平成28年9月

きものよきもの

朝の連ドラを楽しみに観ています。
午前7時半のBSか8時からの総合で観ることが多いですが、そこで見逃したときには夜11時からのBSで観ることも。
特に大好きな連ドラたちは時代背景的にも着物が多く登場するので、それも大きな楽しみでもあります。
最近のものと古いものを上手に取り合わせて時代感を出している衣装さんのご苦労は大変なものと推察しつつも、あれ、なんか変、とか、なんじゃこの着付けは!など、勝手なボヤキも含めて楽しんでいます。笑

今のとと姉ちゃんも本当に面白いです。
『あなたの暮らし』という驚異的な販売部数を誇る雑誌の編集長さんが今の主人公だということは多くの皆さんが知っていることですよね~、あとひと月となって寂しくもありますが。

最近の連ドラは、実在の人物を取り上げることが多くなっていることもあり本当にためになることが多く、とてもドラマティックで目が離せません。
えてして朝の連ドラは次が始まると、ストーリーも含めて忘れてしまうことが多いのですが、カーネーション、花子とアン、マッサン、あさが来たなどのそれらは珍しいことに記憶の中にとどめられているシーンがいくつもあります。

そのほとんどは、何かの分岐点やとんでもない窮地など大きな決断をしなくてはならない時のシーンなのですが、何かをなした方に共通の考え方や指針があるように思います。

それはどのようなものかと言えば『誰かのため』だということです。
これは必ず、です。
くっと見据えるまなざしで大きくうなずき、もしくはぐっと腹に落としたような息の時に心を震わせているのは自分の損得ではないのです。

働き一両 、考え五両、知恵借り十両 、骨(コツ)知り五十両 、ひらめき百両 、人知り三百両 、歴史に学ぶ五百両 、見切り千両 、無欲万両

という言葉があります。
その字のごとくの意味ですが、これをみれば自分の力だけで生み出せる儲けはせいぜい百両までなんですね。
万両稼ぐ人は無欲、なんです。あのぐっと見据えたまなざしは(テレビでは当然女優さんではあるのですが)全てが人様のためで我がためではない時にキラリと光っているんだなぁといつもいつも思うのです。
そしてとにかくかっこいいと惚れ惚れするのです。

たとえ欠片のほどでもそのようにありたいと願っています。
商品を作る時にいつもいつも、誰がどんな風に喜んでくださるか、を突き詰めて考えるようにしています。
うまくいくことばかりではありませんから、何か思うところがあったら教えてくださいね。