常識を斬る!」 更新情報はInstagramで発信していく予定です。 Instagramを登録されている方は、是非「たかはしきもの工房…
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帯が苦しくて息ができない!?

2007年1月3日 TVの話です。 関西弁フェチの私がはずせない『さんまのまんま』。 ゲストに釈由美子さんが艶やかな着物姿で登場! 大きめの文庫結びが華奢な体に華やかな印象です。 しばらく妖精の話などしていたと思ったら、突然釈さんが、さんまさんに帯を解かせ始めた(@@) 何が起きたの~? どうも、帯が苦しくて息が出来なかったらしい! なんてこっちゃ(><) 体に遊びのある私でも新幹線の乗ったときえらい目にあったことがある。 歩き回って仕事をしているときは何ともなかったのに、コーリンベルトの金具が肋骨に当たって痛くてしようがなくなってきた。腰ひもも当たる。 それでも乗ったときは「このぐらいなら大丈夫!」と思えたのに時間が経つにつれて脂汗が出てきた(@@;)…