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間もなく半年だもの…

20011年9月1日

この震災で津波にのまれた着物の洗いをずいぶん頼まれた。それを夢中で京都に送ってきたが、徐々に戻り始めてだんだん荷物に埋もれてきた …まずい それはさて置き 間もなく半年だし、そろそろお預かりのほうは落ち着いてきたものの、それでもやっとタンスを壊した、とか、やっと片付ける気になったなどという方たちの持ち込みが未だに続いている。 その中には、こんなになってしまったものも

気仙沼

気仙沼

これは絹の胴裏 ここまでビリビリに裂けるとは…。ひと昔に流行った染め大島ですね。

気仙沼

あちゃっ

機械機(はた)の大島、リーズナブルで着やすくて日常着としては満点でしたね。

だから綿の胴裏がついていました。なぜか溶けています。

お預かりするときはだらだらに濡れた状態のうえ、畳んだままだったのでわかりませんでした。でも、洗おうと開けてみたらもうこんなになっていたのです。

取り敢えず水洗いをして乾かし、お客様に見ていただいたのですが びっくりやらがっかりはもちろんなのですが、それでも洗うとおっしゃるのです。

きれいなところだけ何かに使うと言うのです。 私はなんだか嬉しくなりました。

こんなになっても捨てたくない、と思っていただけるものなのですね、着物って。

 
ところで ご無沙汰ばかりで申し訳ありませんでした。

でも、またご無沙汰するかもしれませんがお陰様で元気にやってます。

仕事はまだまだもたついていますが、この震災にあったからこそ出来ること、わかることがたくさんあります。
今後に生かしていけるよう、毎日を大事にしたいものです どうぞ、気長にお付き合いくださいませ~ m(- -)m