
ゴシゴシ擦らない予洗いで真っ白足袋生活
泡で汚れを掻き出す柔らか予洗いで足袋を真っ白に!
皆様、足袋はどうやって洗っていらっしゃいますか?
白い足袋はどうしても汚れが目立つし、普段は柄足袋や気軽な足袋ソックスという方も多いのではないでしょうか。
でも、やっぱり白足袋は礼装にも使われるだけあって、履くと気持ちがビシッとシャン!と気合が入りますし、とても気持ちのよいものです。
カジュアルファンにも遠ざけないで使って欲しいなと思い、今回は白足袋を楽に真っ白に洗い上げる方法2022年度版をお届けいたします。
それは洗濯機に入れて洗う前に「予洗い」をすること。な〜んだやってるけどいまいちだよ、とおっしゃる方もいるかもしれませんが、実はその予洗いのやり方で、洗い上がりも足袋の持ちも、全然違うんですよ。
ズボラな女将でも続いている、真っ白になる達成感が嬉しい予洗い方法は、以下の通り。
予洗いの方法
【用意するもの】
・足袋洗い用専用スポンジ たびすけ
・ウタマロ石鹸
・ぬるま湯
1)ぬるま湯(30〜40度)に足袋を漬け、厚みのある底までしっかり水を含ませてびしょびしょにします。しっかりとお湯の中で押して、水分を中まで入れ込むのがポイント。
2)白い足袋には「蛍光増白剤」が入っていて真っ白に洗い上げることができるウタマロ石鹸がおすすめ。
それを汚れが目立つところに塗りつけていきます。
3)たびすけで汚れを優しく擦ります。
このとき、足袋だけでなくスポンジ側にも石鹸を塗布して、両方に石鹸がついた状態で擦るのがポイント。ゴシゴシする必要はありません。
力をいれないで優しく擦ります。力で汚れを落とすのではなく、優しく擦ることで、きめ細かい泡がたち、その泡で汚れを浮かせてとっていくのです。
たびすけに使われている繊維の形態は三角形になっていて、その特殊な形態によって傷をつけることなく汚れをかきとっていきます。
強く力を入れると、実は汚れを奥に押し込めてしまうような感じもして、このように泡で洗うやりかたをしています。身体も昔はナイロンのボディタオルでゴシゴシ洗うのがいいとされていましたけれど、最近は擦らずに泡で優しく洗いましょうと言われていますよね。それと同じです。
4)一度水につけて汚れの落ち具合を確認し、まだ残っているところがあったらもう一度泡をたっぷりつけて擦ります。
このとき、下から足袋を持っている手の指先などで汚れの部分を押し上げて、スポンジによくあたるようにするとより落ちやすくなりますよ。
5)予洗いが完了したら、洗濯機に入れて洗えばOK。
この予洗いひとつで足袋が真っ白に洗い上がりますので、ぜひお試しください。
力を入れるのは逆効果!? 足袋も痛まない泡洗い
以前は力を入れてゴシゴシしたり、たわしのようなもので洗っていたのですが、この細かい泡でやさしく擦り洗いする方法に変えてから足袋も長持ちするようになりました。
目に見えて白くキレイになり、やっていて楽しい作業なので、ズボラな女将でも続いています!
だいたい、いやだ、やりたくないという作業は労力の割に成果がないようなものが多いですよね。わかります。
でも、この足袋の予洗いは、白い足袋が気持ちよく真っ白になると本当に気持ちがいいので、ぜひ「いやだなあ〜面倒だなあ〜」と思っている人にこそ試してみていただきたい作業です。
洗う時も履く時も、白足袋はやっぱり気持ちがいいものですよ!
<おまけ:女将の予洗いワンポイント>
石鹸は、蛍光増白剤が入っているウタマロと、入っていない純石鹸を貼り合わせて使っています。
ちょっと濡らしてぎゅっと押しつけあうだけでくっつきます。白いものを洗うときはウタマロ側を、そのほかのものは純石鹸側で洗っています。手作り二層石鹸、便利ですよ!
