平成30年4月

きものよきもの

きものよきもの、まさにそう思っていただけるようなお楽しみを創造したいとみんなで頑張っている『東京キモノショー』。
いよいよ来月開催されます!

多分、今このかわら版をお読みの皆さんのお手元には、東京キモノショーの無料配布ガイドブックが届いているのではないでしょうか。
こちらを見てもらえば一目瞭然!
本当にコツコツと手弁当(つまり持ち出しということです)で作り上げてきているイベントだということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
大きなスポンサーや助成金は一切ない中で、私のような中小の事業主や着付け師などが寄り集まって知恵を出し合い、時にはぶつかりながら作り上げてきました。
今年で東京キモノショーは3回目を数えますが、このようにみんなでコツコツしたのは初めてです。
今までは実行委員とは名ばかりで手を出すことが出来ないほど、全ての段取りやスケジュールがまずかったのですが、今年はそれらをバネにしてがっちりとスクラムを組んで頑張っています。
何事、段取りがすべてですね~。
3回目にしてやっと言いたいことを言い合えるまでになったということでしょうね。
長かったとも言えますが、必要な時間であったのだと思います。

ところで、なんのためにこんなに頑張っているのかと言えば、それは一言
『みんなできものを楽しみたい』
に尽きるのだと思います。

みんなとは自分たちのことばかりではなく、お客様はもちろん、きものを作る人、売る人、着る人、着せる人、全てです。
で、今回は特に『和文化とのコラボ』をテーマに掲げました。

私の人生のテーマのひとつに『分かりやすい人になること』がありますが、和文化って一様にちょっとかじっただけでは分からないことだらけですよね。
曲がりなりにも茶道を教えていますが、本当にわ分からないことだらけです。
形や手順も教わった通りにしているつもりでも、それすら満足にできるまで10年はかかると感じています。
しかも何のためにそうである必要があるのかが分からず、はてなマークがいつもいつも飛んでいるのです、なんで、なんで?ちっとも分からない!の繰り返しです。
…でもある日、ふっとその中の一つが分かるという瞬間が訪れるんです、えもいわれぬ充足感で満ち溢れます。
こういうことを人は冨合というのでしょうかね、これがたまらなくてやめられません。

きものというテーマも和事もこれに似ていると思うのです。
きものに取りつかれる人が一人でも生まれてくれることを祈って頑張っています。
そのみんなの頑張りの中で、またふっとなにかに気づいたりして 笑