捨てられない!不要な絹の使い方のご提案
使えないけど捨てられない正絹はこうして使おう
洗い張りはしたけれど不要になった胴裏。黄ばんで使えない半衿、シミのついてしまった帯揚げ、リサイクルショップで買ったけど汚れがあったり着にくくて着用できない着物、リメイクした後の残り切れ‥‥。
捨てればいいことなのですが、正絹だと思うと小さな端切れでも捨てられないということはありませんか?
もちろん黄ばみもプロに頼めば漂白もできますし、なにか素敵な小物を作ったり、活かしたりということができれば一番ですし、布団側にしたり、はたきや雑巾に‥‥などとよく言われます。でも傷みがあったり、面倒だったり、そこまでは手も費用もかけられないということもありますよね。
そういった使い道のない、捨てられない絹の、たかはし女将流の利用法を今回はご紹介いたします。
その1クッションや枕の詰め物にする
何かに使えそうだけど、何にもできずにそのままにしているような絹の生地は、ふわふわくしゃくしゃとまるめて、クッションの中に入れてしまってはいかがでしょう?
胴裏などは長さも生地幅もありますし、結構ボリュームが出ます。いろいろな端切れももちろん使えます。
簡単に胴裏などでざくざくと手縫いでクッションサイズの中袋を作り、中に不要な絹の端切れをふわふわくしゅくしゅにして中につめこめば、オールシルクのクッションが出来上がり。
さらにクッションカバーをお気に入りの着物リメイクなどで作れば、ラグジュアリーな正絹クッションになりますね。
このとき、端切れはそのまま使ってもいいのですが、一度洗って水を通してあげるとよりクリーンにシャキーンとなって気持ちよく使えますよ。水に通してあげると、絹も喜ぶような気がします。
詰め物にするのであれば、多少洗って硬くなっても大丈夫。柔らかくしたければ柔軟剤を入れて洗ってもよいですが、その場合は柔軟剤に漂白剤などが入っている場合もあるので、変色する可能性もあります。詰め物であれば変色も気にしなくていいですから、そこはお好みでなさってください。
水通ししてふわふわっと丸めて作った正絹の詰め物の枕もいいですね。カバーもシルクだと、翌朝髪も柔らかで肌にも優しいラグジュアリーな枕になりますよ。もう着ることのない着物をそのまま畳んで高さを調節して中身に入れるという手もあります。
その2浴用タオルに使う
シルクで体を洗うと、ほどよい摩擦でさっぱりしますし、絹は人の肌に近い成分を持っているので、お肌にも優しいということで、使わなくなった半衿などを浴用タオルにしてはいかがでしょうか。
半衿なら90センチくらいなので、背中も洗えますよ!胴裏などでしたら、1メートルくらいに切ると使いやすい大きさになります。
石鹸などは泡立ちにくいですが、絹の繊維は三角の形状をしており、ほどよく汚れを落としてくれてかつお肌に優しいのです。ぜひ一度お試しください。
【宣伝】ラグジュアリーな枕カバーと浴用タオルのご紹介
さて、不要な絹の使い道として紹介ましたが、実はこの度たかはしきもの工房で、最高級の正絹を使ってこのピローケースと浴用タオルを作ってしまいました!
博多織最古の織元、西村織物さんとのコラボです。織元も素晴らしいし、糸も『エルメス』のシルク製品の原料の90%を占めているというブラタク製糸株式会社のものを使い、品質にこだわり抜きました。杉綾の地厚で本当に素晴らしい生地なんですよ。まさにラクジュアリー!
動画で女将がご紹介しておりますので、よろしければご覧くださいませ。
【捨てられない!不要な絹の使い方!】たかはしきもの工房「ズボラ女将の和装の常識を斬る!」
日常着物をもっと楽に、たのしく、かんたんに。ズボラ女将の日常着物術、これからもお楽しみに!
更新情報はInstagramで発信していく予定です。
Instagramを登録されている方は、是非「たかはしきもの工房 オフィシャル(@takahashi__k)」のフォローをお願いいたします!