今回ご紹介した「たびすけ」はこちらです。
やさしく洗えて、足袋底の汚れがよく落ちる
足袋洗い専用スポンジ…

締め心地のいい帯は帯芯次第 帯芯を選んで仕立てよう<後編>
帯芯の違いで、着物生活のストレスが減る
前回帯芯についてお話しましたが、YouTubeでもコメントをたくさんいただきました。
帯を作る時に呉服屋さんで帯芯を選ぶことはできるのでしょうか?というご質問をいただきましたが、おっしゃる通りで、ほとんどの場合がお任せで、帯芯について聞かれることはなかったのではないでしょうか。
でも、だからこそ帯芯の違いで締め心地の差が出ること、自分はこの帯芯を使ってほしいが、そういうことはできるのか?と聞いていただくことなど、お客様からのお声が呉服屋にとっても勉強になるのではないかと思うのです。
もし、これから帯を仕立てる方や、今持っている帯の締め心地がどうかなと思っている方などがいらっしゃったら、ぜひ帯芯についても考えてみていただきたいと思います。
日常的にちょこちょこ着る場合には、ちょっとした使いにくさなどの我慢の積み重ねというものは、着るのが嫌になってしまう要因にもなりますし、そういったことを解決したいと常に考えています。
着やすいということは、ストレスなく着物をたのしめるということ。
帯も、ぜひそのように帯芯を選ぶ仕立てをしていただいて自分好みのストレスのない締め心地で使ってほしいということで、帯芯の販売や仕立てを始めることになりました。
今回は具体的にこんな帯地には帯芯、というお話をさせていただきたいと思います。
名古屋帯と袋帯の帯芯の使い分け
九寸名古屋帯の場合
名古屋帯用には双糸という、二本の糸を撚り合わせてあるしっかりとした厚手の帯芯をおすすめしております。
糸を撚り合わせることで強度が2.5〜3倍になると言われており、しっかりとした帯芯になります。
九寸名古屋は袋帯ほど張りのある生地のものは少ないので、双糸の帯芯で張りをもたせるとよいのです。
縮緬の染め帯など、着物と同じような張り感のない帯地には 厚手の「竹」という二十番手の双糸が普通ですが、女将的には特選(最厚地)を選びます。
なぜならしょっちゅう着る人は、帯芯がこなれて柔らかくなっていくのが早いから。このあたりは好みもありますので、自分の感覚を大事にしてください。
ほどよい厚みの帯地には、少し張り感のある厚手の「竹」を選びます。
張り感の強い帯地には芯は入れないという選択肢もありますが、こなれていくと柔らかくなりすぎるので薄手の「梅」を選びます。
帯芯を入れても入れなくてもあまり差は出ないのですが確実に支えになりますので、入れたほうがおすすめです。
もしくは、袋帯用の単糸のやわらかい帯芯「月」でもいいし、絹芯という選択肢も出てきます。
名古屋帯に袋帯用の帯芯を使っても問題はありません。お好みでよいのです。
絹芯は張りはまったくありません。絹芯を入れると高級に扱ったような気持ちになるのですが、張りをもたせたいときには向きません。
でもとても軽いし、張りの強い帯地には向いています。なんでも絹芯がいいいうことではないので、帯地の張りによって使い分けてください。
袋帯の場合
着物よりも軽いような、柔らかい染め袋帯の場合は、袋帯用の帯芯では柔らかすぎると思います。
その場合は名古屋帯用の厚手「竹」か特選でも。
張りはあるけれど地厚さはなく、少し透けても見えるくらいの袋帯には、名古屋帯用の薄手「梅」でもよいかと思います。
張り感がしっかりしている袋帯は、芯を入れないという選択もありだと思います。
それでも薄い帯芯を入れると、少しふっくらとしますので立派な感じにもなりますし、お好みです。
いずれにしても袋帯には厚手を入れると重厚感が増しますので、そのあたりのバランスを見るのもありかと思います。
自分の好きな帯の固さの好みを把握しよう
もし普段している帯で締めやすいなと感じているものがあったら、それが自分の好み。
触って「これくらいだな」ということをわかっていると、購入するときにも「これくらいだ」と判断できるようになります。
今までは「おまかせで」と、頼む方も受ける側も済ませてきてしまっていたこの「帯芯」問題ですが、日常着物においては、ちょっとの着心地向上が大きな差を生むのです。
細かいことですが、意識を向けていただくと、着物生活の快適さがぐんとアップしますよ。
三河帯芯
三河帯芯
¥2,200(税込)〜
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締めにくい帯は「帯芯」のせい? 帯芯を選んで仕立てよう<前編>
帯芯にも良し悪しがある。糊を使っていない国産品を選ぼう
色や柄がとても気に入っているんだけど、なんとなく締めづらい9寸帯、もしくは袋帯などはありませんでしょうか?
