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もう着くずれも怖くない!男女別着物の着くずれの直し方
着物は意外と着くずれない!でももし着くずれたときは?
着物を着た時、着くずれないように所作に気をつけるとか、動かないようにいっぱい紐を使う、とかいろいろ気にしている方も多いと思います。
でも。着物を着てずっと動かないでいるわけにもいきませんよね。動けばどんなに気をつけていても多少は着崩れるもの。でも、そんな時に直し方を知っていれば、恐れることはありません。
たかはしきもの工房では女将をはじめ、スタッフもアドバイザーも着物姿でばんばん働きます。走ります。段ボールも運びます。バッティングセンターにも行っちゃいます。
そんな風にがしゃがしゃ動くことは普通はないかとは思いますが、そんなに動けばやっぱり着物も動いてくずれてしまいますが、着たままで直すことができます。
今回は女性と男性、両方の着くずれの直し方をご紹介します!
今回は敢えて着くずれよう!ということでなんと大胆にラジオ体操を行った女将(女着物代表)とYoutubeのつっこみ担当でおなじみ齋藤(男着物代表)。
腕を大きく上げたり回したり、もっとぐちゃぐちゃになるかな?と思ったのですが、思ったほど大変なことにはなっていませんね。でも、手を上にあげることで、襦袢や着物の生地が帯の上にずり上がって上半身がぶかぶかになっています。そこを直して行く手順をご説明いたします。
女着物の着くずれの直し方
着くずれポイントとしては、上半身に生地がずりあがって、衿とえもんがぶかぶかになり、おはしょりも消えかけています。ひとつひとつ問題解決していきましょう。
まずは襦袢の襟元から直すため、一度着物をめくって襦袢の襟先を下前と上前それぞれひいて胸元を整え、背中に手をまわしてえもんを下に引きます。これで、襦袢の浮きは直ります。
次に着物の浮きを直すには、おはしょりを下に引きます。まず前のおはしょりを引いて整えます。
おはしょりの右手の輪に親指を入れてぐっと衿を引き、体のサイドのおはしょりも整えます。
最後に後ろのおはしょり(お太鼓だとたれの下になっています)をつかんで下にひいて出来上がり。もし帯の位置も上にあがっていたら、上からぐっと親指を入れて下に下ろすか。下線を持って下げてください。
男着物の着くずれの場合
男性の着物の場合も同じように上半身に生地がずり上がり、対丈なので裾も開きがちになってしまいます。
着物をめくって、襦袢の衿先(上前、下前)を斜め下に引き下ろして胸元の浮きを整えます。
次に着物の浮きは帯の下を持って、下前、上前の順にじわじわと引き下げます。
上前の衿は、真下に引いてしまうと裾が開いてしまうので、横に引きます。後ろ側にきゅっと引くと、裾も整います。
お腹の出っ張りがいい感じの人はずれませんが、痩せていると帯もずり上がりがち。骨盤の位置までしっかり指を入れて下げましょう。鼠蹊部のところまで下げるとかっこいいです!
いかがでしょうか。ポイントさえ押さえておけばたとえ着くずれたとしても、直せばよいので気が楽ですね。
着物をめくって襦袢を引き下げる動作は、さすがに人前ではちょっとなので、トイレに入ったときや、物陰で。それも含めて、堂々とでも恥じらいつつ(笑)お直しをしている動画はこちらです。
【男女別 着崩れた時の直し方】たかはしきもの工房「ズボラ女将の和装の常識を斬る!」
着物のハードルが下がること間違いなしです!
日常着物をもっと楽に、たのしく、かんたんに。ズボラ女将の日常着物術、これからもお楽しみに!
更新情報はInstagramで発信していく予定です。
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