大人の振袖を楽しむための小物の合わせとは?【きもの初心者必見】

こんにちは!きもの初心者&2年目新人の鷹木です! 2021年の春、たかはしの新社屋が完成した事を祝う式典が開催されました。 もちろん、その時の社員のドレスコードは全員着物。 振袖以外、自分の着物を持っていなかった私は、式典の場だから良し!ということで、若かりし頃の振袖を着ることに☆ その際に、O島店長さんからいろいろと教えていただいたことを、本日のテーマにしていきたいと思います!!(^^)! 振袖を成人式以外で着られる? そもそも、振袖って、いつまで着ることができるのかしら? 未婚の女性であれば着られると聞いてはいましたが…。 ちょいと調べてみたところ、 「振袖とは未婚女性の第一礼装で大変格式の高い着物」 とありました。 つまり、「結婚していない人が着る一番格の高い着物」というだけで、着る年齢に特に明確な決まりはないようです。 しかし実際は、いくら未婚とはいえ高い年齢の素敵なマダムの方々が振袖を着ている姿を見かけることはなかなか無いと思いますし、成人式のだいぶ後の年齢になってから振袖を着るのは、ちょっと恥ずかしいと思ってしまう人も多いようです。 昔に比べると、現代ではだいぶ薄らいではきたようですが、「振袖を着ている=結婚していない」をネガティブなイメージに捉えてしまう日本人独特の考え方も影響しているのではないかということもあるようです。 そして、最近の振袖は赤やピンク、水色等の鮮やかな原色にキラキラが入っていたり、大きな柄で全体に派手目な、いかにも二十歳の成人のための着物といった商品が増えてきていることも理由のひとつだということでした。 幸い、私の振袖は白・黒・グレーの入った、とても落ち着いた印象のカッコイイ系の振袖。 成人当時、家族には派手なものが何一つ合わないタイプの振袖と多少驚かれたりもしました。 しかし、30代後半になった今でも着て恥ずかしい色柄ではないと思える素敵な大人色を選んでいただいたことには、改めてとても感謝しました。 とはいえ、成人の時の振袖は振袖! 久々にあの頃の物をそのまま身に着けることができるの!? 期待と不安を抱えながら、再びお店に持ち込み、みなさんに見ていただきました。 小物の合わせ方で大人の振袖を楽しむには? 見ていただいた結果、着物良し、襦袢良し、草履もそんなに派手でないからOK! ただし、変えた方が良いとのチェックを受けたのが、小物たちと帯でした。 私が持っていた帯揚げは朱色の絞り。 ※成人式セットで試着した時のもの O島店長:「絞りの帯揚げは成人の印象が強くなるよね、変えてみる?」」 私:「?!(゜o゜)着物の小物でも、そんなに変わるんですか?」 驚きと疑問をもった私、後から次のように教えていただきました! いくつになっても、絞りの帯揚げは使ってダメなことは無いし、使う人もいる。 成人の帯揚げはふんわりとボリュームがあり、色も原色で華やかな物が多い。 若い子や幼い子供の晴れ着にも、飾って可愛く華やかに、振袖の持つボリューム感とバランスが良い。 振袖ではそのボリュームと華やかさで出して見せる付け方をする。 大人使いの普通の帯揚げはあまり出さないことが多い。 帯と帯締も成人用の派手目デザインだったため、成人の頃よりも、‟見た目“は大人になった今は…(^^;) …

びっくり!洗える着物の裏側「水通し」【きもの初心者必見】

こんにちは!きもの初心者&たかはし2年目の渡部です。 新社屋に移転してきたばかりの頃は、自分で整理したハズの小物やレンタル商品などの膨大な商品を 「アレ(汗)どこにしまったっけ(…

絹で身体を洗う?!絹を食べる?!【きもの初心者必見】

きもの初心者の小野寺です! 本題に入る前に二点だけ報告失礼します。   一点目は、新人ブログ、ちょっと名前を変えました^^ きもの初心者に変わりはないのですが、たかはし入社して全員1年が経過… 以前、新人ブログ担当の渡部も女将にツッコミ入れられていたのもあり、 「きもの初心者がびっくりしたこと」 に変更してみました!   記事のカテゴリ名が変わっても、きもの初心者目線からより着物が楽しめるような内容をお届けしていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします♫   二点目は、以前まで藤田で新人ブログを書いておりましたが入籍し小野寺へ変わりました! 今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたしますm(_…

「きものでお出かけ、どこに行く?」と思ったら【きもの初心者必見】

「きもの着たってさ、行くとこ無いっちゃ。(訳:着物を着ても、行く場所が無いでしょう)」 こんにちは。たかはし二年目&きもの初心者の佐藤めぐみです。   冒頭の言葉は、母と着物を自宅捜索している時に、我が母(70代)から出てきた言葉ですが、同様に次のようなこと思ったことあるでしょうか? …