帯が締めにくい原因としては、実は「帯芯」が原因であることが多いのです。
帯芯はどんなものを使っていますかと聞かれて、答えられる方は少ないのではないでしょうか。
帯芯もいろいろなものがありまして、たかはしきもの工房では全て三河で生産されているものを使っています。
5種類の厚さの帯芯を揃えていて、お客様にどの帯芯になさいますか、と実際触って選んでいただいています。
薄いものから厚いものまで、張りや硬さも違いますし、帯によっては帯芯が不要な場合もあります。帯地にベストでかつお客様のお好みの仕上がりになるようにご提案をしています。
この帯芯も実は中国産のものもあり、国産のものとの大きな違いは、そのハリ・コシを織ではなく、糊を使って出しているというところです。
糊は抜けるとくたくたになってしまうのですが、織でしっかりとしたものは、変わりません。
糊を使っていない、国内産のものをおすすめする理由はもう一つ。
糊は虫やカビを呼ぶからです。
これは畳紙も同じことで、糊を使った洋紙のものより糊不使用の和紙をおすすめします。
国産の5種類の帯芯をご紹介
帯芯として取り扱っているのは、名古屋帯用で薄手・厚手のもの、袋帯用の薄手・厚手のもの、あとは特選という非常にしっかりとしたハリのあるものの5種類です。
名古屋帯用の帯芯は2種類。薄手の「梅」という四十番手の双糸のものはとても柔らかいものです。
厚手は「竹」という二十番手の双糸のもの。番手の数字が大きくなるほどやわらかくなっていきます。
袋帯用の帯芯は、薄手のものは「都」六十番手の単糸。とても柔らかいものです。袋帯で少し心許ないな、ちょっと硬さを足したいなというときに使います。
厚手のものは「月」三十番手の単糸で、柔らかめの袋帯に使います。
袋帯は帯地そのものが非常にしっかりしたものもあるのでその場合は帯芯を入れないという選択もあります。帯芯といっても、実はいろいろなのです。
最後に「特選」のご紹介なのですが、これは本当にしっかりとしたハリとコシがあるものです。とても柔らかい生地のときに使います。
ハンドメイドで半幅帯を作る方などには、特選を1本買って半分に切ると、2本分の帯芯が取れます。柔らかい帯芯を半分に折って二重にすることもできますが、特選を半分に切る方がリーズナブルにできますよ。
この「特選」を使うと、ピシッとした半幅帯ができます。たかはしきもの工房でも日本手ぬぐいの生地で半幅帯を作ってみました。おかげさまで好評です。
帯は、色や柄しか見ることがほとんどないのではないでしょうか。お仕立てを頼むにしても帯芯はお任せなことが多いと思います。
でも実は、帯芯は「使用感」「着心地」を大きく左右する大切なものなのです。
帯も着物と同じで、芯を替えてお仕立て直しをすると、生まれ変わったようになります。
たかはしきもの工房ではこの「帯芯」の重要性をより多くの方に知っていただきたくて、ネットショップでの帯芯の販売と、帯のお仕立てもお受けするようにしたいと思い、
今回は、帯芯の種類のご紹介をしました。
次回はもう少し詳しい「帯芯」のマニアックなお話をさせていただきますので、お楽しみに!
