魚ではない「こはぜ」って何ぞや?【きもの初心者必見】
こんにちは!きもの初心者&2年目新人の鷹木です。
毎日、沢山の方々にお買い物していただいたり、商品を見ていただいたりして、感謝の日々でございます(#^^#)
私は、たかはし2年目から配送センターで、お客様にご購入いただいた商品の準備、梱包、発送を担当する業務も行っております。
今回は、その業務につき始めた頃の、
「すみません…(涙)」
な失敗談より学べたことをテーマにしていきます!
魚みたいな名前、「こはぜ」って何?
結論から申しますと、「こはぜ」とは足袋の足首の後ろについている、爪型の金具のことです。
以前、渡部の記事でも、「こはぜ」の枚数を足袋の枚数と勘違いしたことが書かれていましたね。
▶「何枚?」は欲しい足袋の数ではなかった!【きもの初心者必見】
たかはしのオリジナル商品以外にも、様々な仕入れ商品を扱っている中で、足袋の注文を受けた際のことです。
数種類ある足袋の中の、「○○足袋○枚こはぜ」という商品を、お客様の希望とは違う足袋を発送してしまったという失敗がありました。
その時の私は、
- 足袋の種類や用途の違いを把握しきれていなかった
- 魚みたいな名前の「こはぜ」は、商品名の一部なのだろうと思い込んでいた
- きちんと分かっていない状態で準備を進めてしまった
のでした(-_-;)
この失敗がきっかけで、
- 「こはぜ」が何であるのか
- 枚数は違えどどの足袋にも付いているもの
- 商品自体をきちんと見ること
を学んだのでした。
靴下は、足の保護や保温の役割を果たします。
足袋は、それだけではなく、着物の着姿が美しくなるよう足にぴったりと合ったシワの無いように履くのが理想だそうですが、足袋を閉じるための金具の部分に名前があったとは…( ;∀;)
「こはぜ」の由来と枚数の違いの理由は?
なぜ、「こはぜ」と名前がついていて、足袋によって枚数も違うのか?
私が調べられた限りでは、名称の理由や由来は
「中国から渡ってきた財布に付いていた爪を応用した」
ということまでしか調べられませんでした。
枚数の違いについては、次のようなことがわかりました。
- 「こはぜ」の枚数には幅があり、特に決まった枚数があるわけではない
- 着物に合わせる大人用の足袋の場合、4枚か5枚が一般的
- 子供用だと3枚という場合もある
- 労働作業やお祭りの際など、動きが大きい時に履かれる地下足袋だと、7枚や12枚というように、非常に多い場合もある
「こはぜ」の枚数の違いは、その足袋の用途や地域性によるところが大きいようだということがわかりました。
ルールがあるわけではありませんが、
- 日本舞踊など踊りの最中に足首から素肌が見えない方が良い場面では、5枚こはぜが多く履かれる
- 関西地方では足首から素肌が見えない方が奥ゆかしいという美意識から、5枚こはぜの足袋が好まれる傾向もある
- 足首を出して履くのが粋(イキ)とされてきた関東地方では、4枚こはぜの足袋が好まれる
- 足首が覆われない分、立ったり座ったりという動作がしやすく、疲れにくいという理由から、普段着として着る着物の場合や旅館の仲居さんなども4枚こはぜの足袋を履くことが多い
このように用途による違いだけでなく、「奥ゆかしさ」や「イキ」ということも関連しているところが、日本らしいというか、文化だなあ!と感じずにはいられない学びでした!
今回は、足袋の「こはぜ」でしたが、足袋の中には、「こはぜ」の無い足袋もあります!
脱ぎ履きしやすいボタンやファスナータイプの足袋。また、伸縮性のある足袋。
色も美しい白だけじゃない!可愛いレースや花柄、動物、食べ物等、いろんなカジュアルな柄の物も沢山あります。
足袋も色柄は自由な靴下と同じですね!
足元からのオシャレを楽しめるアイテムとして、本当に面白いなあと思いました。
さらに、オシャレ&健康にもつながる「こたび」なんて商品もあるんですよ!
動画でもご紹介しているので、ご覧くださいませ♪
ぜひぜひ、お店まで!お買い求めに来ていただきたいものです(*´з`)~☆
最後に
お客様や、仕事仲間に手間と迷惑をかけてしまい、申し訳なかった失敗から学べた今回の「こはぜ」エピソードでした。
そもそも、商品についてきちんと正しく知り、扱うことが一番の学びだという当たり前のこと!を思い知らされた出来事でした。
初心忘れる事無く…を肝に銘じて頑張っていきます~(;´Д`)
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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