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半衿付けの極意!?バイアスとは、なんぞや【きもの初心者必見】
県外から気仙沼に移住して、たかはしきもの工房に入社いたしました新人&きもの美人になりたい小野寺ペコ吉です。
まず驚いたことは、気仙沼で「小野寺です」と言っても、まったく新鮮味がないことでした。
以前、住んでいたエリアで小野寺は我が家ただ一軒。番地の記入なしでも確実に郵便物が届くレア苗字だったのです。
ところが、気仙沼に移住して、市役所で名乗っても、病院で名乗っても、「あら、珍しい苗字」とはなりません。
入社して最初の朝礼で従業員の皆さんの自己紹介を聞いて、さらにびっくり。
小野寺につぐ小野寺。小野寺の山盛り。小野寺フェス。
気仙沼で一番多い苗字とまで言われているのが小野寺なのだそうです。
小野寺被りを避ける意味でも、あえてペコ吉と名乗らせていただきたい私が驚いたことというか、あらためて勉強になったことは、「バイアス」の意味です。
知っているようで、ちゃんと知らないカタカナ語
着物で出社をめざし、ちゃんと半衿付けしなくっちゃ、と思い立った前夜。
で、半衿付けって、どうやるんだっけ?(@_@)
と今さらながら、あやふやな記憶しかない自分に驚愕しつつ、なにはともあれ、女将のYouTubeで、サクッと検索しました!
たすけて、女将~!((+_+))
▼「まち針を使わない! 簡単半衿縫い付け術」
いつ見ても愉快なたかはしきもの工房チャンネルを見ながら、半衿付けをするという本来の目的をうっかり忘れかけていたその時。
女将:「半衿に向いている生地は、ひいた時にキューッと生地が動くものが内側にシワが出にくいので良いんです。」
ん? 動く生地?(@_@)
着物を着はじめた人たちが最初につまづくといわれる半衿付けの重要なポイントのような気がします。
さらに、
女将:「半衿は、なるべくバイアスで内側につけていきます。」
半衿で一番、気をつけたいところ、それは人に見られる内側の部分。
ここだけはきっちり習得しなければ、と思うのですが、バイアスでつけるって意味がよくわかりません。
バイアス。
ぼんやりとわかっているような、わかっていないような……。
モヤモヤします(*_*)
ここはひとつ、まず辞書で言葉の意味を調べてみることにしました。
【バイアス】
…
早い!待ち針も使わない!うそつき衿に自分の好きな半衿をかける方法
襦袢も同じ! 半衿つけの時間が超短縮
たかはしきもの工房オリジナルのうそつき衿。
半衿を縫わないでそのまま使えてそのまま洗える、針仕事が面倒な人間には救世主のようなうそつき衿ですが、たまには自分の好きな半衿をつけて使ってみたいなと思いませんか?
「長襦袢に半衿はつけたことがあるけど、うそつき衿はどうしたらいいの?」
とよくご質問をいただきます。
確かに、うそつき衿は当社オリジナルの形なので、他で説明しているところはないはず。
今回はズバリ、「うそつき衿への半衿つけ」のご説明をいたします。
基本は襦袢も同じですが、襦袢へのつけ方をご存知の方でもズボラ女将が生み出した「針目ざくざくの高速半衿つけ」をぜひご覧ください。
半衿つけの時間が超短縮できますよ!
