平成27年2月

きものよきもの

領収書をオリジナルで製作しています。
今までは既製品に社名を印字してもらっていたのですが、見積もって頂いたら、製作する量は少し増えるけど料金的にも逆に安くなるというので作ってみようと思ったわけです。

まあ、領収書ですから、凝るのも変だなと思いつつ、せっかくのオリジナルなんだからという思いの落としどころとして、紙全体に本当に薄く下柄を入れることにしました。
さあ、それからどんな柄を入れるかで、日本の伝統柄を改めて見直してみました。

そうするとあれもこれも吉祥文様なんですよね~、日本人は縁起を担いだりするのが本当に好きなんだな~
 
横にそれますが、脳みその中身をプラスとマイナスで計ってみると日本人は気質的にマイナスが多い、つまり根本的にネガティブ気質なんだそうです。
この前何かで見ましたが、年齢とともに幸福度はどうなるのかという放物線のグラフでは、アメリカ人は見事に上昇していくのに対し、日本人は見事に下がっていくのですよ。
年老いて幸福度が下がるって、ちょっと悲しいですねぇ。
それは何が原因かというと現役引退した後の老後を、今までのご褒美人生ととらえるか、それとも役に立たなくなって世の中から必要とされなくなった人生ととらえるかの違いなんだそうです。

この吉祥文様を眺めながら思ったのは、日本人はとても心配性でなんにでもこれでよし!の意味づけがほしかったんだなということでした。
着物をおすすめする時にも喪に着る着物以外は吉祥文様だという事をセールストークに使いまくっています。
もちろんとても喜ばれるからですが、なにをどう考えても余計なことは憂えず、すっきりと前を向いていたいものですね。
そのために役立つなら吉祥文様ばんざい!ですね。

ちなみに結果、うちの領収書に使用した柄は青海波です。
これは文字通り波の柄なのですが、その波が扇の広げたような形で延々続く柄なのです。

青海波

このような柄です、見たことのある方も多いのではないでしょうか。
この柄を選んだのは、まずは気仙沼の海のようだという事。
それとこの波の扇形が末広がりを表していて、さらにはそれが延々と続くという事が決め手でした。
私もかなり能天気な方ですが、生粋の日本人気質です。