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着付け師KOYANOに学ぶ目からウロコの着付けポイント

日常的に着物を楽しむなら、 少しでも着付けを楽に時間を短くしたい 着崩れないようにしたい ここちよく着ていたい と、思いますよね。 そこで今回は、日本舞踊専門の着付をされている着付け師のKOYANOさんから、着付けについてのコツを教えていただきました! 女将が着付け師KOYANOさんと出会ったら… 着付け師KOYANOこと古谷野貢さんは、現代着付けに舞踊着付けの技術を盛り込んだ「一日中着ても、カラダが楽で崩れない着付け」を口コミと紹介のみで岡山県倉敷市から全国を飛び回っている着付け師さんです。 他の着付け師さんと異なるのは、一般の方々の着付けを行うだけではなく、日本舞踊専門の着付けを行う衣裳方として各流派の舞台裏でご活躍されていることです。 たかはしの肌着に興味をお持ちになり、倉敷市から気仙沼までいらっしゃってくださいました。 ※オリジナルブランド本京友禅「明和美染(みわびぞめ)」を展開する「創作きもの明和美」の代表も務められています。 実際に、古谷野さんと女将が話をしていると、肌着や補整、着付けについて話が尽きることなく盛り上がったそうですが、その中で女将が再確認できたことや目からうろこのテクニックをお伝えいたします。 楽で着崩れしない着付けの共通点とは? 日常的にきものを楽しむために、体が楽で着崩れしにくい着付けは、誰もが望むことだと思います。 そのための着付けとして、女将は、下半身は横糸の力を借りて、上半身は縦糸の力を借りて体に生地の目をフィットさせるように着付けるということをずっと言い続けてきています。 生地の目を意識して着付けると、生地の面で体が支えられるようなここち良さがありますし、生地が体に沿うようになるので着崩れもしにくくなるのです。 ▼詳しい方法は、こちらの記事をご覧ください 「L字の法則」で着崩れ知らず、体を支えてくれる着付けに 女将がこの論理にたどり着いたのは、子どもの頃に習っていた日本舞踊での経験からでした。 とにかく下半身を締めたいということと、帯まわりをきつく締めるのは嫌なので、腰まわりだけを引き締めたいという強い願望があることを自覚していました。 なぜなら、それが一番ここちよく着付けることができることを、日本舞踊での着付けを通して肌で体感していたからです。 実際、古谷野さんの着付けを女将が体験した時、生地を体に当てる古谷野さんの手つきが女将が長年考えていたことと共通点がいくつもあり、「L字の法則」はまさにぴったり一致したのです。 さらに、古谷野さんのテクニックの中で、すごく有益な情報で女将がとても驚いたやり方がありました。それは裾よけのつけ方なのですが、普段の裾よけのつけ方を思い浮かべながら読み進めてください。 キレイで時短な裾よけのつけ方 裾よけを自分でつける時もそうですし、人につけてあげる時も次のようなやり方でつけているのではないでしょうか。 1.先に上前の位置を決めた後に下前を体に巻きつける。 2.上前を体に巻きつけた後、上前の下になった紐を外側に引き出し、紐を巻きつけて結ぶ。 古谷野さんの裾よけのつけ方は、この方法とはまったく違っていたのです。 《人に裾よけをつける場合》 1.着付ける相手の体の中心部分に裾よけの左右の力布を合わせて持つ。 2.裾よけを持っている手を右側にパタンと倒す。 3.紐が外側に来るので、そのまま体に沿って巻いていき、紐を巻きつけて結ぶ。 《自分で裾よけをつける場合》 1.体の真ん中で裾よけのセンターを決め、左右の力布を合わせて左手で持つ。 2.裾よけを持った手を左側にパタンと倒す。 3.紐が外側に来るので、そのまま体に沿わせて裾よけを巻いていき、紐を巻きつけて結ぶ。 裾よけを巻きつけた後で紐を抜くやり方よりも、ゆるんだりズレたりすることなく仕上がりがキレイになりやすいですし、紐を抜くという手間も無くなります。 これはほんのちょっとしたコツですが、着付けする上でのストレスがひとつ無くなったことになります。紐で巻きつけて結ぶタイプの裾よけを着る時は、同じやり方で着られるので、ぜひ試してみてください。 女将による目からウロコの着付け術はこちらの動画をご覧ください。 【着付師KOYANOに学ぶ!目からうろこの着付け術!着付け師さんから教わるポイント】 更新情報はInstagramで発信していく予定です。 Instagramを登録されている方は、是非「たかはしきもの工房…