【きもの初心者必見】「きもの」の歴史を垣間見た「ぶんこ」とは?
はじめまして。たかはし新人&きもの初心者の佐藤めぐみです。
どのぐらい初心者なのかというと、次のお話でご想像してみてください。
以前、母の訪問着を着た際、「借りてきた猫+ロボットみたいな動きになっていた」私。
母の大切な着物なので汚してはならぬという思いと、着物を着た時の正しい所作がわからないという状況が生んだ動きでありました。
そんな着物ド初心者の私が、着物について気になったあれやこれやをお届けしていきたいと思います。
読むものじゃない「ぶんこ」って何だろう?
たかはしでは毎朝ミーティングが行われます。
たかはしのある新商品についての話をしている中で、
「これ”ぶんこ”付けたの?付けてないなら付けといてね。」
というのがあり、耳馴染みの無い言葉だったので、
”ぶんこ”って何だろう?と思ったわけです。
商品に付けるものだから、ラベルのことなのか、なんらかのフダのことなのか、まったくわからなかったので、知らないことはまずGoogle先生に聞く!
ということでネット検索したくても、文字がわからない。
パソコンで”ぶんこ”で変換すると、「文庫」と「文虎」のみ。
「こりゃわからん、聞くのが早い!」
と思ったので、女将に聞いてみると、次のようなことがわかりました。
文字は「文庫」。略さずに言うと「文庫紙(ぶんこし)」
「多当紙(たとうし)」ともいう
着物を保管するために包む紙や反物・帛紗(ふくさ)・襟地などを包む紙を差す
「わお、そうだったんですね~♪」
と知れたのは良かったのですが、さらに気になったのが、
「なぜ着物のことなのに、文書や図書に関係する文庫が使われているんだろう?」
ということ。
実は、佐藤個人の話になりますが、自分が興味あることを調べるのは大好き!
一個調べると次々と気になってきちゃうため、さらに調べてみました。
「文庫紙」の由来とは?
「文庫紙」は着物を保管する道具なのに、文書や図書に関係する文庫が使われているのか、その由来をGoogle先生に聞いてみると、、、
1830年後半から1840年前半にかけて呉服屋が反物を紙で包むようになった
文書類や文房具、髪結いの道具などを入れておく手箱を「手文庫…
きもの初心者からフネさんへの道(その1:最悪な出会い編)
こんにちは。
たかはし新人・着物初心者の佐藤めぐみです。
「日本に生まれたんだし、いつかサザエさんのフネさんみたく日常を着物で過ごせる大人でありたい。」
と思ってから、あっという間の10年。
今は着物について興味津々で、ウキウキしながら着物の着付けを学んだり、少しずつでも着物に触れ合う機会を楽しんでいますが、私にとっての着物との出会いは最悪な状態でした。
そんな状態から上がったり下ったり、着物のことは記憶の奥底に終い過ごしたりしながら今に至るわけですが、まずは着物との最初の出会いをお届けしていきます。
意図せず築き上げちゃった「きもの」へのハードル
着物が身近にない人の場合、
「最後に着物を着たのはいつですか?」
と聞かれたら、
「成人式の時」もしくは「友人や親戚の結婚披露宴」などになるのではないかと思います。
着物初心者である佐藤自身も女将と出会う前は、最後に着物を着たのは成人式でした。
気仙沼では、成人式は卒業した中学校ごとに開催され、終了後に同窓会が開催されます。
当時の私は自分のことが大っ嫌いだったので(今は大好きなのでご安心ください)、中学時代は暗黒時代!仲の良い友達以外は会いたくない!と思っていました。
根底にその思いがあったがために、
「(出たくはない成人式に)わざわざ高い振袖を用意しなくても良いのでは」
と思っていたのです。
しかし、母からは、
「せっかくなんだから、振袖を着てよ。お母さん、見てみたいもの。」
と言ってくれたので、振袖を選ぶことになりました。
せっかくの振袖選びにもかかわらず、自分に対しての自己肯定感の低さから消去法で選んじゃいました。
なぜなら、着物について何もわからない私にとって基準となるものは価格。
それ以外にあった基準と言えば、
…
襦袢のえもんがキレイに決まる、オリジナル「えもん抜き」
