令和2年3月

きものよきもの

私事ですが、二月十五日の朝日新聞社発刊「フロントランナー」というコーナーで取り上げていただきました。

朝日新聞社が個人を紹介する紙面としては一番のものでテレビに例えると情熱大陸やプロフェッショナルなんだそうです。

 

土曜日版なので年間五十四人しか取り上げられないことだけでも恐れ多いことですがその大きさが半端ない!

 

一面と三面にわたり、しかも写真が一面の半分にドーンと出るのですから、もうびっくりです。

その名の通りフロントを走っている人を紹介するという一流の全国紙に、こんな小さなメーカーが取り上げられることはそうそうないと思いました。いかにこの業界がニッチなのかがわかると思うのですが。

 

有難いことだと思います。これだけの宣伝をお金を出してしようとしたら一千万以上のことだと思います。朝日は偏りがあるから嫌いだという方もいらっしゃいますが、かなり多くの方からメッセージやお電話をいただきました。

朝一番はなんと気仙沼市長!さすがです。また、ちょうど出店していた催事場には「新聞読んだわよ~」というお客様が何人も御来場くださっているそうですし、掲載された翌日、一日の売上としてはネットショップの最高を叩き出しました。

 

 本当にありがたいことだと思います。ちょうど私のことを持ち込んでくれた他部署の朝日新聞社社員さんがいました。この方がとても熱心に私のことを売り込んでくださったことも有り難いのですが、、その先でつながった記者さんがまた素晴らしい方でした。素晴らしいだけでなく、ちょうど着物に興味がわいてきたタイミングだったそうで、こんなこともあるんだなぁと思いました。

また、来て下さったカメラマンさんもこれ以上ないくらいハートフルな方で、工場のみんなと撮ってもらった写真はたくさんの方に褒めてもらいました。物事が動くときってこういうことなんだなと思った出来事でした。

 

このような時にいつも思うのです。

 

素晴らしいご縁、あり得ないひらめきなどは神様のご褒美なんだと。神様のご褒美をもらうためには心の隅々まで清く正しく美しくする必要があると思うのですが、それは何のためかと言えば、

 

「みんなが大きな声をたてて笑えるような楽しいこと、面白いことにする」

 

なのかなと感じています。笑う門には福来るってよく言ったものです。

笑うために歯を食いしばることも思い通りにいかなくて悔しい思いをすることも、眠れない夜もありますが、目指すはみんなの笑顔です。それについてぶれずに頑張っていると神様がご褒美をくださるのだと信じています。

 

ところで、こんなふうに大きく取り上げて頂くことはもうないと思うので、この紙面は家宝にしようと思っています。