悉皆屋の仕事冥利?!
2006年12月14日
『女冥利』と言う言葉はあるけど、『仕事冥利』っていうのだろうか?
なんでもいいけど、この着物はそういうお仕事になるであろうお預かりの1枚。
40年前の成人式でお召しになったというこの着物を還暦用にお直しすることになった。
菊の柄の上に水色の糸が見えるだろうか、その数カ所を「糊伏せ」と言って色が入らないように覆ってそれ以外の処に色をのせてゆく。
どのように加工するかはもちろんケースバイケース。
こういうお仕事が一番楽しい、この仕事をやっていて本当によかったと思う出会い。
その時はだいたい出来上がりの全てが透視したように見えてくる。
『ん! ぜったいこういう風にしたい!!』と思った通りにお客様もお任せ下さる。
こんなに楽しんでお金を頂けるんだから申し訳ないくらい(^^;)
いつも思うのは
やはり良い仕事のものは息が長いということ。
いや、むしろ年輪となってその魅力が増幅してゆく。
この写真、お客様からご了解頂いてアップしたんだけど(当然よね)上がったらまたお願いしてお見せしたいわ~!!