平成27年8月
今年の夏は本当にすごく暑いですね~。
と毎年言っている気がします。
今年は今年は…、結局どんどん暑くなっているという事ですね、地球温暖化をつくづく実感します。
ところが、生地量の多い着物は敬遠される一方かと言えば、そんなことはありません。
当社もこの夏は今までにない反応で、製造業を始めて以来一番の売上となっていますし、まだそれは続いています。
対応しきれずご迷惑もかけています、すみません!
つまり、うちが売れるという事は浴衣を含めて着物を着たいと思っている人口が全国的に増えている、ということが言えます。この暑いのに…笑
本当に不思議、とつらつら考えているうちに思い出したのです!
私がフォーマル以外でしゃれ着としての夏着物を着た時のことを…
母から譲られた正絹の夏紬でした。
まだ着物に対して自信が持てない頃でした。
それこそ暑いだろうという思い込みで敬遠し続けていた夏着物。
それでも夏着物をさらりと着こなせたらどんなに素敵だろう、暑いだろうけど着てみたい、着てみたいけど自信ない…。
この問答を数年繰り返した気がします。
ずいぶんかかっちゃいましたね、笑
でもその頃は日常的な着物は本当に少なくなっていて、まだ若かりし頃の私としてはとってもハードルが高かったのです。
そしていよいよ意を決して挑戦したその日、はっきり感じたのは
着物を制覇したぞ!
というなんとも清々しい気持ちだったのです。(大げさです、えへっ)
でも、そこからです、なんとなく自信が持てたのは。
夏着物って本当に不思議な魅力があるんですよね~
しかも思っていたより暑くなかったから不思議です。
直射日光から体を守ってくれるんですね、きっと。きつい空調からも守ってくれます。
最近は、晴れ着としゃれ着しかなくなっていた着物の世界にはっきりと『普段着』というジャンルが生まれました。
昔は当たり前に日常着であったはずの着物がすっかり洋服に取って代わられ、いつのまにか特別の時に着るものと位置付けられていた着物。
ここ10年ほどで絶滅状態だった普段着が少しずつ復活してきたんですね。本当に嬉しいことです。
そしてそして、です。
その普段着ジャンルで夏着物に挑戦する人が増えてきているという事なのです。
いきなり上布に手を出すことは出来ないけれど、綿や麻でも小千谷などのリーズナブルなものであれば試してみられる、という事なのかなと分析しています。
そしてその時に万全の準備をしたいと思えば肌着も気になる、というところでしょうか。
どんどん試して、着物を制覇してほしいものです。