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保冷剤と銀色の保冷シートで着物を涼しく!女将の裏技大公開
涼しいと感じる「感覚」も十人十色
暑い時期の着物って、本当にお洒落ですよね。どんなに暑くても日傘の着物美人を見かけると、そこだけ涼しい風が吹いてくるようです。でも、夏に着物を着るのは正直暑いもの。
温暖化も進み、もう5月くらいから暑さ対策をしないと快適には過ごせません。10月を過ぎてもまだまだ暑い……そんな状況です。「接触冷感」のある肌着なども増えてきましたし、冷感スプレーなどもありますね。
ただ、触ったときにはひやっとしても、それが持続するかどうかはまた別です。
麻や揚柳などは、シボがある分、空気の層ができて断熱材の役割を果たしてくれますし、肌に張り付かないので平織りよりも涼しい素材です。ただ、肌が弱いので苦手とおっしゃる方もいます。
化学繊維、天然素材、どちらを涼しく感じるかはその人次第。また肌にあうあわないもあります。何にでもいい点と悪い点があるもの。データや理屈だけではなく、自分にとって快適な肌着を探すことが大切です。
着物は、全身を覆っていますので暑いと言えるかもしれませんが、逆に直射日光から身体を守ってくれますし、女性の場合身八つ口からも空気が通ります。また首、袖口、裾に涼しい工夫をすれば、快適に過ごせるものです。
例えば
<首>
半衿を麻など涼しい素材にする。ビーズの半衿もひんやり。
襦袢を着ないで、「うそつき衿」にする。
<袖>
角袖よりも筒袖のほうが涼しい。「お袖ちゃん」も便利。
<裾>
「ステテコ」で足の間の熱をカットしたり、汗をとったり。
汗取りをちゃんと着た方が涼しいということもあります。
カジュアルであればステテコだけで着ることも。
などなど、自分でいろいろ涼しく着る工夫をしてみてください。
保冷剤+銀色の保冷シートでひんやり持続時間大幅延長!
保冷剤を持ち歩けば、確実にひんやりします。でも暑い日には、あっという間に溶けて、ただの重くてぬるい物体になってしまいますよね。
そこで、保冷剤を銀色の保冷シートの袋に入れるか包んで使ってみてください。冷たすぎず、ほどよい冷気で大きいものなら5〜6時間持ちます。
女将式の使用方法は
1)腰パッドに補整がわりに入れて使う
大きめの保冷剤(10センチ×17センチくらいのもの)を保冷袋に入れて、たかはしきもの工房の腰パッド「スキニー」に、補整のインナーメッシュやタオルがわりに入れて使います。
スキニーは外側に防水シートが貼ってありますので、万一結露しても着物や帯には響かないので安心です。保冷袋に入れることで、冷えすぎず、ほどよく身体の熱をとってくれます。保冷袋に入れないと、すぐ溶けてしまうだけでなく、身体を冷やしすぎてよくないと思いますので、試すときは保冷袋を使ってくださいね。
2)保冷剤を持ち歩いて、ポイントで冷やす
手のひらサイズの小さめの保冷剤を、銀色の保冷シートに包みます。もしくは、保冷シートを袋の形にしておくと便利です。テープではうまく貼り合わせられないないので、接着剤で袋の形に貼付けてください。
バッグに入れておけば、暑い!と思ったときに胸元に入れたり、脇の下に挟んで冷やしたり。もちろん入れっぱなしでもいいですが、落とさないように気をつけてくださいね(笑)
この使い方のときは、保冷袋に入れてもやっぱりうっすらと結露してしまうことがあります。心配なときには、保冷袋に入れる前に、布かキッチンペーパーなどでくるんでから入れるようにすると、中で結露の水分を吸ってくれるので安心ですよ。
涼しさについて、熱く語る動画もぜひ
1年を通じて、ほぼ着物で過ごしている女将の「涼しさ」論とは?
素材や感覚のお話から、保冷剤の裏技、その使い分けまでを詳しく解説している動画もぜひご覧ください!
涼しいってなぁに?
あなたの「涼しさ」発見の参考にしていただければ幸いです♥
紹介した商品
うそつき衿一覧
お袖ちゃん¥5,170(税込)
ステテコ一覧
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