「きものの不安をスッキリ解決!」を読み、一番気になった寸法の件【きもの初心者必見】
こんにちは。
たかはし新人&きもの初心者の佐藤めぐみです。
このブログへの投稿している記事内容でもお分かりのように、まだまだわからないことがわからない状態の私です(;'∀')
そんな私にとって、とっても嬉しい本が発売されておりますが、すでにお読みになられましたでしょうか?
きものの不安をスッキリ解決!(Amazonベストセラー1位獲得:着物カテゴリ)
自分のために着る「日常きもの」と相手のために着る「しきたりきもの」の違いをポイントを絞って書かれています。
どのページもわかりやすい上に、「おお、そうだったのね!」と、読むだけでレベルアップしちゃいそうな内容満載です。
今回の記事では、初見でもっとも気になった第3章にある「寸法を2つもつススメ」についてご紹介させていただきます。
寸法(サイズ)は体型の変化で変わるのでは?
目次で「寸法を2つもつススメ」を見た時点で、
・人によって寸法が違うのは当然として、一人で寸法2つもつってどういうこと?
・太ったり痩せたりした時のための2つ?いや変化後じゃないと寸法わからないし。
・日本サイズの洋服はLサイズで、海外サイズの洋服はMサイズな状態?でも、着物の形が同じなのに?
と、内容がとても気になったのです。
そして、実際に内容を読んで、着物の寸法を2つ持つ理由が、「日常きもの」と「しきたりきもの」での着る目的の違いから派生していると理解しました。
詳しい内容は本を読んでいただくとして、これをもし例えるなら、学校の制服が思い浮かんだのです。
学校の制服、どんな風に着ていましたか?
中学の制服を作る時、身長や体型が変わる想定で、少し大きめに作りませんでしたか?
私の場合はそのおかげで、在学中の体型の変化はそのサイズの中で対応できました。
また、次のように、制服を着て過ごしていました。
通常スカート丈時:
・1年生の時:先輩に目をつけられないため
・学校の公式行事の時:先生にチェックされるため
スカート丈変更時:
・学年が上になってからの放課後~帰宅時:ちょーっとでも可愛く見えるように(笑)
目的に応じて、制服のスカート丈(寸法)が2つ以上あるってことですよね。
かつて着物の寸法は、日常着とお出かけ着、本格的な礼装用と2~3通りの寸法を使い分けていたそうです。
日常で着るものは、着やすさや動きやすさ優先の寸法。
礼装用は、エレガントで品格が感じられる寸法。
この2つの寸法をもつススメというわけでした。
本の中では、2つの寸法の理由のみならず、「日常きもの」の寸法での着こなしと「しきたりきもの」の寸法での着こなしがカラーの写真付きで説明されているので、見た目でも違いを確認することができます。
もう読んでいるうちに、「これは私も2つの寸法を把握しなきゃ!」という気持ちに駆られました。
2つの寸法、身長163㎝肩幅がっちり肉厚体型の場合
以前、紬の着物を誂た時の寸法を店長に確認し、質問してみました。
私:
「この寸法になった理由を教えてください。」
店長:
「肩幅があって体の厚みもあるので、身丈が幅に取られてしまうから。
身丈を長めに取らないと、おはしょりがでないの。
実際、身丈165cmの着物を試着した時、おはしょりが出なかったでしょ。
それで身丈170cmの着物を試着して、ちょうど合っていたのを確認できたよね。」
私:
「もし私が訪問着を誂たら、寸法どのぐらいでしょう?」
店長:
「(参考値だけど)身丈はプラス3㎝ぐらい、裄もプラス2㎝ぐらいあると良いかもね」
日常きもの
しきたりきもの
身丈(肩から)
170cm
173cm
裄
68cm
70cm
袖丈
50cm
53cm
※佐藤(163㎝がっちり体型)の場合の2つの寸法
※背身丈にする場合は、肩身丈からマイナス3〜4cm
出典:「きものの不安をスッキリ解決!」河出書房新社
実際の寸法を決めるのは、体の各部位の長さを測るだけじゃなく、着物の試着で確認することも大事なんですね。
多くの情報をネット上で知ることができますが、実際にお店に足を運んでプロの見立てを聞く大切さも確認できたと思いました。
もしご自身の着物の寸法を知りたい場合には、お店で試着をすることをおすすめいたします。
というのも、こちらで紹介した寸法は、あくまでも私の場合になります。
同じ位の身長&がっちり体型であっても、腰の位置などでも身丈が変わってくるためです。
※身丈が本で紹介している寸法より長めなのは足が長いためとのこと(嬉)
「日常きもの」と「しきたりきもの」で寸法を2つもつイメージになりましたでしょうか。
寸法について質問した際、「肩身丈」と「背身丈」や「曲尺(かねじゃく)」と「鯨尺(くじらじゃく)」という初めての言葉に出会ったので、調べて別の記事にまとめたいと思います。
ちなみに気仙沼は肩身丈が一般的だそうです。
「寸法を2つもつススメ」の部分だけピックアップしてお届けしてまいりましたが、他にも着物に関するスッキリ!する内容がいっぱいです。
まだ読まれていない方や、内容が気になった方は、是非、手に取って読んでみてください。
いつも最後までお読みいただきありがとうございました。また次回の記事でお会いできるのを楽しみにしております。
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