優れた人格を備える【5分間スピーチ】

社員の5分間スピーチ

5分間スピーチとは?

スピーチ者 縫製 村上

優れた人格を備える。そもそも、優れた人格とは、どういう人格のことを指すのかいろいろ考えてみましたが、人によって考え方が違うので、一概には言い切れないところもあると思います。そこで手持ちの本で調べてみました。

 

呂新吾(りょ しんご)という1536年から1618年、中国・明の時代の官僚・政治家・思想家が考えをまとめた「呻吟語(しんぎんご)」という本があります。この本をちょっと紹介させていただきます。

 

落ち着いてゆったりと構えていれば、事が起これば迅速に対処をする。
危急の時でも冷静さを失わない。
細やかな規律や規範にはこだわらないが、それを軽視するわけではない。
静かで穏やかであれば、冷たくよそよそしくはない。
率直ではあるが、無作法ではない。
温かみを感じさせるが、人に媚びるわけではない。
明るい性格だが、浮ついたところがない。
落ち着いているが、暗いわけではない。
毅然としているが、厳格すぎない。
隅々まで目を行き届かせていれば、細かいところにまで目くじらを立てない。
機転は利くが、ずる賢い周知はしない。
賢いが、疑い深い見方はしない。

こういう人が人格者であるとありました。

今から約400年くらい前の国も違う人ですが、考えることは同じなんだなと驚きました。

 

しかし、これはあくまでも理想論ではありますが、私は有限会社たかはしのみなさんはもうすでに十分に優れた人格の持ち主だと思っています。もともと、人の性格はそれを受け止める側の人間の判断によって、どちらにでも姿を変えてしまうもので、絶対的な尺度はないと思います。自分の今までの体験や人間関係だけを目安に、自分で短所だと決めつけている部分もあるのではないでしょうか。

 

そして、仕事を始めて30、40歳を過ぎると人格というのはもうほとんど完成されているのでそこを変えるのは、ほぼほぼ不可能だと思います。ただ、性格は変えられなくても、行動は変えられます。

 

もし、温かい人間になりたいのであれば、笑みをたたえる、優しい言葉で話す、ゆったりとした態度で相手に接する、など、努力を続けているうちに、相手に温かい印象を与えられるのではないでしょうか。

 

ちょっと話がそれますが、私は高校を卒業してから約10年間病院で働いてきました。その中で人の死に立ち会う機会が何度となくあったのですが、人の死に際というのは、その人のそれまでの人生を表しているようでした。
ゆっくり家族に見守られながら逝く人もいれば、誰の一人も面会に来なく一人で亡くなる人もいらっしゃいました。多かったのは、自分のそれまでの人生を悔いていたことでした。

 

もっと真面目に勉強するんだったとか、あれすればよかったとか。私はそれを見て死ぬときに後悔しない生き方をしたいと考えるようになりました。

 

ただ、みなさんご存知の通り、私は離婚したのですが、それでも結婚していなかったら、今家にいる可愛い子ども達がいなかったことになるので、後悔はしていません。

 

子どもたちの手本になるような、少しでも素晴らしいまともな人間になるために学ぶ。より役に立つ仕事ができるように学ぶ。今、自分がいる環境の中で、より役に立つ人間になるために学ぶ。学んで知識が増えても、モチベーションは一時的なもので、現実はなかなか変わりませんが、忙しい生活の中でも、もがき続けたいと思います。


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