防災意識を高めましょう【5分間スピーチ】
スピーチ者 | 縫製 佐々木(二) |
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今ここに居る私たち全員が、1000年に1度と言われた東日本大震災を経験あるいは見てきたわけです。では、この震災での死者・行方不明者数を覚えていますか?
その数は25,949人、被害総額は16兆9,000億円だそうです。今も当時の光景を思い出すと、何とも言えない気持ちになります。
そして、防災の日が制定されるきっかけになってしまった関東大震災は何年の9月1日か、わかりますか?
よくNHKの朝ドラなどでも出てくると思うんですが、私は覚えていませんでした。
関東大震災は、1923年・大正2年の9月1日に起きました。今からおよそ100年前ですね。
発生場所は、東京・神奈川・千葉・埼玉・静岡・山梨に及ぶ、広大な地域です。
死者・行方不明者は、約10万5,000人。被害総額は、現在の貨幣価値に換算すると約320兆円になるそうです。
明治以降の日本の地震被害として最大規模だそうです。あの東日本大震災をはるかに超える災害だったことがわかります。
本当に災害って恐ろしいなと感じながら、調べていました。
だからこそ、職場の教養の今日の心がけにある「防災意識を高めましょう」が大切なんだなと思います。
改めて「防災意識」について調べてみました。
防災意識とは、「普段から災害に巻き込まれないように、また巻き込まれたとしても、被害を最小限に抑えようと備えておく注意深さのこと」とありました。
そのための備えを事前にしておくということで、職場の教養の中での3つ。
1つ目は、「物の備え」ということで、防災セットや非常持ち出し袋ですが、実は私は用意していません。
そこで、中身には何が必要なのか調べてみました。
2012年にグッドデザイン賞を受賞したという防災セットの中身を参考にしてみます。
すごい数なのですが、次の通りでした。
- ソーラー多機能ラジオライト
- 緊急用呼子笛
- 5年保存水
- レジャーシート
- 缶詰ソフトパン
- 軍手
- レインコート
- 食品加熱袋・加熱剤
- 三角巾
- エアーまくら
- 布ガムテープ
- 非常用簡易トイレ
- アルミブランケット
- マルチツール(十徳ナイフみたいなものです)
- アルコール除菌ジェル
- カイロ
- 乾電池
- アイマスク
- 耳栓
- マスク
- スリッパ
- 救急セット
- 非常用給水袋
- 歯ブラシ
- 水のいらないシャンプー
- ウェットボディタオル
- 緊急時連絡シート
- 防災アドバイス
これらが防炎防水素材のリュックに入って1万9800円でした。おお、安い!
2つ目、「行動の備え」ということで、家族の安否確認について。
事前に家族内で次のようなことを話し合って決めておくと良いのだなと。
- 災害発生時に取るべき行動について
- 様々なケースを想定した避難について
- 安否確認方法について
- 集合場所について
- 災害用伝言ダイヤルの利用について
さらに気になったのが、「防災ピクニック」という言葉でした。
それは、避難シミュレーションとして、日常の中で避難バッグを持って、自宅から避難場所まで歩き、非常食を食べて実際に試してみることだそうです。家族がする避難訓練ですね。
3つ目、「心の備え」ですが、漠然としているのでちょっと難しいなと感じましたが、3つの中で一番大切な備えなのかなと思いました。
私なりに思ったのは、結局は一人一人、日頃から災害に対して、高い意識を持って自分の身を守ることの大切さを知ることだなと。これも漠然とした答えですが。
建築耐震工学や地震工学地域防災の専門家である、元日本地震工学会会長の福和伸夫さんによれば、「1000年の周期、そして100年の周期、大地震や火山活動は一定のサイクルで発生し、それぞれの時代において、社会や経済に大きな影響を与えてきました。過去からのメッセージを解明することが、未来の予測に欠かせません。」と。現代科学に頼りすぎることの危うさと、歴史に学ぶことの大切さについて書かれていました。
現代科学に頼り過ぎずに、過去の災害を知ることが防災につながるのかなと思いました。
最後に、内閣府の防災アンケート調査によると、自宅以外の避難に備えた対策について、「特に何もしていない」と答えた人が、49.4%・2人に1人だそうです。私もその中の1人です。今は100均でも防災グッズがいろいろあるそうなので、まずはそこから始めてみようと思います。
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