いただき着物からはじまる、きもの美人への道【きもの初心者必見】
~いただき着物、ありがたし~
こんにちは。
きもの美人になりたい小野寺6号ペコ吉です。
たかはしに入社して早3ケ月、習うより慣れろのことわざ通り、なるべく着物を着て出社するように心がけています。
そうすることで、少しずつ手が着付けの手順を覚え、着物を着るのだ!という気負いが、少しずつなくなってきているように感じる今日この頃です。
(気負いが軽減されただけで、きもの美人の着付けに至っていないところが残念至極ではあります)。
さて、昔から愛想だけは人に褒められるアタクシは、着物をいただく機会がヒジョーに多いような気がします。
アタクシがまだ20代~30代前半だった頃、
「若い頃に着ていたんだけど、よかったらどうぞ」
と、あちら、こちらで着物をいただきました。
最近では、
「きもの好きの母のものだけど、もう着ないというので、よかったらどうぞ」
と、いただく理由も年齢とともにゆるやかに変わっていくことに一抹の寂しさを感じつつも、ありがたく頂戴しておりました。
なぜそんなに、いただきまくるのか。それは、小さいお財布しか持ち合わせていないから( ;∀;)(オーイオイオイ 号泣)。
それでも着物が大好きで、いただけるならありがたい限り、と冬眠前のリスがどんぐりをせっせと巣穴に溜めこむように、いろんな人からいろんな着物や帯をいただいてまいりました。
気づけば、タンスは3竿までになり、なんならそのうちの1竿も、いただき和タンスだったりします(どこまでいただくつもりなのか、ペコ吉)。
ものすごくビミョーな着物のサイズ違い
そんないただき着物は、着物で出社するようになって、いろいろ選べる楽しさを教えてくれました。
ところが……。訳もわからず、夢中で着物を体に巻き付けていた時期を過ぎ、冷静に自分の着姿を見られるようになると、気になってくるのが微妙なサイズの差。
着物をくださった方々は、アタクシの見た目で、だいたい合うんじゃないか、と見込んだ上で「よかったらどうぞ」と、おっしゃっていただいている場合がほとんど。
なので、まったくサイズが合わない!ということはないのですが、ビミョ~にサイズが合わないことが多いのです。
なんとなく着にくい、わりと着崩れしやすい……。
着付けが不慣れなのはもちろんですが、そもそもサイズが合っていないから、ということに気づきました。
仕立て直しをすれば良いとは思いますが、そこまででもないんじゃない?というビミョーな感じなので、お財布とにらめっこしつつ、迷いはつきません。
では、具体的に、どこかどうビミョーか、ご説明します!
痩せれば解決するのか、着物の幅問題
着物の幅がビミョーに足りないので、普通に着付けることはできても、立ち座りで着物の前がパカッと開いてしまいがちなことがあります。
痩せれば、一発で解決する問題なのかもしれませんが、少しお時間が必要となります…。
「前がパカパカするんです~( ;∀;)」
と女将に泣きつき、着付けをし直してもらったら、だいぶ改善されたので、着付けの工夫でなんとかしのげる範囲かもしれません。
(身幅の狭い着物での立ち座りで前がはだけないようにする女将ならではの驚きのコツは、こちらの動画でご紹介しています)
【ちょいコツ!きものでの歩き方座り方と、宣伝!!】
とはいえ、背中心にくるはずの縫い目がずれることになり、その辺も気になる、となると、やはり仕立て直しをしたほうが良い気がしてきました。
着物の袖丈から持ち主をプロファイリング!
着物の袖丈がビミョーに短いので、襦袢の袖と合わない着物も、少なからずありました。
たかはしが扱っているうそつき袖の袖丈の基本は49cm。
ところが、ある人からいただいた着物は、すべて袖丈が45cmしかありませんでした。
女将によるプロファイリングでは、お茶を習っていた方だったのではないか、ということです。水を扱ったり、お点前をする際などに、袖が邪魔にならないように、少し短くされる場合があるんだそうです。
ス、スゴイ。科捜研の沢口靖子バリの推察力(@_@)
たしかに、その一連の着物をくださったのは、お茶をならっていらした方だそうです!
そこから女将が出した答えは2つ。
うそつき袖を45cmで作るか、たかはしオリジナル商品の「万能筒袖花ちゃん」、または「お袖ちゃん」にするか。
うそつき袖は、袖丈、袖巾ともにオーダー可能(※有償)なので、袖丈45cmのうそつき袖を作れば、解決です。
※うそつき袖のオーダーは、たかはしきもの工房ネットショップまたはお電話でご相談ください。
堅苦しい場所でなければ、付け替えられる筒袖の花ちゃんやお袖ちゃんでも良いんじゃないか、ということでした。浴衣ならともかく、着物に筒袖という発想はありませんでしたー。
柄物もあって可愛い花ちゃん、暑い季節に大活躍のお袖ちゃん、選ぶ楽しみが増えました♪
いただき着物で、いただくもの
着物の幅と袖、これがアタクシにとって、いただき着物の2大問題でした。
どうしたものか、試行錯誤していく中で、着物をいただく、ということを、あらためて考えてみました。
女将がよくいうように、着物は想いのかたまりです。
だからきっと、人から人に着物が委ねられる時、単に物質が移動するだけでなく、よろしくね、という気持ちと、ありがとうという感謝の想いの交感があるように思います。
着物をお譲りいただく時、自分でも思ってもいない色や柄がやってくるので宝箱を開けるようなワクワク感からはじまります。
いざ、鏡の前に立って身にまとってみた時、意外にも似合うかも!なんていうステキなめぐり合いにつながった時の嬉しさは、ひとしおです。
着物をいただき、想いをいただく。
そして、もっと着物を知るきっかけになって、もっと着物を好きになる。
サイズ問題を克服したり、帯や小物との組み合わせを考えたり、いただき着物ならではの楽しみ方を知ることができました。
そしていつか、アタクシも、そんな想いのバトンを次の世代の人にお渡しできるように、大切に着て、お渡ししたいな、と思うのです。
紹介した商品
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