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振袖が還暦用の訪問着に!

2008年2月18日

たまには悉皆屋さんらしいこと、書かなくっちゃね(^^)

振袖

このお着物、40年前にお客様がお召しになった振袖。

『このお着物を直して還暦に着ていけないかしら…』
確かに赤い色は入ってないけど、いかんせん柄が大きいので目引きという色をかける方法をお勧めした。

でも聞けばたったの3週間しかない 更正物はシミがあったり生地難が出たりと予想の付かないことが起きる。

間に合うだろうか……。

のドキドキのお仕事、お客様には万が一、間に合わないこともあり得るとお話しして納得していただき、その上でお引き受けした。

新しいお着物はお持ちでも、思い入れは他には変えられない。
なんとかそのお手伝いをしたい……。

という私の一念が通じたのか(……ってことない、職人さんのおかげです(^^))

じゃ~ん!!!      こんなふうに!!

訪問着

ものすごくステキになったと大喜びしてくださって、お金をいただいた上に感謝までいただき、なんて幸せな仕事なんだろう… と感動(>-<)

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つじつま

2007年5月2日

辻褄 

「つじつまが合わない」とか、「つじつまを合わせる」は「辻褄」と書くそうで、裁縫用語からきているんですって。

「辻」は縫い目が十文字に合うところで、「褄」は着物のすその左右のこと。

どちらも、きちっと縫い目が合っていないとチグハグな着物になってしまうことから、物事の道理や筋道が合わないことを「つじつまが合わない」というようになったそう。

ところでうちは悉皆(しっかい)が元々の本業(←って、副業があるわけではないんだけど…^^;)
たくさんの仕立物を見せていただくし、解かせていただくがずいぶんと勉強させられる。

以外と多いのは裁ち間違い。
その他にも訪問着の柄があっていない、袖が反対、紋がずれてる、落款の入る場所が変! 辻も褄も合ってない、などなど

驚くような仕立て方も……

『この仕立屋さんはこれが変だとわかっていないんだな…』と思えるような、稚拙な間違いに出会うとプロ意識の無さに腹が立つ。

確実に『これは確信犯だな』と思える仕立て、つまり間違えたことをわからないように画策した形跡にあうと悲しくなる。

それはその仕立屋さんの小狡さに対してと、いうこともあるが、

実は仕立屋さんがそうせざろう得ないような、雇い主である呉服屋さんの容赦ない扱い方、ということにも傍らにはあるみたい。

うう、どっちの傷みも解るだけにちょっとせつない(;-;)

※写真はイメージです
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間もなく『振袖展』

2007年3月15日

代替え 

恒例の『振袖展』を今月最終週に催す。

その広告原稿を今日作らなくっちゃ!!

最近の流行は?と良く聞かれるがここ2~3年業界が力を入れていてお客様にも人気なのはバリバリの古典柄。

これでもか!というほどの絢爛豪華な柄、松竹梅が入り乱れ、職人も腕の見せ所だぜ~ ってな感じの柄が最先端。

そのせいかお母さんの振袖をそのままお召しになるお嬢様がとても多くなってきた。

新しいのが売れない、ということではあるが実に嬉しい傾向だと私は思っている。

だってこれが着物の醍醐味なんだもの(*^^*)

母から子へ、子から孫へ
と語り継ぐべきものが着物であり、また、そう出来る良い仕事の品物を守っていかななくちゃ!

と思う今日この頃である。

良い品を作るのは良い職人、当たり前のことだけど、ここがきちんと適正利潤を得られるように、メーカーや問屋、小売屋が守っていかなければいけない。

今の業界は自分の首を自分で絞めているように思えて仕方ない。

そういうことへの苦言が去年のたけうちグループ倒産、などということに現れているように思うのは私だけ?

なぁんて、ちょっとお堅い話になってしまったが

お母さんの着物をそのまま着る、といっても帯揚げ帯締めくらいは新調して下さいよ~。

やはり時代のお好みはそういう色使いに現れているから、ね(^^)

その時は、この辺では一番在庫の豊富な当店にどうぞ!

※写真はイメージです
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うちの『仕立屋』さん

2007年2月28日

代替え

今日はちょっと自慢です!

