平成24年1月

きものよきもの

謹んで 新年のご挨拶を申し上げます。

今年のお正月はそのほとんどがこのご挨拶でしたね。
年賀状の少なさも相当でしたが、どなたも『明けまして…』とは言えない新年でしたね。

私は商売上のお取引先の皆様と友人知人への『元気でやってます』お便りとして出させていただきました。
そこには”苦難福門”の四文字を入れました。
苦しい中に本当の幸福の門が隠されている、という意味です。
また夜の開けない朝はない、という言葉は一番苦しいときによく唱えていた言葉ですが、苦難の中に福門が隠れているとすれば、今回震災にあった三陸地方はとんでもない荘厳な幸福の門が目の前にあるということです。
但し、粛々と前に進む努力と祈りがあれば、ということはわかります。
不平不満に溺れず、粛々と…でなければ、門は開いてくれないことでしょう。

私はそんな立派な人格は持ち合わせていませんが、何かを変えるいい機会なのでしょう。
たとえ一歩でも前に進まねば!と意を新たにしています。

ところで、思い立っても長続きしない、出来ればゴロゴロしていたい本当にずぼらな女将ですが、こんないい加減な私でも珍しく何年も続けていることがあります。
3年以上続けなければ口に出せないと思って、今まで言ったことはなかったのですが今年は教えちゃいます!

それはお風呂上がりに水を浴びること、です。
もちろん真冬でもやってます。
これは世界一のエスティシャンの称号を持つ今野華都子さんがその著書の中で『お客様に触る自分を清めることと感謝すること』をお風呂上がりに必ずしている、というくだりを読んで『よし!これなら出来るかも』と真似てみたことがきっかけでした。

こんな寒い冬の時期だったら、きっと思いも及ばなかったはずですが、おり良くその本を読んだのは五月の終わりだったのです。笑
始めは恐る恐るでしたが慣れるとその心地よさで止められなくなったのです。
行水で得られる効用としてはまず湯冷めをしないことです。
女性はほとんどの方が自分は冷え性だと思っているみたいですが私も例外ではありません。
前ならお風呂上がりに三十分もそのままでいたら、足先がすっかり冷たくなってしまうところですが、行水をするようになってからは冷えにくくなりました。

また、何といっても風邪を引かなくなったことと、更年期に差し掛かった頃から始まった血行不良によるしもやけが出なくなったことです。これは思いもよらないプレゼントでした。
ものすごい寒がりの私が水を浴びるなんて絶対有り得ないことでしたが、今野先生の本に感動したことで挑戦し、思わぬプチラッキーを得、本当にやってよかったと思っています。
今の時期はちょっと不利ですが、ご興味を持っていただいたなら、暖かくなってから始めてみるといいですよ♪

苦難もそうですが起きてしまったことは元には戻らないのですから、それは仕方ないこと、今の中でやれることを先入観なしで試してみたいと思っています。

五十を過ぎて、なんだか色んなことが広がってきたようで若い頃より楽しい女将です。
女は五十から!と言った方がいました。
若い頃は信じられなかったですが、本当にそうだと思います。
うら若き女性たち、シワやシミをも吹き飛ばす素敵な世界が待っていますよ~笑