三河帯芯使用長尺広巾コットン半巾帯
長尺広巾コットン半巾帯
¥22,000(税込)
マニアックトークを炸裂させている女将の動画も、ぜひご覧くださいね!
【帯難民必見!帯の締めやすい、締めにくいは〇〇が大事!】たかはしきもの工房「ズボラ女将の和装の常識を斬る!」
よろしかったらご覧ください!
日常着物をもっと楽に、たのしく、かんたんに。ズボラ女将の日常着物術、これからもお楽しみに!
更新情報はInstagramで発信していく予定です。
Instagramを登録されている方は、是非「たかはしきもの工房…

着物の裾のまとわりつきを取りたい!に役立つ静電気除去アイテム『パチシャット』
特徴を知って使い分けよう
冬は静電気が気になる季節ですね。何かに触ったときにバチッ!とくる感覚もいやですし、着物を着た時には足に布がまとわりついたりパチパチするのもいやなもの。
体質にもよりますし、素材の相性にもよりますので一概には言えませんが、なるべくなら避けたいものですよね。たかはしきもの工房では『パチシャット』というなでるだけの静電気除去商品を販売しています。
この商品を作ろうと思ったきっかけは、女将が東京でからっ風の中、満点スリップの営業に歩いていた時のこと。
乾燥しているのもあいまって、着物の裾に静電気がおきて歩けないほどまとわりついてしまったこと。困ってしまって、コンビニで静電気防止スプレーを買ってトイレでシューっとしっかりとかけたんですが、これがまったく効かなかったんです。「だめじゃん!効かないじゃん!」とその時女将は思ったのですが……。
でも、そのスプレーが静電気に効果がないというわけではなく、女将が使い方を間違っていただけなのです。
実は静電気対策商品には「静電気防止アイテム」と「静電気除去アイテム」の2種類があるんです。静電気防止スプレーは、静電気が起こる前に使うもので、静電気が起きてしまってから使ってもほぼ効果がないものなのです。
じゃあどうしたらよかったのか?
それは「静電気除去アイテム」を使うこと。防止と除去は違うものなんです。
この2種類のアイテムの違いをご説明しますね。
静電気防止アイテムの特徴
防止アイテムはスプレー系が多いのですが、いわゆる「界面活性剤」です。界面活性剤は油分と水分を融合させるもので、合成洗剤などによく使用されているもの。それを吹き付けることで、物体の表面に空気中の水分を吸着して「帯電」を抑えることができるのです。これによって摩擦による静電気が発生しにくくなる仕組みのため、起きそうなところにあらかじめ使うもの。静電気が起きてから防止グッズを使っても遅いというわけです。
スプレータイプは広範囲に使えますし、髪や衣類、機械用などさまざまな種類が出ています。着物に使えるかどうかはそのスプレーのメーカーに確認してください。
静電気は乾燥していると起こりやすいですから、水分があるところには起きにくくなります。実は足の肌の乾燥も抑えておくにこしたことはありません。保湿のお手入れを忘れないようにすると違いますよ。
しっとりしていると、静電気は起きない。保湿がキーワードになります。
静電気除去アイテムの特徴
では、起きてしまったらどうしたらいいか? …
きもののここち良い寒さ対策は着脱できるアイテムで
着こまない防寒対策を考える
寒さも本格的になってきましたね。皆様きものの寒さ対策はどうされていますか?
