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着物の歴史に比べたら「格」のルールは浅かった【きもの初心者必見】
あなたの記憶に残っている着物って、どんなものがありますか?
こんにちは!たかはし新人&きもの初心者の佐藤めぐみです。
普段から着物を着られている場合は、様々なシーンの思い出と共にいろんな着物があるかもしれませんが、着物を着る機会が少ない場合には・・・。
例えば、
成人式の時の「振袖」。
結婚式の時の「打掛」、「黒留袖」、「訪問着」。
夏祭りの時の「浴衣」。
着るシーンや目的に合わせた着物があるわけです。
▼以前の新人ブログの記事にもありますので、詳しくはこちら。
きものにもTPOがあった?!正しいきものの選び方
https://k-takahasi.com/blog/b_trivia/2020/08/4316/
この着物の選び方の元となっている「格」のルールですが、意外と歴史が浅いことにびっくりでした。
知らないので勝手な妄想で、庶民も着物が自由に着るようになった明治時代ぐらいにはあったんじゃなかろうか?と思っていたのです。
生き残りをかけた着物業界の戦略だった
着物の歴史に比べたら着物のルールはまだ新しい方だと知ったのは、こちらの記事。
着物の「格」は誰が決めたの?
https://ourage.jp/column/life/more/216073/
以下、記事からの引用になります。
さらに調べると、現代に生きる私たちを悩ませている着物ルールの中核が生まれたのは1960〜70年以降、わずか四〜五十年前のことだと判明した。
復興を経てすっかり豊かな時代になったとき、日本人は洋服中心のライフスタイルに完全に馴染んでいて、着物なんか誰も着ていないという状況になっていた。着物業界は、なんとか巻き返しをはかろうとして高級路線を突き進み、結果的にこの戦略が大成功したのだ。市場規模は、ピーク時の約40年前で約2兆円といわれている。大卒初任給が10万円程度の時代に、五十万円、百万円の着物がバンバン売れたのだ。
もしかしたら、50年前に着物が滅んでいたかもしれないことを考えたら、着物業界のみなさま、巻き返しを図っていただきありがとうございます!です。
しかし、当時と同じような理由だけでは着物が売れるわけではない昨今。
着物ルールや高級路線自体が、着物初心者の私にとってはハードルを高くする一因にもなっていたかなと感じております。
着物のルールに囚われ過ぎることなく、普段着るものの一つの選択肢として楽しむことはもちろん、成人式や結婚式以外でも着物を着る場面も増えるなど、今これから着物を楽しめるように変化していくと良いなと思っております。
実際、高度成長期以降に新たに生まれた着物にまつわる風習があることを知りました!
映画がきっかけの新しい風習
「ハーイ♪ハイ♪ハーイ♪ はいからさんが通る♪」の歌を知っておりますでしょうか?
小さい頃、再放送アニメを見ていたのですが、主題歌のサビの一節だけ覚えております。
大正時代を主舞台としたラブコメディ漫画「はいからさんが通る」の実写版映画がきっかけで広まったとされている風習があります。
それは大学の卒業式に卒業生が袴を纏う風習です。
1987年、映画の主役である南野陽子さんが映画や歌番組などで袴姿で登場したのを見て、数人の大学生が袴姿で卒業式に参加したそうです。翌年には数百人に増え、いつしか全国で卒業生は袴が風習となったようです。
私も大学の卒業式に袴レンタルで参加し、当時はそういうものなんだと思っていましたが、きっかけは映画だったとはっ(驚)
今では小学校の卒業式にも袴で参加される生徒さんが多いようですが、何がきっかけでどんな風に変わるのかはわからないものですね。だからこそ面白いというのもありますね。
まだまだ着物初心者を抜け出せておりませんが、日常で自分なりに着物の楽しみ方を見つけながら、変化を楽しく面白く感じていけたらと思っております。
いつも最後までお読みいただきありがとうございました。また次回の記事でお会いできるのを楽しみにしております。
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