女将が教える!こんな人は着てはいけない【天然繊維と化学繊維 編】

いわゆる更年期に入ってから、背中が乾皮症のような症状になり、かゆみと痛みに身もだえた年がありました。 背中限定でしたが、乾燥がひどく、部位によってはひび割れの症状もあって、かきまくるとひび割れして痛いという状況でした。 病院は時間がかかるため薬局に走って行って症状を話したところ、「あ~、老人性乾皮症ですね。」と一言。 (おいおい、その老人性ってあえて言わなくてもいいんじゃないの?)と思いつつも、勧められた薬を塗布し事なきを得た経験があります。 毎年そうなるのかと思っていたところ、その年だけだったんです、なんだったんでしょうか。 それはともかく、お肌の曲がり角で急に肌が弱くなる人、増えています。 また、着るものや使用するシャンプーやソープによって引き起こされるものもあるような気がします。 ですから肌着を提供する弊社としては、素材の良さを追求したくなってしまうのです。 天然繊維の綿 たとえば天然繊維の綿。 普通に流通している綿素材の多くは農薬を使用しています。 農薬のみならず殺虫剤もかなり使用されていることが多いです。 ファストファッションで有名な店舗のものだと、逆に綿は着られないんです、というお客様に何人も会いました。 つまり、安価な天然素材は逆に刺激があることも。 なら、オーガニックならいいんだと思いますよね。 実際、アトピー体質の方に聞くとオーガニックコットンは着ればわかるそうです。 なんとも気持ちがいいのだそう、私の様に鈍感だとちっともわからないのですが。オーガニック、あこがれます。 高いのでなかなか商品に使用することは出来ませんが、今年初めてマスクの内側に採用したのです、嬉しかったです。 ところが、使用して初めて、オーガニックであってもデメリットがあるということを知りました。 それは毛羽立ちです。 オーガニックの場合、布として製品化するまで何の薬品も使用しないので、天然繊維ならではの毛羽がそのまま残っているのです。 毛焼きという表面を焼き付ける作業工程を経れば問題ないのですが、それはさらに価格を上げることになります。 ですから、毛焼きをしていないオーガニックも多いと思いますが、していないと毛羽立ちで肌への刺激が増すのです。 肌への刺激という点では、麻も一緒です。 刺激に弱い人は麻を着ることが出来ません。 綿であっても楊柳織りになっていると着られないこともあります。 お肌の弱い人には大きく分けて3種類の方がいる お肌の弱い人には大きく分けて3種類の方がいると感じています。 ひとつは「素材に弱い人」 もうひとつは「刺激、摩擦に弱い人」 最後は「そのどちらもに弱い人」 です。 素材に弱い方・・・化学繊維を嫌う傾向にあります。 刺激、摩擦に弱い人・・・つるりとした化学繊維は全く問題なくて、ある意味、天然素材を嫌う傾向にあります。 私が背中の乾皮症に襲われたときはどっちだったのかなぁ。 キモノブラも満点スリップも化学繊維を使用していますから、もしかしてあの時は素材に弱くなっていたのかもしれませんね。 まとめ 素材に弱い方・・・快適肌着やくノ一麻子、くノ一夏子、くノ一涼子をご利用くださいね。 刺激に弱い方・・・満点スリップや満点肌着、満点ガードル裾よけなどがお勧めです。 あ、そうそう、湿度に弱い方もいるので、そういう方も吸汗速乾素材がお勧めです。 ご自身のお肌の弱点を知り、快適なきものライフをお送りください。 紹介した商品 和装スリップ・肌着一覧はこちら くノ一…
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女将が教える!こんな人は着てはいけない【満点スリップ エクストラ編】

