令和3年5月

きものよきもの

新社屋に併設した実店舗の中で「大人の手習い塾 和の種」というプチカルチャーセンターを始めました。
これをやるために店舗を建てたと言っても過言ではありません。

なぜ、そんなに取り込みたかったかと言いますと、和ごとを身近にしてもらいたかったからです。

実は震災前には河北新報という宮城県一の新聞社が気仙沼にカルチャーセンターを開いていました。
3階建ての海沿いのビルで、和ごとに限らずパソコンやダンスなど、かなりの種類のカルチャー教室を開いていました。
全てのクールが3ヵ月か4ヵ月だったと思います。
この習い方って深くはないけど、ちょっとかじってみたい欲求に上手に応えているなぁと思って見ていたんです。

でも、震災でビルは被災し、カルチャーセンターは未だに復活してはいません。
和ごとはどのお稽古にしても、許状制のものが多く、まずは入門するというハードルがあります。楽器などは初期投資も高額になります。
それなのに、やってみなければ本当に肌に合うかどうかはわからないわけです。
そうなるとチャレンジしてみようかという気も起きなくなるというものです。

震災後、かなりの教室が生徒さんを失いました。
亡くなられた方、移転してしまった方はもちろんですが、一番の理由は気力なんだと思います。
震災のショックや疲れから、まだ立ち直り切れていないのだと思います。だから震災の後、一時的には休んでいた教室が復活しても戻れないままなのだと思います。
また、教える側の先生も10年も経つと勢いが無くなってしまうのですね。
だから、微力ながらでも和ごとの復活に貢献したいと思いました。日常から切り取られた時間を持つことは、精神的にスイッチが出来るので、とても大切なことです。
私達がお手伝いできるのは和についてですから、コツコツと和ごとを広める活動をしていこうと思っています。

というわけで、私も日本舞踊と実用ペン習字始めます!
これでも、日本舞踊は昔取った杵柄なんです~。

ああ、でもでもフラフラしそうで足腰が怖い!