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毎日着物生活の女将に聞く!春夏秋冬”肌着事情”

季節で変える。和装肌着の衣替え

梅雨時期となりました。肌寒い時もあれば暑い時もありますね。着物や帯のコーディネートも悩みますが、肌着も実はお悩みどころではないでしょうか。

今回は1年を通じてほぼ毎日着物生活の女将の「肌着の衣替え」をご紹介します。お好みや使うアイテムもそれぞれですので、ご自分がお持ちの肌着におきかえて、肌着選びの参考にしていただけたら幸いです。参考のために、目安の月も書いてありますが、お住まいの地域の気温にあわせてください。ではまず、冬からスタートです!

<冬>12月〜2月

Put on キモノブラ+ウエスト補整+満点スリップ+ステテコ

寒い時期にはこの組み合わせ。

寒がりの時には8部丈の洋服用のインナーシャツを着たりすることもありましたが、更年期になりホットフラッシュなどを経験しあまり寒がりでなくなったために最近は着ません。
下半身はステテコ、足袋ハイソックスで足を温めます。心臓の次にポンプとも呼ばれているふくらはぎを温めると温かい血が全身にめぐるので体が暖まります。

真冬寒いときには、さらにミエカワセットという裾除けとうそつき袖がお揃いの生地で作られているものがあるのですが、それをスリップに重ねることで暖かくもあり、裾除けで骨盤も支えられるので愛用しています。

<春・秋>3月〜5月、10月〜11月

くの一涼子+ウエスト補整+満点肌着+ガードル裾除け+ステテコ

3月くらいになると暖かい日も増えてきます。そうするとブラを涼子に変更します。締め付けがゆるい分、暑さが和らぎます。胸元がきゅっと美しくなるのはブラなのですが、どちらを優先するかというのはその時々になります。

満点ガードル裾除けにすると、骨盤が支えられるので姿勢もよくなるし、立っているのも楽になります。伸縮性のない布できちんと支えると、自分の筋肉を使うのでとてもよいとスポーツドクターのお墨付きをいただいています。

春といっても最近は暑いと感じる日も増えてきました。最高気温が20度を超えるような日は、満点肌着をカシュクールの満点快適肌着に変更します。

<夏>6月〜9月

くの一涼子+ウエスト補整+満点快適肌着+ステテコ(綿or麻)

6月に入ると真夏日も増えてきます。そうするともう下半身は裾除けをやめてステテコのみにします。ステテコは麻と綿がありますが、麻はとても涼しいので気温や湿度によって、綿と使い分けをしています。

ステテコだけだと透けてしまわないかと言われますが、居敷当てがついていれば大丈夫です。日常着はとにかく快適さと着やすさを優先して楽しみます。

<盛夏>7・8月

くの一涼子+お袖ちゃん+ウエスト補整+ステテコ

浴衣や洗える着物のとき、少しでも涼しくしたいときの組み合わせです。

お袖ちゃんはその名の通り袖だけの肌着なのですが、脇の下の防水布はついています。脇の下の汗は成分が違うので翌年になって黄変してしまうのを防ぐためです。

とにかく涼しく着たいということで、夏の着物はばち衿、衿もほんの少し首から離すなど工夫をします。

いかがでしたでしょうか。季節にとらわれず、気温や湿度、雰囲気や上にあわせる着物によって肌着は自由に使い分けてくださいね。
女将が楽しく紹介している動画はこちらです。

【春夏秋冬 女将の肌着合わせ方!】たかはしきもの工房「ズボラ女将の和装の常識を斬る!」

次回は、この肌着に組み合わせて使う、うそつき衿、うそつき袖の季節による使い分けをご紹介します。

日常着物をもっと楽に、たのしく、かんたんに。ズボラ女将の日常着物術、これからもお楽しみに!

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