心の結びつきを高めましょう【5分間スピーチ】

社員の5分間スピーチ

5分間スピーチとは?

スピーチ者 工場総務 藤村

挨拶について、ここたかはしでは、みんな普通にできていると思います。もちろん返事もしますし、明るい職場であると思っています。

 

ところで、みなさんは「てむやてくみた」を知っていますか?
「何かの魔法の呪文?」
そうです!この「てむやてくみた」は、その昔、挨拶をしたくなくても、なぜかしてしまうという不思議な呪文でした。
というのが冗談で、この「てむやてくみた」を順番通り組み合わせて書くと、挨拶という漢字になります。

て(手)む(ム)や(矢)て(手)くみ(くが3つ)た(夕)
「てむやてくみた」これさえ覚えれば、みなさんは挨拶という漢字を、何も見なくても書けちゃいますね。

 

この挨拶ですが、起源や由来を調べてみました。

まず起源ですが、仏教の「一挨一拶(いちあいいっさつ)」が元になっていると考えられています。一挨一拶とは、仏教の一派である禅宗で生まれた概念です。語源として、挨拶の「挨」は、推し量る、近づく、触れるという意味で、「拶」は、切り込むこと。それが禅宗の問答において、門下の僧あるいは修行者同士の悟りの深さを試す言葉として使われるようになりました。やがて、相手の様子を伺うという現在のような意味になったとのことです。

 

例えば、廊下ですれ違うときに、師匠から何気ない一言が掛けられる。
「中庭は、きれいに掃除できたか?」
言葉自体は中庭の掃除について問われているけれど、その真意がどこにあるのか、弟子はそれを瞬時に察することが求められるのです。咄嗟に、中庭=自分の心、きれいに掃除は、心の曇りはふきとれたかと解釈し、師匠は自分の修行の具合を尋ねたと察知するのです。そうやって「掃除に終わりはないし、修行にも終わりはない。」と返答するのです。行間からにじみ出てくるような思いと同じように、言葉の外に真意をにじませるのです。

 

次に、挨拶の由来です。
朝の挨拶「おはようございます」の由来は歌舞伎とされています。

歌舞伎役者の準備には時間がかかるため、公演が始まるずっと前から到着して、準備をしていました。それに対し、裏方や下っ端の方へのねぎらいの意味を込めて使った「お早いお着きでございます」という言葉が変化して今の形になったようです。

 

次に、「こんにちは」の由来です。
もともと、「今日は、ご機嫌いかがですか」「今日は、良いお天気ですね」といった言葉が挨拶として使われていたそうです。明治時代の教科書に「今日は」以降が省略され、「こんにちは」と書かれていたことで広まったとされています。

ちなみに、「こんばんは」も「今日は、良い晩ですね」の略だと言われています。

そして、「さようなら」は「さようならば」の略のようです。「それならば、私はこれで失礼いたします」のような意味の言葉になるのかもしれませんが、本当の意味は定かではないようです。

最後に、「おやすみなさい」です。
これは宿屋の主人が客に対して使っていた「ゆっくりとお休みになってください」が、だんだんと省略されて「おやすみなさい」となったようです。

 

「一挨一拶」にあったように、もし社内のどこかで突然、和尚に頓智をふっかけられたら、どんな切り返しをすればいいのかと思うと、ぼーっと生きられないなと思いました。心を磨き精進して参ります。


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