一つじゃなかった!きもののたたみ方【きもの初心者必見】

こんにちは。2年目新人の鷹木です! たかはしに来る以前は、振袖と浴衣以外、着物とは全く無縁だった人生…。 着物に無縁だったということは、その扱いはもちろん、収納のための“たたみ方”にも全く無縁だったわけですが、今回は着物のたたみ方の違い!?こちらがテーマでございます! たたみ方の違いを知るきっかけは〇島店長の一言 以前の私は、浴衣を着る度に、友人や着付けをしてくれる方等のお力をお借りして、自分でもなんとかたたみ跡をたどってこんな感じだろう…と、どうにかこうにかそれなりに形にしてたたんでいた感じでした(^▽^;) それが、おかげさまで、たかはしに来てからすぐに着物のたたみ方をきちんと学べるチャンス到来! 大先輩のO島店長が着物のたたみ方を教えていた際、その時の様子をしっかり動画でも記録!自宅で見直しながら、何枚かたたんで練習しました。その甲斐あって、まだ時々確認はしますが、自分で着物をたためるようになりました! 手持ちの着物をすべて、同じやり方できちんとたたんで、「よし!これでOK☆!」と安心してから数ヶ月後…。自分の振袖一式を先輩方に見てもらう機会がありました。 お店に持ち込んだ振袖を見るなり、 〇島店長「これ、襦袢のたたみ方違うな。」 私「え??〇島さんが教えてくれたのを見ながらやったのですが…どこか違いましたかね(;´Д`)(汗)」 〇島店長「ううん。着物はこれで良いのだけど、襦袢はまたたたみ方が違うの。」 私「・・・え~!? そうなのですか!?」 着物と襦袢に違い?なぜ?形は同じなのに?上着と下着だから? など、私の脳みその中がグルグル…(笑) このやり取りで発覚した着物と襦袢のたたみ方の違い。 ありゃ~…私ったら…もう、手持ちの着物類は全部同じたたみ方でたたんでいます…。 それじゃぁ他の襦袢にも変に折り跡つけてしまいましたかね…。 きちんとたたみ方を知って、直さねばいかんでしょう!! 着物と襦袢・たたみ方に違いあり! まず、先に教えていただいたものが「本だたみ」といい、染め・織りを問わずほとんどすべての着物と浴衣はこの方法で出来る、最も一般的なたたみ方とのことでした。 ほとんどって…一般的って…!というか、これだけじゃぁないのですかい(゚Д゚;)!? 一方で、襦袢のたたみ方は着物より簡単。 着物のように背中の部分で半分に折ったりはせず、上向きに広げて両脇を真ん中にパタパタ、袖も重ねて前へパタパタ…そのまま下から二つ折りで終わり! これを「襦袢だたみ」といいます。 「本だたみ」と「襦袢だたみ」の、違いはまさに“襟”でした! 襦袢を本だたみにしてしまうと、襟の中心が折れてへこんでしまい、主役の着物の襟もかっこよくきまらない! 襦袢だたみは、襟をきれいに保つために襟を折らないたたみ方だったのですね! 他にもあります、たたみ方の種類 ちなみに… 着物と襦袢だけじゃなく、着物の種類によってもその着物に合わせた線の付け方や収納の仕方で違ったたたみ方がいくつかありました。 夜着だたみ(よぎだたみ)…しわを最小限に抑えることができる、留袖や振袖などの礼装用のたたみ方。 襦袢だたみ(じゅばんだたみ)…おはしょりのない長襦袢やコートにも。 羽織だたみ(はおりだたみ)…羽織をたたむ前に羽織紐をはずし、房(ふさ)を整えてから別にしまう方法。羽織はたたんだら、できるだけ丈を折らずに収納するのが良い。 石だたみ(いしだたみ)…袴の場合、本体をたたむ前にアイロンをかけてひだのしわを伸ばし、三つ折りにする。 まとめ 洋服のように自由にたたむのとは違い、変なしわや余計な線をつけずに着物をきれいに保つためだからこそ、「本だたみ」が着物の決まった形なのだと思い込んでいました。 それが実は、襟をきれいに着るためや、着物の種類により異なるたたみ方がいくつもあるなんて、衝撃です! 着物生地や文様の状態をより良く保存するために、たたみ方を変えるのだという文献もあり、昔からの人の知恵と、着物を大事にする想いはすごいですね。 我が家にはそんなに立派な着物がいっぱいはないですが、私の着物と母の着物、想いの詰まった大事な着物!早速、本だたみと襦袢だたみ、二刀流でお直しですー! 記事の中ではやり方をご紹介しておりませんでしたが、詳しい方法は女将の動画がとてもわかりやすいため、ご覧くださいませ。 ▼着物を膝前できれいにたたむ方法はこちら ▼襦袢を膝前できれいにたたむ方法はこちら 新人がびっくりしたことシリーズは下記リンクバナーから一覧をご覧になれます。 更新情報はInstagramで発信していく予定です。 Instagramを登録されている方は、是非「たかはしきもの工房…

知らなかった作務衣と甚平の違い【きもの初心者必見】

子どもの頃、どんな習いごとをしていましたか? たかはし2年目&きもの初心者の佐藤めぐみです。   私が子どもの頃、お習字・そろばん・公〇(学習塾)・ピアノ・水泳のいずれかのみ(他は存在を知らなかった)。この中で、お習字を好んで通っていたこともあり、書道をやりたいと思っていたのです。気仙沼にUターンした時、念願叶って書道教室に通い始めました。   毎週お稽古に行くと、先生は作務衣を着られていることが多いのですが、その作務衣姿がとても素敵で先生の雰囲気にも合っていて、よくお似合いなのです。 ※お姿を写真でご紹介できないですのが残念ですが(…