満点スリップ エクストラは弊社がものづくりを始めた第1号商品「満点スリップ」の進化バージョンで、手塩にかけたかわいいかわいい子供のような商品です。 満点スリップは、いち京染悉皆屋だった私が一念発起して製作した悲願のスリップです。 だから、この子にデメリットなんてあるわけないでしょ! と思いたい親としての気持ちはぐっと抑えて、今日もメリット、デメリットをお伝えいたします。 メリット まずは、他社にはない大きなメリットから、鼻高でご紹介いたします(笑) 汗や血液など、体液の汚れを襦袢やきものに付けないため 汗の水分により起きる「擦れ」という生地の傷みを発生させない 変色や生地の劣化からきものを守るため ということを目的に商品作りをいたしました。 このことについて、大きな意味を見出していない皆様、私は声を大にして叫びます。 「大金をかけて求めたきものほど、満点スリップは絶対に必要です!」と。 なぜなら、体液による経年劣化は皆さんの想像をかなり超えているからです。 それと大きな問題は染色補正師、つまり腕のいいしみ抜き職人が相当減ったことです。 お金かければ直るならまだましで、どうにもならないことが増えています、とほほ… さて、気を取り直して続けます。 ですから満点スリップは、 汗ジミを通さないために、局部的に防水することを選択 滲出する時間をなくすため、吸汗速乾でなければならず、ポリエステル素材を選択 大きくこの二つは、他社とは違う選択をしたポイントです。 デメリット そのことにより、実はデメリットも生まれたのです。 それは「素材」です。 体にやさしい綿を捨て、ポリエステルを選択したことで、素材に弱いお肌の方にはNGの商品になってしまいました。 お肌の弱い方、本当にごめんなさい。 もし、どうしても着用したいということであれば、満点スリップの中に着なれたインナーシャツを着用してからにしてください。 あー、でも暑いですよね。 全てにいいものってなかなか作れないものです。 それと、お腹周りをきゅっと締めたい場合、ワンピースタイプでは難しいので、その時はセパレーツタイプをお選びくださいね。 また、身長が168㎝以上とか、148㎝以下などの方も身丈を調節する意味でセパレーツタイプがいいと思います。 まとめ 【着てはいけない人】 肌が素材(化学繊維)に弱い方 お腹周りをきゅっと締めたい方(締めたい方は裾よけがおすすめです) 身長が168㎝以上や、148㎝以下の方 【おすすめな人】 襦袢やきものを内側の汚れ(汗や体液)から守りたい方 少しでもきものを楽に着たい方(うそつき衿とうそつき袖を合わせると長襦袢としてお召しになれます) 中々自分にあったサイズが見つかっていない方(6サイズ展開のため自分にあったサイズをお選びになれます) 襦袢や肌着のぼたつきを無くしたい方(胸元を引きながら合わせることができる形状の紐と、伸縮性のある生地で、体にフィットします) 紹介した商品 満点スリップ…

女将が教える!こんな人は着てはいけない【くノ一 夏子編】

満点スリップを押しのけて、たかはしきもの工房の看板のようになっている『くノ一』シリーズ。 今日は夏子のお話です。 夏子については長い間の苦悩がありました。 それは、どんな苦悩かと言いますと、 「お客様に対してお気の毒な気持ちを抱えていた苦悩」 なのです。 綿わたはどうやって洗うのだろう 肌着メーカーとして一生懸命売り込みをしていた頃、本当にたくさんのお客様の相談に乗りました。 お客様の体も触るし、着ている肌着や小物を見せて頂くことも数多くあります。 特に皆さんが大切に思っているポイント、胸元についてはそれぞれの創意工夫もあり興味深いものでした。 その中で、意外に多かったのは「綿わた入りの手作りベスト」です。 着付けを習い始めると作るらしいのですが、着付け教室も一系統だけでなく、何派でも綿入りベストを奨励している感じでした。 そのくらい、着用している方がいたのです。 「でも、綿わたはどうやって洗うのだろう。」 という素朴な疑問がわき上がり、何人もの方に聞くようになったのです。 すると、 「そこなんです、洗えないので困っています。」 とか、 「ん~、大きな声では言いたくないのですが…」 などの答えが返ってきました。 中には「綿わたを外せるように作っているので、綿わたを外して洗っているので大丈夫です。」 という方もいらっしゃいましたが、それでも綿わたにも汗が浸み込んでいると仰っていたり。 体の一番近くに着るものを洗えないなんて、どんなにいやだろう。 このような状況を知った時から、この問題を解決するにはどうしたらいいだろうと考え続けていたところ、麻わたに出会いました。 この出会いは雷に打たれたように稲妻が光りましたよ、あまりに嬉しくて。笑 ブラをしたい人・乳房がそこそこある人は着てはいけない で、話を戻しますが、そういうわけで夏子は補整用チョッキとして作りました。 ですから、乳房を抑える機能は全くないのです。 ですからブラをしたい人、つまり乳房がそこそこある人には向きません。 全然抑える必要がないって方のためのもの、って言ったら失礼ですね、すみません! でも、はっきりとそのようにご認識ください。 そのために、夏子には大きなポケットがしっかりと付いています。 胸元全体に追加が出来るほどのポケットです。 胸元補整にお悩みがある方、ぜひ一度夏子をお試しください。 くノ一…