「えもん抜き」の使い方
寒いと感じる日も増えてきて、うそつき衿もいいけれど、長襦袢のお洒落もしたくなる季節になってきました。
長襦袢や半襦袢で着るとき、えもんが詰まってきてしまうのがお悩みの方も多いのでは。
そんなとき、たかはしきもの工房オリジナルの「えもん抜き」をぜひお試しください。
一般のえもん抜きは、襦袢のえもん部分に縫い付けて、それを引いて着付けることでえもんが詰まってくるのを防ぎます。
でも、つけていてもえもんが詰まって、何度もトイレでひっぱったり、ひっぱりすぎてV字にえもんが抜けたり、そんな経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
たかはしのえもん抜きは、ちょっと変わった形です。
まず、幅が広い。そして紐がついています。使い方にもちょっとコツがいるのでそれをご紹介いたします。
たかはしきもの工房の『えもん抜き』の使い方
1)えもん抜きを長襦袢のえもんに縫い付け、えもんを自分の好みに抜いたときに紐がウエストの一番細いところの2,3センチ上にくるように調節する。
2)えもん抜きをひっぱってえもんを抜いたら、ひもを身八つ口に通して前に回し、下に少し引き下げておへそのあたりで結ぶ。
3)あとは、襦袢の衿をあわせて伊達締めなどでとめるだけでOK。
こうすればえもんが固定されるので、衿をあわせても衣紋がつまってくることがありません。紐は必ずえもん抜きを下に引くという気持ちで下に向けて引いてから結ぶのがポイントです。
こちらの動画の1分15秒あたりからになります。
たかはし式えもん抜きの調整
襦袢は前身頃のほうが布の量も多いし、半衿もあるので重いのです。普通に着て動いたら、前にどんどん詰まってくるのは仕方のないこと。それをこのえもん抜きで後ろ側にえもんを下に引いて、固定してから衿をあわせることでもう衣紋はつまらないというわけです。
「えもん抜き」のつけ方・調整方法
さて使い方を見ていただいたところで、実際襦袢にどうやってとりつけたらいいのかをご説明いたしますね。
えもん抜きのつけ方
えもん抜きは半衿をつける前に、衿の土台に縫いつけます。
1)襦袢の背中心にえもん抜きの真ん中をあわせ、えもん抜きのカーブを衿にまっすぐ沿うように縫いつける。
2)最初の一目は返し縫いをし、あとはざくざくと縫い止める。
以上です。上に半衿をかけてお使いください。一度縫いつければ、そのまま外さずにつけたままでお使いいただけます。
わかりやすい動画もご覧ください。3分58秒です。
たかはし式えもん抜きのつけ方
えもん抜きがついたら、もうひとつやることがあります。それが紐の位置の調整です。えもんを抜きたいところまで抜いたときに、ついている紐がウエストより下にきていたら、それをウエストの一番細い位置より2,3センチ上にくるように調整する必要があります。
ウエストよりも紐の位置が下だと、えもんを引き下げる力がかからなくなるからです。
調整は、紐より上のえもん抜きの布をつまんで縫って短くします。ぐしぬいでOKです。
もう一度こちらの動画の最初からご覧ください。
たかはし式えもん抜きの調整
えもん抜きの幅が広いと、しっかりと引ける、摩擦で止まる、えもんがU字型にひろく自然に抜けるという利点があります。えもんが詰まるとお悩みの方に、一日きれいにえもんをキープしてくれるたかはしきもの工房の「えもん抜き」、おすすめいたします!
更新情報はInstagramで発信していく予定です。
Instagramを登録されている方は、是非「たかはしきもの工房…
2020年11月26日(木)~29日(日)たかはしきもの工房展
期間:2020年11月26日(木)~29日(日)の4日間
場所:島屋呉服店(北海道札幌市中央区南3条西8丁目4−11)
28日29日の2日間、当店女将がお待ちしております。
【女将入店時間…
10月17日(土)『うそつき袖(替え袖)【絹麻・単衣】』販売
たかはしきもの工房オリジナル『うそつき袖(替え袖)【絹麻・単衣】』をオンラインショップで販売しています。
うそつき袖(替え袖)【絹麻・単衣】