塩瀬とは?絽とは?その違いは?【きもの初心者必見】

新人ブログ

こんにちは。きもの初心者の小野寺です。

入社当時、着物の柄や仕立て方で着られる季節が異なるのにもびっくりしましたが、衿にも季節ってあるんだ?!と驚きました。

その時に弊社のうそつき衿を見て
「塩瀬”風”とは…(@_@)?」
となったのを覚えています。

今回は弊社で取り扱っている半衿の生地について学んだことをご紹介したいと思います!

半衿も生地によって使う季節が変わる

そもそも、半衿も生地によって使う季節が変わるなんて知りませんでした。
では、弊社での取り扱いはどんなものがあるんだろうなと見た時、「塩瀬」や「絽」、「ちりめん」など種類の多さに驚きました。

それぞれの生地の特徴は置いておいて、着用時期は下記でご案内しております。

5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月〜4月
上旬 中旬 下旬 上旬 中旬 下旬 上旬 中旬 下旬 上旬 中旬 下旬 上旬 中旬 下旬 上旬 中旬 下旬
塩瀬
ちりめん
絽ちりめん
絽・絹麻

※地域などによっても異なる場合がありますので、参考程度にご覧ください。
※レース半衿はドレスコードがありません。オールシーズン着用できますが、柄や素材、見た目の涼やかさなどでご自分で判断ください。

私が、最初に何を買うか迷っていた時、オススメされたのが「ポリエステル 塩瀬風」でした。塩瀬は一番使える時期が長いため、一から揃える私にとって嬉しかったです♪

もし、半衿で何を買うのかお悩みの場合には、「塩瀬」がオススメですよ〜(‘v’)
盛夏用に、もう一枚欲しい場合には「絽」がオススメです!

塩瀬と絽、生地の特長とは

半衿の季節の次は、「塩瀬とか絽の生地の違いって何?」ってなりますよね。
今回は生地の特長を「塩瀬」と「絽」に絞って紹介していきたいと思います。

塩瀬

羽二重(はぶたえ)風の厚地の織物。細い生糸を密に配列して経糸(たていと)とし、太い生糸を緯糸(よこいと)として、平織にしたもので、多く横畝(うね)がある。織りあげた後、精練・染色などの加工をするため、博多織と異なり、しなやかである。
出典:精選版 日本国語大辞典

難しい説明でいまいちピンとこず…そしてこの説明でもまた「羽二重」と言う分からない言葉を使われていて大混乱です(笑)

羽二重とは、平織りの一種だそうです。通常の平織は、経糸を1本で織るのに対し、羽二重は経糸を細い2本にして織るそうです。

さて、さて、続いては「平織り」…知識不足を痛感しております。。
「平織り」は、経糸と緯糸を交互に交差させて織ることを指しているそうです。

これで知らない単語を調べられたので、塩瀬についての理解を深めていけます(^^)

言葉を理解した上で引用の説明文をみてみると、
経糸2本使っているから羽二重、その織り方に近しくて、畝が特徴の生地!
って感じでしょうか^^;

弊社の半衿は「正絹 塩瀬」と「ポリエステル 塩瀬風」の2種類があります。
弊社のポリエステル素材の商品名に、なぜ「風」と付いているのかと言うと…
「アパレル用の生地で、塩瀬に似ている生地」だからだそうです。

これで一番初めに思った疑問が解決しました!

絽は、もじり織(緯糸に2本の経糸を交差させて織っていく方法)で、夏向けの生地のようです。
緯糸3,5,7本置きに経糸を交差させて織り上げたものを、それぞれ三本絽、五本絽、七本絽と言うそうです。

夏向けの生地で「紗」もありますが、こちらも、もじり織です。均等に隙間が空いているのが「絽」との違いになりますね。

最後に

いかがでしたでしょうか。
着用時期を覚えるだけでも着物を楽しめますが、生地の特徴を知るのも、より和文化に触れて楽しめると思います。

生地の特徴を知ると、塩瀬は確かに生地の隙間がなく緯糸も太いので冬っぽいですよね。対して絽は隙間があって涼しげですし、夏にピッタリだと思います。

特徴を知れば覚えやすくもなりますし、これからも勉強していきます(*^_^*)
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

紹介した商品

新人がびっくりしたことシリーズは下記リンクバナーから一覧をご覧になれます。

新人ブログ


更新情報はInstagramで発信していく予定です。
Instagramを登録されている方は、是非「たかはしきもの工房 オフィシャル(@takahashi__k)」のフォローをお願いいたします!

instagram