うちの仕立屋さんは本当にすばらしい腕の持ち主ばかり。

こうなるまで随分時間はかかったし、大事な仕立屋さんとさよならもしてきた。

だけど、信念を曲げずにやってきてよかったと、最近つくづく思う。
今から思えば、うちもひどい仕立ても有ったはず。

高度成長期に絶え間なく仕事があった今の50~70歳代の仕立屋さんは、自分の腕を磨く暇もなく、疑うスキも与えられずひたすら縫ってきた。

40歳台の仕立屋さんはイイ時代に仕立てを憶えたものの、若い頃とは違い、どんどん仕立物が少なくなってきたと言う時代。

ま、どんな時代であっても仕事を磨くのは感性あってのこと。

私も着物のなんたるかを知らずにきものやを始めたわけで、知らないということは怖ろしい。

でも、気付かせてくれた人がいた 母の時代からの、最高の腕を持つ職人中の職人Tさん。
「こんな仕立てしてたら、お客さんの信用をなくすよ!」と。

あれから何年が経っただろう。

今、うちで縫ってくれている仕立屋さんは、新たに勉強すりということにチャレンジしてくれたすばらしい人達ばかり!

今では一人一人が寸法を見た時点で
「このお客さん、首は長いの?」「腰の位置はどうかな~?」「肩に厚みがありそうだから繰り越し加減した方がいいかもね」

なんて着る方をイメージしている。

Tさんについて、仕立てを習いながら仕事を続けてきてくれた。
それまで一人前に稼いできたのに、である。

(それが嫌だという人は去っていったけど、結局仕立てだけで食べられている人はいないと思う)

これだけでも感動ものなんだけど2年越しで習っているSさんが最近ものすごく活き活きし出してきた。

聞けば、仕立てることがただただ楽しいのだという。

仕上がった着物を見ては自分であまりの出来映えに見惚れることもあるのだとか。

ただの『飯の種』だったものが『自己表現』の手段へ変わったと言うこと(^^)

喜びの中で仕事が出来ることほど幸せなことはない。

こうなると単なる裄直しなんか頼んでも
『なんかおしりのあたりが糸ゆるんでいたので直しておきました。お金?いいですよ、それくらい 笑』な~んてことになる。

一石二鳥、どころか三鳥も四鳥もあって、私も幸せ~!

 

※写真はイメージです
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至福の時 訪問着のリフォーム

2007年1月31日

悉皆

この着物、今から四十年前に成人式でお召しになったとのこと。

そのお客様が今度還暦のお祝いにこのお着物を直して着てみたいと仰る。

というか、ご本人はそんなふうにリフォーム出来るとは思っていなかったらしくどうしたらいいか、を聞きたくて持っていらした。

この着物とお客様を見た瞬間、このお着物をどう直したらいいかすぐに思い描くことが出来た。

これも本当に『出会い』なんですね~!

訪問着

で、こうなったわけ。

ちょっと、いやいや、すごくステキでしょう?

こういうお仕事に出会うときが『至福の時』つくづくこのお仕事をさせていただいてよかったと芯から思える瞬間!

タンスに眠っているお着物があったら見せて見せて!!

どうにもならない物はちゃんとそう言うから。

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カナダからの注文

2007年1月18日

カナダ 

昨日、なんとカナダから商品の注文が入っていた(@@)

『ど、どうしよう……』

そりゃそうよね~、インターネットだもの、外国だって見られるのよね……💦

よく見たら、送り先は国内でした。ああ、助かった!!

でも、そうしたら納品書は同送しない方がいいかしら? と思い、
『もしプレゼントでしたなら伝票は同送しないようにいたしますが……』という問い合わせをかけた。

そしたらその注文主である女性からメールが入った。

注文の商品はお友達の家だそうで、カナダに行くときに持ってきてもらうのだとか。

そして、彼女は26年もカナダに在住しているのだそうで、このような親切な対応は日本ならではなのだとおっしゃる。長年海外にいるとそれが胸に染みてとっても良い気分だと言ってくださった。

へ~、そんなものなんだ……。

私など人生の大半をこの気仙沼というところにいるから海外のドライさや不親切さは全くわからないけど、なんだかとても嬉しい気持ちになった(^^)

日本がそういう国でよかったわ。

※写真はイメージです