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うそつき衿のサイズ選びのポイントとカスタマイズ方法

基本編・サイズ選びと衣紋抜きカスタマイズ

初夏に向かい、だんだんと汗ばむ日も増えてきましたね。襦袢を着ないできものが着られるたかはしきもの工房の「うそつき衿」は、暑い季節におすすめの商品です(もちろん、寒い季節も楽なのでおすすめです)。

さて、うそつき衿を買ってみようと思ったら「SMLサイズがある!」と驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。うそつき衿も、衿だけとはいえ、お襦袢と同じように体に合わせてお使いいただくのでサイズ展開をしております。

SとMは衿幅以外大きくは変わりませんが、Sサイズはかなり小柄な方向けとなっております。身長的には157センチまでとなっていますが、バストが80センチ以下なのと衿の幅も狭いため、バチ衿やアンティーク向きで、通常の広衿の着物には少し控えめなサイズです。ほとんどのお客様にはMかLをおすすめしています。

さて、MとLでは何が違うかというと、衣紋抜きの幅と、衿の長さ、ウエストベルトのサイズです。小柄な方はM、大柄な方はL。身長は同じでも、細身の方はM、バストが大きかったり体の厚みがある場合はLサイズをおすすめしています。

使ってくださっている方も多いと思うのですが、いつもベルトをつける位置と、えもん抜きの長さをカスタマイズする方法は商品を販売するときにいつもご案内をしています。

ベルト位置は、ウエストの一番細い位置か1,2センチ高いくらいの位置にあわせてください。そしてその状態でえもんをお好みで抜いて、たるんだ部分をつまんで縫ってください。

うそつき衿

うそつき衿

さらに、おはしょりを作る前にきものの中に手を入れ、えもん抜きを引っ張って落ち着かせます。
えもん抜きがちゃんと下に出ているかの確認にもなって、一石二鳥です。衿先も同様に、引っ張って確認するのもポイントです。

また、Mサイズでえもんの抜け具合はちょうどいいけど、ちょっとだけ衿の先が短いというようなときは、布を足して縫っていただけるとよいと思います。逆にLサイズで衿先が長過ぎるというようなときには切ってしまったり、縫い縮めてもOKです。

上級者編・えもんの抜き幅のカスタマイズ

さてここまでは、ご存知の方も多いと思うのですが、これとは別に、もう少し衿を首から離して使いたいという方も多いのではないでしょうか。MサイズよりLサイズのほうが、衣紋抜きが2センチ幅広いので、首回りがゆったりと抜けます。

IKKOさんのえもんの抜き方は、衣紋を後ろに抜くだけでなく、首から衿を離しているために肩幅がせまく見えて、素敵ななで肩になっていますよね。女性でも衿を首から離すことで首の細見え効果やなで肩効果が得られます。

そんなときのカスタマイズ方法はずばり「えもん抜きの下に引く力がかかる幅を広くしちゃう」です。

まずちょっとだけ‥‥というときには、えもん抜きは衿に対してカーブを描いて縫いつけられていますので、そのカーブの部分をつまんで縫ってしまいます。

こうすると、衿が下にひっぱられるので、その分広くえもんが抜けます。

もっと広く、首から離したい!というときは綿テープ等を広くしたい分、縫いつけてしまいます。こんなかんじ。

縫いつまむより、さらに広い範囲で下に引く力が働きます。このとき、縫い目は外側に出すようにしてください。なぜなら衿の内側は、ちょっとした拍子に見えてしまうこともあるからです。

いかがでしたでしょうか。うそつき衿のご愛用者の方も、これから使ってみたいなと思っている方にも、参考になれば幸いです。

こちらの動画では、女将がじっくりうそつき衿のサイズやカスタマイズについて語っています。これから暑くなる時期に、うそつき衿のえもん抜きが透けて気になる方へのアドバイスもあります! ぜひご覧ください。

【うそつき衿を、自分サイズにカスタマイズ!】たかはしきもの工房「ズボラ女将の和装の常識を斬る!」

日常着物をもっと楽に、たのしく、かんたんに。ズボラ女将の日常着物術、これからもお楽しみに!


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