女将が教える!こんな人は着てはいけない【麻テコ編】

ローライズの綿楊柳ステテコ(ローライズステテコ)は、弊社不動の人気を誇る商品です。 ステテコに関しては、きものを日常的に楽しむユーザーが増え始めた2000年あたりから徐々に広がり始めたアイテムです。 20年経った今でこそ、ステテコはきもの女子に受け入れられ愛されていますが、始めは否定的なご意見も多かったものです。 なぜなら、男性用のステテコを流用している方も多かったですから、その見た目の悪さでの否定もあった気がします。 弊社がステテコを作ろう!と思った理由なのですが、それは当時発売されていたきもの用ステテコの問題点を解決したかったからです。 きもの用ステテコの問題点 ギャザーが多くてお腹周りがもたつく ← でも、違和感があるからローライズもいや。 深履きのため、トイレの後など上げ下げが大変 ← でも、ローライズはなぁ… ギャザーばかりではなく、足回りの生地も多すぎ ← 足さばきが悪い上に暑い なるべく涼しい素材であってほしい ← 特に張り付くのはいやぁ これをすべて解決したのが弊社のローライズステテコです。 つまり、違和感のないローライズを実現し、しっかり浅履きでギャザーを限りなく少なくし、それに伴い生地も少なく足さばき良く、最高級の綿楊柳を採用することで、不動の人気を誇るまでになりました。 現在インナー付きと無しを発売しているのですが、人気なのはインナー無しのほうです。安価なことと乾きが早いことなどが理由だと思います。 麻素材の肌着 話は変わりますが、弊社は、麻素材の肌着を長年作っていませんでした。 なぜなら、リサーチをすると10人に2人くらいは「麻は痛くてだめなの。」との回答がありました。 これはお気の毒で、とても麻素材を採用する気にはなれずにいました。 ですが、はっと気が付いたのです。 「10人のうち8人は大丈夫なんだ」と。 こういうことってありませんか?ネガティブな情報に引っ張られるということが。 私もまさにそれでした。夏は涼しさが嬉しくて麻きものを愛用しているのにも関わらず、です。気が付くのに10年以上もかかってしまいました。 というわけで、肌の弱い方にはお勧めできません。これは明確にご自身で判断なさってくださいね。 お肌は大丈夫です!というのであれば、綿よりも数段涼しいことは請け合います。 麻テコの進化点 ところで、めでたく発売にこぎつけた麻テコですが、今までのローライズステテコより大きく進化した点があるのです。 それは「クロッチの部分」です。 クロッチ部分の内側をショーツのような綿素材にし幅を整えることで、ショーツ無しでも有りでも使用できるステテコになりました。 今年の夏は麻テコオンリーで過ごしました。 洗濯実験のためですが、もう離せそうにありません。 まとめ 【着てはいけない人】 肌が弱い方 ステテコなんてカッコ悪いと思っている方 【おすすめな人】 肌が丈夫な方 裾よけのまとわりつく感じが苦手な方 きものでも大股で歩きたい方 サイズ選びなどに迷ったらぜひお気軽にお問い合わせください。 紹介した商品 麻テコ 綿テコ 女将が教える!こんな人は着てはいけないシリーズは、下記リンクバナーから一覧をご覧になれます。 更新情報はInstagramで発信していく予定です。 Instagramを登録されている方は、是非「たかはしきもの工房…

女将が教える!こんな人は着てはいけない【Put on キモノブラ編】

満点スリップが少しづつ市民権を得るにつれ、弊社には様々な要望が入るようになってきました。なぜなら私が「きものを着ていて、肌着を作ってダイレクトに売る人」だという認識が広がってきたからなのでしょう。 販売会でもメールでも、様々なお話が飛び交い、これが私にとっての研究材料となり新商品につながるわけですが、実は一番多い要望が「キモノブラ」だったのです。 ですが、伸縮性のあるブラときものスリップでは工場から違います。生地も糸もミシンもみんな違うのです。初めは無理だと思って聞き流していましたが、あまりに要望が高いので乗り出すことにしたのでした。 求める効果は …

女将が教える!こんな人は着てはいけない【くノ一 麻子編】

くノ一麻子が誕生したとき、それはそれは嬉しくて舞い上がったことをおぼえています。なぜなら、 汗からきものを守る お肌にやさしい(体に当たるのはすべて綿、しかも縫い目も外) …