お陰さま【5分間スピーチ】

社員の5分間スピーチ

5分間スピーチとは?

スピーチ者 総務 板橋

今日は、私の多々あるお陰さまの歴史・経験の中から選択して2つのターニングポイントをお話しさせていただきます。

 

「いいことはおかげさま わるいことは身から出たさび」
これは相田みつをさんの言葉ですね。

 

仕事のやりがいや面白さに没頭して突っ走っていて、変に自信があった30代の頃です。
この頃に、相田先生の『にんげんがもの』や『おかげさん』に出会いました。

 

「ああ、そうだった。」と、なぜか力が抜けるような、安堵を感じたのを覚えています。
「こうあるべき」とか「こうなりたい」とか、そんなことを思ったわけではないんです。
ただ、純粋に心を揺さぶられるという経験でした。きっと、その時の私は、いっぱいいっぱいだったのかもしれません。

 

それからは、東京の出張のたび、その頃、銀座にあった美術館へ行って、ポスターとかカレンダーとか買いあさって、癒され満たされ、自己満足。今思えばもう本当に単純なミーハーです(笑)

 

仕事として、教師として、学生に関わる時には、とても参考になって、向き合い方が変わっていったかなと思っています。肩の力が抜けて楽しくなってきた感じがあったように思います。本当に、お陰さまです。

 

もっと明確に、「お陰さま、ありがとう」という言葉を意識したのは15年ほど前です。
『ツキを呼ぶ魔法の言葉』という、五日市先生の著書を、親友の某Kさんが紹介してくれました。

 

その頃、私は仕事上の重圧・プレッシャーと、自分の中で滞っている変な思いを、どのように表現したらいいのか、迷っていた時期でした。この本はそれを解決するひとつの答えとなりました。

 

とにかくすぐに実践できる手段として、「ありがとう」という魔法の言葉に「ツキ」を求めました。
1日に10回以上、周りの人にありがとうを言う。家族、同僚、学生もそうなんですが、スーパーの店員さんからすべてです。
とにかく、ありとあらゆるチャンスを逃さないように、ありがとうと言える場面をまるでハンターのように求めて、ありがとうを言ってみました。

 

すると、なんと夫は、目を丸くして進んでゴミ出しをしてくれるようになりました。
同僚や部下が、張り切ってプロジェクトを進めて、気持ちよく買い物もできました。そんな気がしました。

 

さて、みなさんは「ありがとう」の反対は何だと思いますか?
みなさん知ってるかと思いますが、それは「当たり前」という言葉です。

 

私たちの周りは当たり前だらけです。有り難い、有りがたし、ということで、有ることが難しい・滅多にない・稀だという、奇跡かもしれないことを、ありがとうと感謝しています。

 

私たちは毎日の生活を当たり前に過ごしています。でも、本当にそうでしょうか?
歩けること、目が見えること、笑って話ができて、食事ができて、呼吸ができて、家族がいて、友達がいて。

 

やはり震災を経験した私たちは、この日々は奇跡に近いこと、「ありがとう、お陰さまなんだな」と思います。

 

やって当たり前、仕事だから当たり前、スーパーの店員さんなんだから当たり前。
そうではなくて、自分の中の当たり前を大きく変換しなければならないと感じました。

 

実際は、そう簡単に他者を変えられるなんてことはないと思います。ただ、確実に私自身の心の持ちようが変わることで、問題解決に向かいます。

 

「ありがとう」は、本当に魔法の言葉です。今は「ツキ」を求めるための言葉ではないと実感しています。

 

「ありがとう」を言おうと思って言うのではなく、自然とそれが出てくるような、自分と一体となる感謝の言葉。これが常に出てくるように。これは自分のため、将来、老後に夫が進んで何でもするように、そんな壮大な課題に挑戦しています(笑)。相田みつを先生に、笑われそうな人間だものの私です。


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