ヒートテック、レギンス愛用の方も多いと思います。
でも最近、室内の暖房がしっかりしているところが増えましたよね。外を歩いている時は寒くても、室内に入った途端に汗が‥‥なんて経験をされた方もいらっしゃるのでは。
その日の気温、屋外にいる時間、室内にいる時間、暖房が効いてそうな場所などなど考えて、中に着る肌着を決めることはなかなか難しいもの。着ないと寒いし、着込んでしまうと今度は暖かい場所にいったときに脱げないという問題が発生します。
なので、防寒は中に着込むのではなく、外から身につけて着脱可能なものがおすすめ。寒いところでは身につけて、暖かいところでは外せばOKなので、調整が楽なのです。
着物の場合は「手首・足首・首」の3首を温めれば、寒さは防げると言われています。
具体的にはどんなものをつければいいかというと、首にはショールを巻けばいいし、袖口の寒さには長い手袋やアームウォーマー、足首には足袋ハイソックスなど。
ショールやアームウォーマーだったら、さっとつけたり外したりできますし、足元はちょっと一手間かかりますがあまりに暑ければ脱ぐことも可能です。
たかはしきもの工房には手首の防寒に「マフマフ」、足首の防寒に「足袋下ハイソックス」「足袋ハイソックス」という商品がございます。
手首の防寒対策
マフマフは、アームウォーマーと長手袋のいいとこどりをしたオリジナル商品です。ひじまで覆うことができる長さにもこだわりました。
特徴としては、ミトンとおなじように指を覆う形になっていますが、指先がオープンになっていること。手袋だと、いちいち外さなければスマホをいじったりできませんが、これであれば、ちょっと先を引き下げるだけで指が出せます。つけたままで指先を出して細かい作業もできますし、寒ければ伸ばして指を覆えばよいのです。しっかり指を出しておきたければ、折り返して使ってください。
足首の防寒対策
足袋ハイソックスや足袋下ハイソックスは、脱ぐというのはちょっとハードルが高い。でも足首のところまでルーズソックスのように下ろせば、すねやふくらはぎのところが涼しくなります。実は調温しやすいアイテムなんです。
足袋ハイソックスは、冬の普段着に足袋代わりに履くのにとても便利です。普通の靴下より糸数を増やして、分厚くないけれど暖かい仕様になっています。分厚い靴下を履くよりもすっきりしていて暖かいと自負しております。
足袋下ハイソックスは、逆に少し薄くして足袋の下に履きます。ピッタリサイズの足袋の下にはちょっときついかもしれませんが、ストレッチや少し緩めの足袋の下に履いていただくと、足袋姿でありながら足を温めることができます。
首の防寒対策
最後に首ですが、ストールを使う方が多いと思います。ストールをそのまま首にかけただけでは実は結構首元、衣紋のところが寒いことがあります。そんなときには、首元の部分を10センチくらい折り返して二重にした状態で首にかけると違いますよ。お試しください。
でも、実は首元は一番あたたかいのはスカーフなんです。
シルクがもちろんいいですが、ポリエステルでもかまいません。60センチ角くらいの大きさがあれば十分です。それを首に巻いて、衿の中に差し込むように装着します。
昔、たばこやのおばあさんがスカーフやてぬぐいでしてたような、あれです(といってもお若い方にはわからないと思いますので図解します(笑))
半襟も汚れませんよ。すごく暖かいのに、あまりやっている方いらっしゃいませんよね。きものが日常着というちょっとプロっぽい感じがしませんか?
新幹線などで移動するときにもこれをすれば急に寝落ちしても着物も汚れないし暖かい! と女将のイチオシ防寒です。
すごく寒い時にはこのスカーフとストールのダブル使いがおすすめです!
もうやっているわよ!という方もたくさんいらっしゃると思いますが、もしまだ試したことがない方がいらしたら、簡単に着脱できるアイテムで、ここち良い寒さ対策をお試しください。
寒さ対策を解説する女将の動画はこちらです。スカーフの巻き方も説明していますよ! またこの冬発売の防寒用品「ぺチコ」のご紹介も!ぜひご覧ください。
【女将流、ここち良い寒さ対策!】たかはしきもの工房「ズボラ女将の和装の常識を斬る!」
日常着物をもっと楽に、たのしく、かんたんに。ズボラ女将の日常着物術、これからもお楽しみに!
