「あと練・さき練」って何?【きもの初心者必見】
自分担当のブログ5回目、着物の知識もまだまだまだ、新人(2年目)の鷹木です!
たかはしが気仙沼の中心から離れ、山の上の自然の美しい場所に引越し、リニューアルオープンをしている事は、もう全国の皆さんに広く知られている事と思います☆
私自身としても、新社屋の新たな環境で、仕事内容もレベルアップリニューアルしました。
環境や仕事内容がレベルアップしたので、ブログでの学びも楽しみながらレベルアップして参ります!
そんなところで(笑)
ブログも書き始めの頃に、生地についてと、上布についてで「麻」には触れて来ましたので、今回は「絹」!
社長から頂いたお題で、絹の種類と「あと練り」「さき練り」!?
これを調べてみて~なんて…レベル高い…(-_-;)と思いつつ、きもの用語辞典なるものを開いてみたり、先輩方に聞いたり、色々アレやコレをしたり( ..)φ… 時々(-_-)zzz……
よし!いっちゃいましょう!!
そもそも【練り(ねり)】とは?
まず始めに、練りについてすら分からなかったので調べてみました。調べてみると、”精練(せいれん)のこと“と出てきます。
絹、毛、綿、麻などの繊維に含まれる不純物を取り除く方法の意味で、不純物があると、後の染色や他の加工の妨げになるため必要な工程だそうです。
一般的に、「練り」は絹の精練をさすみたいですね。
絹の精練は、セリシンという絹の表面にある膠質こうしつ(タンパク質や脂質)を石鹸ソーダで煮沸するなどして取り除くそうです。
そうすることで、絹に美しい光沢としなやかさが生まれる!とても大事な工程ですね。
ただ、
セシリンだの膠質(こうしつ)だの…
読み方やこれ何?という物ばかりでついていくのがやっとなのが正直なところ(;´Д`)
この「練り」には
・糸のうちに練る場合
・織物にしてから練る場合
の二通りあり、
糸のうちに練って織りあげたものを【先練りもの】
布に織りあげてから練ったものを【後練りもの】
という事が分かりました!
【先練りもの】【後練りもの】の種類
先練りで代表的なものには「御召」や「紬」があり、後練りの代表には「縮緬」「羽二重」「絽」「紋綸子」などがあるようで…
ムムム…今度は絹の種類の勉強です!
先練代表
【御召:おめし】
強撚糸を使った織物でシャキッとした風合いが特徴。
【紬:つむぎ】
一般に真綿や玉糸等を用いた、先染・平織の織物をいう。
結城紬、塩沢紬のように産地名を冠したものが多い。外見は素朴で独特の風合いがあり、軽くて丈夫である。趣味性が高く、外出着やおしゃれ着として広く用いられている。
後練代表
【縮緬:ちりめん】
経糸に撚りの少ない生糸、緯糸に強い撚りをかけた右撚りと左撚りの生糸を交互に使い、平織した生地。織りあがった後に精練すると糸の撚りが戻り、シボと呼ばれる凹凸が表われる。
【羽二重:はぶたえ】
生糸を使い、経糸と横糸を交互に交差して織りあげた平織の生地。太い経糸を打ち込んだ肉厚な生地を「塩瀬:しおぜ」といい、帯地に多く使われる。
【絽:ろ】
「絽目:ろめ」と呼ばれる隙間がある透ける生地。
【綸子:りんず】
紗綾型(さやがた)など布の表面に文様を織り出した朱子織(しゅすおり)の生地。
経糸で地を、緯糸で地紋を織り出す。撚りの少ない生地を使うため、美しい光沢が特徴。
ただし表面の摩擦には弱い。
と、絹の中でもこれほどの、まだまだ沢山の種類や工程がありました!
まとめ
今回は、テーマに沿った内容でだいぶコンパクトにまとめた物になったと思います。
が、「絹」と一言で言えども、糸になって、様々な種類の生地になるまでにこんなにも複雑で、難しい事を経て形になっていたんだと知ることができました。
ただ、調べれば調べるほど、次々に疑問点が生まれて、上記以外にもまだまだ沢山学ぶ事がある事を思い知らされた結果となりました。
皆さんに楽しく読んで頂く以前に、自分の頭がどこかに飛んでいかないよう(笑)、勉強を頑張った後は、この生地や商品がそれだったんだなとか、こうだったんだなといった感じで、学んだことを復習します。
実際の着物や生地や商品を見て、やっぱり着物って綺麗だなとか、この生地や小物いいな、可愛いなと、純粋に楽しむ事も引き続き忘れないようにしていきたものだ(*´з`) と改めて思えたブログとなりました☆
参考の書籍
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