洗濯機できものを洗える洗濯ネット「せんたく姫」の使い方完全版!
浴衣や洗える着物を洗濯機で洗う!
えっ!洗濯機できものが洗えるの!?
はい、洗えちゃうんです。ただし、正絹はNG。
浴衣などの綿や、綿麻、麻、ポリエステルなど洗濯機OKの表示があるもの、もしくは手洗いできるものに限ります。
洗えるといっても、きものはとってもデリケート。優しく手洗い、押し洗いでと教わりましたよね。なぜかというと、よれたり、しわになったりして布目が狂ってしまうと平面裁断であるきものは、きれいに着られなくなってしまうのです。
そこで、ネットに入れて洗濯機で洗ったりするのですが、それでもよれてしまうことがあります。
ネットが大きすぎて中で生地が遊んでしまったり、脱水のときにぐしゃっと固まってしまったり。
逆にきちんとたたんで小さなネットにきゅうきゅうに入れると、今度は中まで水が通ってなかったり。
そんなお悩みを解決してくれるのが、当工房のオリジナル洗濯ネット『せんたく姫』です。
1)『せんたく姫』にきものをセットする
使い方は簡単。まずはせんたく姫の外側のファスナーを開きます。
中にメッシュの筒がありますので、そこに本畳みにしたきものを通して、パタパタと折りたたみ、外側のファスナーを閉めてはさみます。うすいメッシュの面を外側にしてくるっと丸め、3本の紐を結んで筒型にします。
3本の紐は真ん中の紐を結んだら、両側の紐を真ん中の紐にからげて結ぶようにすると、ほどけにくいです。また、チョウチョ結びより、片チョウ結びのほうがほどけにくくなります。
このような形で、せんたく姫にはさんで丸めて洗うことによって、洗濯機の水流の中でも畳んだ形がキープされてよれることがありませんし、脱水しても片側に寄ってしまうことも防げます。
また、畳んだ形のまま洗われるので、畳むときはできるだけきちんと畳むのがコツです。
衿や袖口など、特に汚れている場合は畳んでから、水をたっぷり含んだシメシメの湿ったタオルで濡らして石けんをつけておいたり、あらかじめ予洗いしてから畳んだりしてもOK。
2)洗濯機に入れてスイッチオン!
洗濯機に入れて、手洗いモードやドライモードがあればそれで洗います。全自動の場合でも、できたら脱水は短めの設定にするとなおよし。
洗濯機に注水されはじめたら、せんたく姫に入れたきものをしっかりと水に打たせて中まで水が通るようにするとすっきりと洗い上がります。
時々ありますよね‥‥。せっかく洗ったはずなのに、中まで水が通ってなかった、なんてこと。せんたく姫はそんなことのないように、ふんわりメッシュの筒で層を中に作って、中まで水が通るように工夫されています。
文章じゃわからないわ!という方はぜひ動画もご覧ください。
せんたく姫の使い方(洗い方編)
3)干し方のポイント
脱水が終わって洗濯機から取り出したら、紐とファスナーを外して中からきものを取り出します。紐がかかっていた部分は、少し圧がかかってシワがついていることもあるので、パンパンたたいてシワを伸ばします。
せんたく姫の中で、あまり動いていないとはいっても洗えばそれなりにシワもつきますので、その他の部分もパンパンと手が痛くない程度にたたいてシワを伸ばしていきます。やってると結構気持ちよくなってきます(私だけですか)。
畳んだまましっかり持って、全体を振り下ろして膝などにたたきつけてもシワが伸びます。シワになったまま干すとそのままになってしまいますので、しっかり伸ばしましょう。
和装用ハンガーにかけて、また全体のしわや折れを直していきます。衿のところは、当店の『和えもん 衿之助』を使うとグシャっとつぶれずにきれいに干せますよ。(ブログ終わりにリンクございます)
裾や、単衣の場合の縫い目は、引っ張って伸ばしてはいけない方向があります。
特に気をつけたいのが、衿先の下の縫い目。ここを引っ張って伸ばしてしまうと、元に戻らず、上前がペロペロしてしまったりするので気をつけましょう。
詳しくは、動画をご覧ください。
せんたく姫の使い方(干し方編)
暑さ寒さも彼岸までとよく言いますが、暑い時期に活躍してくれた洗えるきものたちを、せんたく姫を使ってラクにお手入れしてみませんか?
いつも使っているわ、という方も、もう一度動画を見直していただくと「あらこれ知らなかった」ということがあるかもしれません。
きもの専用といいながら、シワにしたくないお洋服やシーツ、カーテンなどにも使える便利な洗濯ネット『せんたく姫』は下記リンクからどうぞ!
紹介した商品
Instagramでブログの更新情報を配信します。
Instagramをご登録されている方は、ぜひ「たかはしきもの工房 オフィシャル(@takahashi__k)」のフォローをお願いいたします!