平成28年2月

きものよきもの

四角い部屋を丸く掃く~♪

という昔のCMご存知ですか?
あれは牛乳石鹸という当時とってもメジャーな商品シリーズの中で使われていて、本当によく流れていたフレーズですが、今調べたらなんとフォークの巨匠 吉田拓郎作曲でした!

で、それがどうしたの?
とそばで言ってる人もいるのでこれ以上掘り下げるのは止めますが(笑)、『四角い部屋を丸く掃くような仕事をしてはダメ!』というフレーズがここのところの私のテーマみたいなのです。

何かの企画や催事のことを計画していると、CMで流れたあのメロディがなぜか頭の中に広がるのです。
そして、『きちんと隅々まで掃いたのか』つまり、きちんと隅々まで考えられているのか、ということを自問自答する日々でこれがクセになってしまいました。そしてスタッフにも

「それはちゃんと四角く考えたの?段取り九割だよ、仕事は。八割でやり終わった気になって放しちゃ、絶対にモノにならないからね!」

と、いっつもカツを入れてます。
私が出張で留守するのを、みんなは首を長~くして待っているんだろうなぁ、などとちょっともの悲しさを感じつつも、容赦なく檄を飛ばします。笑

うちはもともとメンテナンス全般と誂えを請け負う悉皆屋(しっかいや)でした。
悉皆屋という商売は呉服屋さんとはチャンネルの違う商売で、先の先まで想像したり、色々な方法やケースを考慮ながらする商売なのですが、だからこそものづくりも喰らいついてここまで来られたのかもしれません。

しっかり詰め寄った仕事とそうでないものとではたとえ数ミリほどの違いでも、その結果生まれる完成品はきっと大きな差を生みます。
これは、十年以上も経ってようやく実感していることのひとつです。

始めから、けっして手を抜いていたわけではないですが、振り返ってみれば様々な経験値が仕事の仕方を教えてくれていたのです。
そして気づくと、やれやれやっとここまできたと思うのと同時に、また次の階段を登ることになる、どこまで行っても果てしなく『これでよし!』ということは無いのでしょう。だからこそ、燃えるのですが(笑)

ここで『大人の階段登る、君はまだシンデレラさ~♪』という曲も流れるというのはいくつくらいまでの方でしょうかねぇ

スキルアップした当社は次々新商品を打っていきます。
是非、お見逃しのなきように!