お悩み別胸元補整その2:胸元カパカパはどうしたらいいの?
胸元カパカパはどうしたらいいの? 全体補整を入れる方法
着物を着た時の胸元の悩みといえば和装ブラの話題がでますが、そもそもブラなんていらないし、むしろ胸元にお肉がほしい!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
スレンダーで薄い肩は太っている人から見たら憧れですが、着物を着るとどうしても胸元にシワが寄ってしまったり襟元がカパカパしてしまったりということがあります。
それはそれで自然で素敵だとは思うのですが、少しふっくらとして安定した胸元にするために補整がしたいというご要望もあります。
そんな時、たかはしきもの工房では、部分だけではなくて胸元と背中全体にさりげなく厚みを足すことでお悩みを解決する「くノ一 麻子」をおすすめしています。
麻子を着たときとそうでないときを比べてみます。
写真はスレンダーなスタッフなのですが、無補整(和装ブラ着用)でもすっきり着られていますね。
それに麻子を着るとどうなるかというと、全体的にふっくらとして、生地の余りやシワが消えて衿元が落ち着き、また胸のトップが上にあがるため、若々しい印象になりました。
姿勢が原因!? 腰の補整の見直しもひとつ
それでもまだ、襟元がカパカパと余るという場合は、どうしたらいいのでしょうか。
襟元カパカパの原因は、姿勢の問題がひとつあります。前肩(巻き肩)になっていて胸元が引っ込んでしまっている場合。
衣紋さえしっかりと固定されて後ろにひっぱられていればそこまで胸元は浮かないはずですが、胸元に厚みがあると浮きは軽減されるのは事実です。
一体どこに補整を足せばいいのでしょうか? 実は胸元の補整というより腰の補整、つまり骨盤をたてることで背筋が伸びれば前肩も解消されます。
女性は出産や月経で骨盤が開きがちです。それを「腰スッキリパッドスキニー」や「ガードル裾よけ」でくっと立ててあげることで、胸も開いて姿勢が良くなるのです。
胸元の凹んだところに補整を足すよりも先に、腰の補整を見直してみてください。
胸元補整は真ん中を高く!
それでもやはり、胸元にボリュームが欲しいということもあります。胸元が薄いので帯が前に出てしまったり‥‥そんなときは衿が合わさる部分、タオルや胸パッドなどを使って体の中心が一番ふっくらするように補整を足してください。
「胸補整パッド三日月」を使うときは、向きは決まっていません。必要なところが埋まるようパズルのピースをはめるように、自分の体をさわって決めてください。
鎖骨の出ていない人は細い方を上にして、胸の中心がしっかり盛り上がるように重ねて使います。鎖骨の出ている人は、鎖骨の下を埋めるように太いほうを上にして使うとよいと思います。
スタッフの場合はまず麻子を着て、鎖骨はあまり出ていないので細い方を上にしてあてましたが、さらに「胸補整パッド半月」を鎖骨のあたりに足して、胸の盛り上がりが上にくるように調整して補整をいれてみました。
どうでしょうか。胸元のシワが大きく軽減されて、胸元の高い位置がよりふっくらするため、重力に負けない若々しい胸元になっているのではないでしょうか。
このように、補整をより効果的に使うことで自分の望む着姿に近づけることができます。
大切なのは入れる場所。
胸の中心と高い位置をふっくらさせるということを心がけてください。
タオル補整はNG補整!?
最後にNG補整のお話をします。
今まで胸元の補正というとタオルをV字にあてる補整を教わった方も多いと思います。でもこの補整、実は肩幅がいかつく見えてしまうという欠点が‥‥。
もしタオルを当てる補整をするとしたら、なるべく体の中心に寄せて、細くするとよいと思います。
こちらのブログも参考になさってください。
胸元のタオル補整はVではなくX(エックス)で!本当に役に立つ胸元の補正術
補整に関してはいろいろな考え方がありますが、自分が「こうなりたいな」と思う理想の形に寄せるために、どれくらい入れるか。また着るものによっても変わると思いますし、いくつかのパターンを知っておいて使い分けるのもひとつです。
「実はスレンダーさんが補整なしで着崩れた感じも好みなんだよね〜」という女将が、胸元の補整について語っている動画はこちらです。
【お悩み別!胸元の補整《第二弾》スレンダー編】たかはしきもの工房「ズボラ女将の和装の常識を斬る!」
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