半衿のつけ方
用意するもの:うそつき衿、半衿、糸と針、はさみ
うそつき衿はロゴがついているほうが外側(表)。
ケアラベルがついているほうが内側(裏)になります。
ロゴがついている外側から縫って行きます。
1)糸の長さはつける半衿の長さ+15センチ。針に糸を通します。糸の片方を玉止めします。
平に巻かれている糸は「ペンペン」とはじいて糸のクセをとって使います。
2)半衿のぬいしろは2センチくらいとります。真ん中を決めて、左右均等な長さになるよう端を決めたら、まっすぐ折って縫って行きます。正座した膝の下にうそつき衿の端を挟んでピンとはって縫います(くけ台のかわりです)。
ぬいしろがまっすぐとれるか心配な方はアイロンをかけてください。
縫うときのコツは、針を布地に対して寝かせて縫っていくこと。針をたてると生地をたくさんすくってしまうので、固くて縫いにくい。糸を抜く方向も進行方向にゆっくりすーっと抜くようにしてください。反対に引き抜くと糸がダマになってこんがらがってしまいます。
3)端から5〜7ミリの内側を縫っていきます。最初は返し針をしておくとしっかりつきます。針目は大きくて大丈夫。半衿が押さえられればいいから、5〜7センチくらいのピッチでどんどん縫って行きます。
縫い進んだら、膝の下に挟む部分を送ります。このとき衿がシワになるので軽く体重をのせるようにしてください。
表側を最後まで縫ったら、返し縫いをして糸をひきぬいておくと、おせんたくのときその糸はまた使えます。
4)内側を縫う前に、自分の入れる衿芯の幅を確認します。
衣紋の衿の部分に、衿芯の幅にあわせて半衿を縫っておくと、衿芯を入れたとき、半衿の生地がシワにならずはりがでて、カーブがキレイに決まります。
5)内側を縫う糸は、半衿の長さ+30センチ。なぜなら、衿の真ん中から縫い始めるので、2回にわかれるため玉止めなどをする糸が余分に必要だからです。
糸が長過ぎて扱いづらい方は、半衿の半分の長さ+15センチにして、2回針に糸を通してください(女将は針に糸を通すのが辛いので、1回で済ませたいようです)。
6)内側は、真ん中から上前の方向を先に縫って行きます。
半衿を折り返して、先ほど決めた衿芯の幅ピッタリのところに衿幅をきめて縫い代を折り返し、折幅を決めたらしたから衿を挟むように持ちます。
7)まず一目、真ん中に針目を通します。内側の衣紋の部分は、人から見える部分なので、この範囲だけ細かく縫います。表には1ミリ出す程度。中は1〜1.5センチ程度すくって縫っていきます。
8)針を刺した段階で、針をさしたまま、半衿の生地を進行方向にピンとひっぱって張ります。
針をさしたままにするのは、待ち針の代わりです。
この内側の衣紋部分は衿のカーブの内円になりますので、外よりもひっぱってつけないと生地が余ってシワができてしまうのです。生地をピーンと張った状態で、一目ずつ丁寧に縫うのがこつです。
9)衣紋部分(えもん抜きの幅分)を細かく縫ったら、あとは衿芯が入る幅(すこし余裕があってもOK)に、まっすぐざくざくと縫って行きます。
このとき、衿幅が首側から先に向かって広くなっていますので、衿にあわせて縫って行くと半衿の縫い代が足りなくなるので、半衿の幅を変えずに縫いつけて行きます(端は少し地衿が見える状態になります)。
10)端まで縫ったら返し縫いして、糸をひきぬいておきます。
11)次は反対側。うそつき衿をひっくりかえして、下前側を縫って行きます。
このとき進行方向を縫いやすい方向にするため、衿の上下を逆にするとよいでしょう。(襦袢も同様。左手で衿を挟んで押さえるときは上から挟むことになります)。
上前側と同様に、衣紋の部分は針目を細かく、生地をひっぱりながらシワにならないよう縫いつけます。
12)衣紋の部分以外は、ざくざくと。端まで縫って返し縫い、糸をひきぬいて終わりです。
文章にすると、ながーい!(笑)
実は、実際に女将がうそつき衿に半衿を縫いつけている動画があります。
百聞は一見に如かず。なーるほど!と思う部分がいっぱいあると思います。とにかく衣紋の部分以外はざくざくと、びっくりするような針目の大きさなので、早いです。じっくり説明しながらで20分ほど。これを見てマスターすれば、うそつき衿の半衿付け時間が超短縮間違いなし!…