,

和装業界

紅葉
2005年10月15日

和装業界

この業界に入ってかれこれ20年以上となるが、始めて間もなくから思っていたのが売り手市場だということ。消費者の要望なんのその、自分たちの都合で作りたい物を作っているという印象がいつもいつもついてきた。だって、「こんなのがほしい、あんなのがほしい」って言ったところで答えてくれる問屋もメーカーも職人もいない。

最近だいぶ様変わりしてきた。業を煮やした消費者やお店が自らものづくりを始めたり、要望を聞こうとする造りてが増えてきたからだ。

和装肌着も同様でずっとパッケージすら変わっていない。実用新案なども特許庁で検索してみると新案を取ってから更新していない品目が多い。きっと新規参入なんてほとんどあり得ないのだろう。ただでさえ、業界的には市場が狭まってきているのだから、和装肌着なんてその市場の中ではハナクソ(失礼!)ほどのものでしかないわけでー。

満点スリップはもう考え出してから10年近くにもなる。私がもっと真面目なエネルギッシュな人だったらずっと早くに出来上がっていたかもしれない。

あるお客様に、「ああ、こんないいものだったらもっと早くからほしかったわ~」って言われた。

私がずぼらでいい加減なため、ごめんなさい。私自身売り手市場の業界にどっぷり浸かっていたのだとその時気づいた。

※写真はイメージです