紹介した商品はこちらから
更新情報はInstagramで発信していく予定です。
Instagramを登録されている方は、是非「たかはしきもの工房…

帯〆の通る位置を見直そう。帯〆の締め方ワンポイント
帯〆がどこを通ったら一番よいか考える
今回は、帯〆の締め方です。
といっても前の結び目のことではなく、帯〆が通る位置と締め方の女将のこだわりを紹介します。
まず帯〆とお太鼓の関係からお話していきますね。
お太鼓の位置も、お好みがいろいろです。前帯の下線とお太鼓の下線の位置が合ってなければいけないと教わった方もいらっしゃると思います。
40年くらい前にはそれが主流でした。
でもそうするとお太鼓の位置が高くなるのです。
今は、もう少しゆるりと下の位置でお太鼓をされている方も多いのではないでしょうか。
お太鼓の位置が下がると、帯〆は後ろの「て」の中心を通るわけですから、前に回ってきた時に前帯の中心にはなりません。
それを斜めにもってきて前帯の真ん中で結ぶと実は緩みやすいのです。
なので、ここでたかはし女将のこだわりの結び方です!
1)お太鼓の中を通した位置そのままで、前で結びます。この時緩まないようにしっかりと結んでください。
2)前帯を通る部分を上に持ち上げて好きな位置にすれば出来上がり!
この位置は、よく上めは若々しいかんじ、下めは年配などと言われますよね。無難なのは真ん中でしょうか。
ここを持ち上げることによって、帯〆は斜めになるので、より一層締まって帯が安定します。
よい帯〆はくくくっ、と絹鳴りのいい音がします。
これで、お太鼓の中も手の中心、前帯の上でも真ん中を通るようになります。
なーんだそんなことかと思われたかもしれませんね。地味な裏技(?)ですが、効きますよ!
もしこの方法で結んだことがない方がいらしたら試してみてくださいね。
帯〆のゆるまない結び方おさらい
さて、これだけでは本当にワンポイントなので、帯締めが緩まないよう「結ぶ」コツ女将流もご紹介いたしますね。
ポイントとしては、結構、かなり、ぎゅっぎゅっと前に引っ張って引き締めていることです。
1)脇をぐっと前に引く
2)着物と同じうちあわせに帯締めをクロスさせる
3)右端を下から上に通して、手で下から握り込む
4)小指と小指をなるべく近づけて持ち、ぐっと前に引く。こうすることでしっかり締まって、帯と帯締めの間に隙間ができて小指が離れるので、また寄せて前に引き、帯締めをしっかりと締める
5)左端をくりんと上にあげて、輪っかをつくり、その根本をしっかりと指で抑える(帯締めが3重に重なっている部分)
6)作った輪っかに右端を通す
7)緩まないように、根本を抑えながら引き締めていく
8)しっかり左右に締めて完成。このとき、輪っかにした部分が縦にまっすぐ立っていると綺麗です!!
いかがでしたでしょうか。結び方はいろいろだと思いますが、結び目の根本を押さえて離さないのがコツです。いつも帯締めが緩んでしまうなという方は「前にひいて締める」「緩まないよう結ぶとき根本を押さえる」の2つをぜひお試しください。
実際に帯〆を結ぶ女将の動画はこちらです。
【女将お気に入り!帯〆の締め方】たかはしきもの工房「ズボラ女将の和装の常識を斬る!」
日常着物をもっと楽に、たのしく、かんたんに。ズボラ女将の日常着物術、これからもお楽しみに!
更新情報はInstagramで発信していく予定です。
Instagramを登録されている方は、是非「たかはしきもの工房…