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令和4年11月

ググっと寒くなってきましたね。
北にある気仙沼としては朝晩の暖房が欠かせなくなってきました。
こうなってくるといつも思うのです、よっしゃー!と。

きものが優位に立てる季節到来です。何に対しての優位かと言えば、もちろん暖かさに対してです。洋服の社員が寒いを連発する中で、そう?と涼しい顔していられるわけですから。特にお腹が暖かく守られている気持ちは洋服では得られない気分です。

ところで日本の食料自給率って、ご存知ですか?農水省のHPによるとカロリーベースで%生産額ベースで%だそうです。でも、牛を例にしてみると一見は国内生産率は%と意外に多いものの、その牛に食べさせている飼料なども国内のものとして算出し直してみると、たったの%なんだそうです。
が~~ん、おぼろげにはわかっていたものの、なんだかショックです。1億人が飢えたら、どうなるかと思うと怖くなります。
唐突に何のこと言ってるのよ、女将!と思ったあなた、実はこれ、食品のことだけではないのです。繊維も同じことが言えるのです。今年の5月に一部商品の値上げをさせて頂きました。本当に皆様にはご迷惑をおかけいたしました、と思っておりましたが、どうも、そんなことでは済まない事態に陥る商品も出そうな感じなのです。今や繊維商品は東南アジアを無視しては成り立ちません。コロナに陥った時、建築中の住宅の工事が一斉にストップしたことをおぼえていますよね?ちょっとした接続部品などが中国生産のもので、それが入って来なくなったために設備が出来なくなったことで起きた騒動でした。
同じことが弊社の商品でも言えます。例えば、生地は国内生産のものでも、その生地メーカーが糸を中国から仕入れていたとか、部材である金物やゴムベルトが、実は中国生産だったとか、ちょっとづつ影響が出ています。弊社はそれでも国内にこだわって、極力国内のものを使用してきましたがそれでも「ちょっと困ったぞ」という商品が出てきていますから、まんま中国生産に頼っていたところの影響は多大だと思います。あまり顕著に表れてきていないのは、まだ在庫などでしのげているものも多いからでしょう。値上げだけならまだしも、もう作れませんってものも出てきそうな予感です。

そうなってからでないと、本当の意味で全てが国内に戻ってくるってことはないのでしょうね。どん底を見ないと人も社会も変わらないものですかねぇ。

自社工場があることに、本当に感謝です。