カタツムリのごとく【5分間スピーチ】

5分間スピーチとは? スピーチ者 佐藤(愛) 今日の話から、約20年近く前の自分の新入社員時代を思い出しました。 「なんで、できないの?」 今、同じことを言われたとしても昔ほど感情は動きませんが、当時、この言葉を言われるのがすごくきつかったです。 ある大手IT企業のシステムエンジニアとして就職しましたが、それまでIT分野のことを学んできたわけでもない私にとって常に未知の分野。 3ヶ月の新人研修後配属された部署では、わからないことがわからない状態で日々過ごしていました。 当時の上司は、社内で彼女を知らない人はもぐりと言われるぐらい厳しいと思われていた方でした。私自身、上司に叱られるたび、自分の出来なさ加減が悔しいのと情けないのとで、職場にも関わらず涙ぐんでいると、「また泣かされたのか?」と他部署の幹部社員から心配されたものでした。 1年後ぐらいになってからは、この上司の下で良かったと思えるようになったものの、最初は本当にきつかったです。 強い口調で言われるため萎縮し、きちんと考えられないから口から出る言葉は相手が望むような内容にはなっておらず、さらにそのことで責め立てられる。 後にコーチングを学んだ時、問題を解決に導いていくためのコミュニケーションにおいて、質問する内容が大事であることを学びました。 「なんで?」という言葉には原因を問う意味もありますが、相手を責める感情が乗りがちなので、相手を萎縮させてしまい本来引き出したい内容にすぐにたどり着けない場合も多いことを知りました。 知識や経験などの差があることにより、油断していると「なんで、できないの?」と思ってしまうことがあります。 そんな時に気をつけるのは、本当に望んでいることに意識を向けること。 できない理由を知りたいわけではなく、どうすればできるようになるのか?を相手が考えられる状態になること、そして、できるようになるための一歩を自ら踏み出すことです。 先日、「PRESIDENT…