平成23年8月
久しぶりに仕入れに行ったとき、息子に中国産のぐぐっとリーズナブルな作務衣と、国産のそれなりのお値段の作務衣を買ってきました。
ちょっと見にはわからないほどね…
悔しいけど、中国産の生地も捨てたものじゃないです。
綿100%でも麻のようなシャリ感があり、色もいいし言うことなしです。
早く着せてあげようと洗濯機に入れました。
洗ってもこのシャリ感はこのままかな?
ところが、洗濯機から出した中国産の作務衣は驚くことに衿が見頃から半分外れそうになっていたのです。
国産に優ってなるものか、という気持ちがどこかにあったことは確かです。
でも、こんなに無残に破けてるなんて!お客様に売ったものでなくてよかった…
「やっぱり中国産だわ!」
正直、まずそう思いました。でも少し残念でもありました。
中国の工場もずいぶんと吟味するようになってきたことも事実ですから。
次の日、仕入れた問屋に連絡を入れました。
そうしたら担当が言うには、やはり中国産は縫製に問題があるということでした。
クレームのほとんどが縫製の問題だそうで安い分、そこのところを含んで見ていただく以外にない、と話されました。
かなり安価なことを思えば、それはそれで選択肢として、そのようなリスクもあるということを念頭に置いて上手に利用したいものです。
最近、オリジナルページに『国産にこだわりました』という一文を貼りました。
国内の産業を大事にしましょうというささやかなメッセージでもあります。
確かに国産の縫製代は高いです。
当店の商品が割高だと言われるのもその殆どが縫製代です。
でも、彼らの仕事を見ていればこれは致し方ない報酬だと納得していただけると思っています。
日本のモノは物も技術も素晴らしいです。
ここに対価をきちんと払う、このことを続けたいと当店は思っています。